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スポーツ健康都市をめざす美作市から新しい教育を- 美作市スポーツ医療看護専門学校と滋慶学園高等学校が竣工しました

地域創生を担う美作市スポーツ医療看護専門学校と滋慶学園高等学校の竣工を祝って、浮舟総長と萩原市長ら7名が代表してテープカットを行ないました

 地域の医療・福祉・スポーツを担うプロを育成する専門学校として、4月に岡山県美作市に開校する「美作市スポーツ医療看護専門学校」と、全国的にもユニークな広域通信制・単位制・通学制の“多機能”高等学校として同じく4月に開校する「滋慶学園高等学校」の合同竣工式並びに記念式典が1月23日(火)、同市1701番地の新校舎で地元関係者や建築工事関係者、滋慶学園グループ関係者など多くの方々が参加して行なわれました。

 両校とも美作市の誘致を受けて、学校法人大阪滋慶学園が開校するもので、島根県出雲市の出雲医療看護専門学校、鳥取県鳥取市の鳥取市医療看護専門学校に次いで中国地方3校目の“公私連携”による専門学校となります。高等学校は滋慶学園グループとしても初の開校となります。

智頭急行線大原駅5分 4階建て、ツートンカラーの清潔感漂う新校舎
 竣工した美作市スポーツ医療看護専門学校は、智頭急行線大原駅から徒歩約5分。茶色と白のツートンカラーの落ち着いた清潔感の漂う外観を持つ鉄骨造り4階建て、延べ床面積4,123平方㍍の、開口部が大きくて明るくゆったりとした実習室や教室を配置した校舎です。約50台の駐車場も完備しています。岡山、兵庫、鳥取の3県が接する地に位置しており、鳥取や津山、姫路なども通学圏内に入っています。

 看護師を養成する「看護学科」(3年制)をはじめ、柔道整復師や健康運動実践指導者、トレーナーなどを育成する「柔道整復スポーツトレーナー学科」(4年制)、介護福祉士や健康ケアトレーナー、カウンセラーなどを育成する「介護福祉科」(2年制)の3学科が開設されます。いずれも少子高齢化社会で必要とされる学科編成となっています。学生専用マンションも建設中で、秋には留学生を受け入れる日本語学科の開設も予定しています。学校長は岡山県津山市の総合病院津山中央病院の病院長を務めた黒瀬通弘名誉会長が初代学校長を務めます。

  • 竣工なった美作市スポーツ医療看護専門学校

  • ユニークな教育に取り組む滋慶学園高等学校

湯郷Belleと連携の「女子サッカーコース」や美作カントリーと連携した「ゴルフコース」など
 滋慶学園高等学校(伊東義矩校長)は鉄筋コンクリート造の4階建てで、バスケットボールコートや柔道場を備える体育館を含めて建物延べ床面積は6,632平方㍍。地元の中学校などからの通学コースを持ち、全国から入学できる広域通信制・単位制の高等学校です。通信制は自宅で自分のペースで学べて、自然豊かな美作キャンパスで短期のスクーリングを受けます。春には受け入れのための長期滞在型の宿泊施設も整備されることになっています。

 通学コースは医学部や薬学部を目指す難関校や医療・福祉系の大学や専門学校などをめざす「進学専攻」と、「スポーツ専攻」があります。「スポーツ専攻」は、美作市をホームタウンとする日本女子サッカーリーグ加盟の岡山湯郷Belleと連携の「女子サッカーコース」や、剣豪宮本武蔵ゆかりの武蔵武道館と連携した「剣道コース」、美作カントリークラブと連携した「ゴルフコース」、陸上の名監督を迎えての「駅伝コース」や「テニスコース」が開設されます。

 さらに、滋慶学園グループの専門学校との連携による専門教育など、多様な学びが用意され、全国的にも新しい実践的教育へのチャレンジと注目されています。

竣工式と記念式典 美作市の萩原市長をはじめ地元をあげての参列

  • 大きな期待を込めて挨拶する美作市の萩原市長

  • 地域に貢献できる喜びと抱負を述べる浮舟総長

 こうした教育への地元の熱意と期待は大きく、この日午前10時半から行なわれた竣工式並びに記念式典には、美作市の萩原誠司市長や美作市議会の鈴木悦子議長、大原地域自治振興協議会の山本滋会長をはじめ、兵庫県作用町の庵逧(あんざこ)典章町長や岡山県西粟倉村の青木秀樹村長、地元の各種団体の御代表の方々など約60名の方々に参列していただきました。

 地元大原神社の三星公正宮司の斎主による神事が無事に執り行われたあと、1階の階段教室で記念式典が行なわれました。最初に学園を代表して滋慶学園グループの浮舟邦彦総長が挨拶を行ない、「3年前にお話をいただいた時は、鳥取、姫路でも学校新設の話が進んでおり、さすがに躊躇(ちゅうちょ)しました。しかし市長さんの地方創生に賭ける情熱に負け、お引き受けしました」と、開校に踏み切った経緯を報告。

浮舟総長「地元のために“地域循環型”の人材を養成していきたい」/萩原市長「日本に向けてこの地域から新しい教育革新を」

厳かに挙行される竣工式

 さらに浮舟総長は、「医療、看護は地域に於ける重要な産業です。その人材を地域で育成し、地域の人々のために尽くしてもらう、この“地域循環型”の人材を育てることはとても重要です。通信制の高校では、不登校の人たちを含めて勉強を目指す人、スポーツを目指す人などそれぞれに合った能力、存在感を発揮できる文武両道の多様な道を選べるような学校にしていければと考えています。のぼりや車にステッカーまで貼って滋慶学園を歓迎していただいている地元の皆様の熱い思いに応えるためにも素晴しい学校に発展させていきたいと思います」と述べました。

 これに対して、萩原市長は「平成26年6月の市議会で学校整備のご提案を頂いて以来、様々な人たちのご支援、ご協力によって、本日を迎えることが出来ました。稀有なことだと感激しています。教育における革新をこの地で行なっていただき、岡山、兵庫、鳥取にも影響を与えながら、医療、介護業界にも影響を与えながら、日本の中でこの地域が何か新しい教育革新の動きをリードしていく、そのような美作市スポーツ医療看護専門学校と滋慶学園高等学校になっていただきたいと期待しています。私どもと一緒に末永く支援をお願いします」と呼びかけていただきました。

 続いて、浮舟総長と萩原市長、黒瀬学校長、伊東校長、大阪滋慶学園の橋本勝信常務理事、宮﨑建築設計事務所の宮﨑勝秀社長、飛島建設の乘京正弘社長によるテープカットが行なわれ、参加者全員で美作の地に新しく生まれた若者たちが集う専門学校と高等学校の誕生を祝福しました。また、工事関係者への感謝状の贈呈、宮崎所長の挨拶に続いて、学園を代表して橋本常務理事が謝辞を述べ、式典はお開きとなりました。

 参列された皆さまはこのあと、学校の新しい教職員の案内で各階の実習室や教室、真新しい備品などを見て周り、あちらこちらで「ほーっ」と、新しい発見に出会ったような声が上がっていました。

■美作市スポーツ医療看護専門学校

  • 補助機器が並ぶ介護実習室

  • 出番を待つ在宅看護実習室

  • ナース気分になる看護実習室

  • PC・視聴覚教室

  • 専門書が並ぶ図書室

  • 各階に設けられた学生用ラウンジ

■滋慶学園高等学校

  • 家庭科実習室

  • PC教室

  • 男女の通学生用制服

  • 各階ごとにカラーが変わる廊下

  • 少人数授業用のゼミ室

  • 高校の体育館。道場も完備しています