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大阪の“知の拠点”ナレッジキャピタルで浮舟総長が講演

ナレッジキャピタルで「クールジャパンを支える人材教育」について講演する浮舟総長

 滋慶学園グループの浮舟邦彦総長が10月2日(木)夜、大阪・梅田のグランフロント大阪北館にある“知の交流広場”と呼ばれる会員制サロン「ナレッジキャピタル」でゲストスピーカーに招かれ、約1時間の講演を行いました。

 「ナレッジキャピタル」はJR大阪駅北側に建つグランフロント大阪北館に産官学の交流を図る目的で作られた中核施設です。7階には会員制サロン「ナレッジキャピタル」があり、約1400平方メートルの空間にカフェラウンジやプロジェクトルーム(会議室)、ワークスペース、プレゼンラウンジなどを備え、ビジネスパーソンや研究者、大学関係者、クリエイター、芸術家ら約2000名の会員が異業種交流、国際交流、人材育成の場、さらには大阪の文化発信基地などとして活用しています。

 その会員向けに毎週木曜日の夜に行われている木曜サロンでの講演で、テーマは「クールジャパンを支える人材教育」。浮舟総長はマンガやカーデザイン、音楽など今や世界から注目される日本のコンテンツ産業界に人材を送り込んでいる滋慶学園グループの経営、教学のトップとして講演しました。

 マンガでは、描画など基本技術の習得に始まって、雑誌編集者との実習や産学連携実習、グループ内コンテストを勝ち抜いて初めて特別発行の雑誌に掲載される育成システムなど、育成チャートやシラバスなどをスライドで示しながら、滋慶学園独自の育成法を披露しました。

 また、浮舟総長は国内の自動車メーカーはもとより、フィアットやBMWなど海外メーカーからの企業課題に挑戦し、カーデザイン界で活躍する多くの人材を輩出している東京コミュニケーションアート専門学校の自動車デザイン科(4年制)を紹介。元々クルマ好きで入学してきた世界各国からの留学生や日本人学生が世界の一流大学を尻目にコンペティションに勝ち上がり、自動車メーカーにデザイナーなどとして就職し、その車が世界を駆け回るという産学連携教育システムについて、学生の作品を見せながら解説しました。

浮舟総長の講演をコミュニケーターの女性がまとめていく浮舟総長の講演をコミュニケーターの女性がまとめていく
講演後にコミュニケーターの方からインタビューを受ける講演後にコミュニケーターの方からインタビューを受ける

 このほか、浮舟総長は大阪スクールオブミュージック専門学校などの学生による骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」や、同高等専修学校のアイドルチーム「SO.ON project」などの活動を通して学生が技術的、精神的に成長していく教育システムについても次々と紹介、クールジャパンを支える人材がどうように育成されているかについて、こと細かく説明していきました。

 講演後、会員の方からは、「職業教育だけではなく、すぐれた人格教育をしておられるように感じた。どのような人格を理想として教育されているのか、具体的な方法について教えて欲しい」「関西の若者にもっと伝統文化に興味を持って欲しいが、何かいいやり方があれば教えて欲しい」といった質問が寄せられ、浮舟総長は、「まず笑顔であいさつを出来る人になって欲しい。そのために、先生同士が笑顔で挨拶するような学校の雰囲気作りを行っている。また主体的に取り組める人間になってもらうために、日々の地道な取り組みにも力を入れている」「伝統芸能をどのように広めるかを企業課題として、ぜひ学生たちに投げてみて欲しい。学生たちは真剣に取り組み、きっと新しい発想を示してくれると思う」と、それぞれ回答すると、いずれも大きくうなずいておられました。

 ナレッジキャピタルには、会員同士の交流を支援する「コミュニケーター」と呼ばれるスタッフが活躍しており、総長の講演をその場でホワイトボードにまとめあげ、それを参加者がスマートホンに写真で取り込む姿が印象的でした。