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滋慶学園グループ国際部ミーティング 海外研修時の危機管理体制などをテーマに開かれる

滋慶学園グループの国際部ミーティングで7月にハワイ大学で行なわれた「CCIDパシフィックフォーラム」での講演について報告する浮舟邦彦総長=研修所・湖邸滋びわこ

 滋慶学園グループの国際関係部門が一堂に会する「平成27年度国際部ミーティング」が7月31日(金)~8月1日(土)、滋賀県にある滋慶学園グループの研修所・湖邸滋びわこクラブで開かれ、グローバル・プロフェッショナル人材育成への取り組みや、海外研修訪問地での感染症やテロ・戦争等不測の事態から学生をいかに守るかという危機対応・安全性確保への体制整備等について討議を重ねました。本部国際部が主催して年に1度、全関係部門が集まる形の国際会議は、今年で11回目。アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、中国、韓国の各国際センターをはじめ、各学校グループやサポート企業の代表ら78名が参加、全体会議や分科会で、報告や活発な議論を戦わせました。

浮舟総長の基調講演-アジア・世界の職業教育に寄与しなければいけない

 会議の冒頭、浮舟邦彦総長は「第6期5ヶ年計画 グローバルな競争力を持つ職業教育機関」のタイトルで基調講演。浮舟総長は、滋慶学園グループが1976年の建学当初から、日本の高度な専門技能を身につければ海外でも通用するとの考えから、「国際教育」に力を注ぎ、91年からスタートさせた5次にわたる5カ年計画でも、その達成目標の主要な柱として「国際的な(グローバルな)視点を持った人材の育成」を一貫して掲げてきたと述べました。

DSC01613 議長を務める本部国際部の渡辺ディレクターら

 さらに浮舟総長は、昨年はマレーシアで開かれた東アジア首脳会議の「職業教育提供者ネットワーク会議」に国際部の渡辺英緒ディレクターを派遣して日本の高等職業教育の紹介を行なったことや、今春には「日米職業教育者フォーラム」を東京で主宰するなど、グローバルな視点からの職業教育への取り組みを加速してきた点を強調。7月にはハワイ大で開かれた世界のコミュニティカレッジの学長ら118名が参加した「CCID(国際単科大学協会)パシフィックフォーラム」に自ら出席し、理事メンバーとして「日本の高等職業教育政策と滋慶学園が展開する職業教育」のテーマで講演、その講演内容や他のアジアからの参加者の発表内容等について詳しく分析し、報告しました。

DSC01789真剣な表情で聞く参加メンバー

 また浮舟総長は、先進国、中進国、後進国における職業教育の取り組み、業界団体による職業教育のケースなど職業教育を取り巻く世界の情勢を紹介。職種ごとの職能レベルを国や地域を越えて認定するような枠組み、制度整備の必要性についても触れると共に、滋慶学園グループが長年にわたって築いてきたグローバルネットワークを学生や卒業生、業界のためにもっともっと生かしたいと述べました。そして先進国の職業教育に携わるものとして「アジアの職業教育」「世界の職業教育」に積極的に寄与していかなければいけない、と訴えました。

 

戦争・テロ、感染症などから学生を守るための危機管理について討議

03 海外研修時の危機管理について発表する滋慶学園の小川昭久エリア長

 このあと、「第1部 国際教育プログラムの報告」、「第2部 国際交流活動に関する危機管理対応」、「第3部 海外センターからの報告」に分けて全体会議が開催されました。今回の国際会議の主要テーマである「国際交流活動に関する危機管理対応」では、ケーススタディとして記憶も新しいフランスの風刺まんがを扱った新聞社がイスラム過激派に襲撃された事件の直後に、パリでの海外研修を行った学校の事例が取り上げられました。同校は万全の対策をとってあらゆる方面から検討を加えて安全を確保しながら、保護者を納得させて研修を実行しましたが、このケースを“教材”として意見を交換しました。

 この会議には、研修旅行を引き受けた旅行会社の幹部も出席、旅行会社と学校、滋慶ヨーロッパセンターが協力し、外務省や現地大使館、国際顧問らの協力を求めながら、情報を収集し、危険地域を避けるなど安全を確認した上で催行を決定したことを報告。保護者にも十分な説明を行い、現地には事務局長クラスが同行するとともに、現地、国内共に対策本部並みの体制を敷いて万一に備えたことや、出発後は、同行の職員がLINEを使ってリアルタイムに行動を日本に配信。国内本部では、8時間の時差を越えて、24時間体制で安全を確かめるなど万全の構えで臨みました。その結果、保護者の皆様にも安心してもらうことができました。

海外研修参加学生は過去5年間で最高 ドイツブンデスリーガー名門チームとの提携など報告される

02滋慶学園グループの国際関係部門から78名が参加して開かれた11回目の国際部ミーティング

 本部国際部が7月1日現在でまとめたところによると、滋慶学園グループで学ぶ留学生数は45カ国1,436名。また、昨年度に海外研修に参加した学生数は5,855名と過去5年では最高となっています。今後、テロや韓国のMERSのような感染症の脅威などから、今回のような悩ましいケースがかなり高い確率で起こるとみられ、この日の討議では、グループ内に「危機管理部会」を設置し、日頃から想定できる対応を研究し万全の体制を敷いていくことが決まりました。

 このあと、第1部「国際教育プログラムの報告」、第3部「海外センターからの報告」では計19グループが登壇。サッカーの長谷部誠選手らが所属するドイツブンデスリーガー名門チームのアイントラハト・フランクフルトとの事業提携をはじめ、東洋医療専門学校の鍼灸師学科入学生の同時入学が認められている中国・淅江中医薬大学との教育提携、パリにある世界NO1の調香学校「ISPCA(イジプカ)」や伝統料理校「JEAN DROUANT校」、メークのブランド校「Morgane HILGERS ACADEMY」などとの新規提携等々が続々と発表されました。

 また、世界各地で活躍する卒業生らが報告されたほか、スウェーデンのストックホルム大学で落語についての論文を発表したあと、東京フィルムセンター映画・俳優専門学校に入学した“ボルボ亭イケや”の芸名を持つ留学生が軽妙な日本語で約20分間、落語を披露し、大きな笑いを誘って、会議疲れの出席者を和ませる場面や、滋慶アメリカセンター代表で「現代日本社会論」をウエストフロリダ大学(UWF)で教えるダグラス・トレルファ先生とセメスタインジャパンプログラムとして“日本研究”のために来日中の同大学の学生3名がオブザーバーで参加するなど、滋慶学園グループならではの国際会議となりました。

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    米国ウエストフロリダ大学のセメスタインジャパンプログラムに参加中の学生3名とダグラス先生もオブザーバーとして出席

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    留学生の“ボルボ亭イケや”さんが飛び入りで玄人はだしの落語を披露

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    ロビーでは抹茶でおもてなし

日本語教育部会-従来方式から滋慶オリジナルの新たな日本語教育へ転換

 2日目は、「日本語教育部会」が開催され、日本語学科を持つ大阪ハイテクノロジー専門学校や北海道ハイテクノロジー専門学校や日本語学校の東洋言語学院、中国の朝日日本語学校などの日本語教員らが集まって、留学生の日本語教育などについて話し合われました。

 同部会では滋慶学園グループのオンラインによる教育システム「J-WEB」を使った日本語教育の模擬試験問題を作成。さらに滋慶学園独自の日本語教育の共通シラバスの開発に取り組んでおり、従来の伝統的な日本語教育の手法から、アクティブラーニングを採りいれた滋慶オリジナルの新しい時代の日本語教育への転換を図っていることなどが報告されました。