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★【地域貢献42】高等学校茶道部和菓子体験

神戸製菓専門学校で行なわれた和菓子の講習会。先生のデモンストレーションを真剣に見つめる茶道部の皆さん

 8月25日(金)、平成29年度 兵庫県高等学校文化連盟茶道部門神戸支部交流会として、神戸製菓専門学校で和菓子の講習会が行われ、高等学校11校の茶道部員60名と茶道部顧問の先生方が参加されました。

 本校の和菓子教員である根元先生と岩澤先生の二人が講師を担当。まず、岩澤先生による「お茶とお菓子」では、茶人が和菓子を注文する時に必要な基礎知識について解説が行なわれました。根元先生による「上生菓子の表現方法」、「お菓子と菓銘の考え方」では、デモンストレーションを交えながら、お茶席で出される上生菓子の表現方法について講義が行われました。2つの講義を通して、ひとつのお題でも、菓銘や情景の切り取り方で様々な技法やデザインが使われ、それをきっかけに会話が弾むという、コミュニケーションツールとしての和菓子の役割を学びました。お茶と和菓子に特化した内容に、生徒さんだけでなく先生方も喜んでくださいました。

講義で知識を深めました講義で知識を深めました

 続いて、受講生による体験実習! 和菓子の練り切りで「桜」を作りました。まずは先生のデモンストレーションを見て、練習生地で練習してから本番に臨みました。生徒の皆さんは専門器具を使って一人3個の桜を作り、包餡(ほうあん)や細工の技術を学びました。前半の講義で、和菓子が作られる際には、和菓子職人がそれぞれ情景を思い描いていることを知った生徒の皆さんは、「自分の作った桜から、どんな情景を感じ取ってもらえるだろう」と、想像をめぐらせながら、一生懸命に取り組んでいました。

 最後に生徒さんの代表から、「実際に和菓子に触れてみて、きれいな和菓子を作ることがこんなに難しいことや、色々な考え方があることを初めて知りました。ぜひ、今後の茶道部の部活動に生かしていきたいです」と感想をいただきました。
 これからの部活動で、和菓子についても思い浮かべてもらう機会が増えると嬉しく思います。

  • 和菓子の様々な表現方法を知る

    和菓子の様々な表現方法を知る

  • かわいい「桜」を作りました

    かわいい「桜」を作りました

(神戸製菓専門学校 事務局 広報 柴原 智美)