お知らせ

News

「名古屋デザイン&テクノロジー専門学校」がスタート 学校法人 滋慶コミュニケーションアート4校合同入学式

4校を代表して登壇した波多野学校長

 学校法人 滋慶コミュニケーションアートの入学式が4月17日(火)、名古屋市中区の日本特殊陶業市民会館フォレストホールで行われました。4月1日に、名古屋デザイン&テクノロジー専門学校が名古屋コミュニケーションアート専門学校から独立して開校。名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校(NSM)、名古屋医健スポーツ専門学校をあわせ4校の合同入学式となり、7人の留学生を含む計952人の新入生を迎えました。みんな夢を目標に変え、真剣な表情で来賓らの言葉や先輩のプレゼンテーションを聞いていました。

「夢を具現化するため地道に愚直に…」波多野学校長

 4校を代表して名古屋デザイン&テクノロジー専門学校とNSMの波多野壽学校長が式辞を述べ「将来の夢を実現するため、プロの職業人としての専門的な技術と知識を身につける実学教育がはじまります。中学・高校のような、ゆったりした教育では吸収できない知識と技術の量が求められ、1つ1つの課題を経験することで着実に積み上げることが要求されます。厳しい生き方を選んだ皆さんに、約20年の法隆寺の大修理などで知られ”最後の宮大工”といわれた西岡常一氏(故人)の『大成するのは不器用な人』という言葉を紹介します」と話しはじめました。

 波多野学校長は「器用な人は本当のものをつかまないうちに前に進んでしまうが、不器用な人はとことんやらないと気がすまない。結局、先に進んだ人を追い越します。宮大工の修行は最低10年かかるが、その長さに耐えられるのは不器用な人でないとだめなのです」―という西岡氏の語りを引用しながら、知識や技術を確実に自分ものにしていくことの大切さを説きました。「みなさんも大切な夢と志を具現化するため、地道に愚直に勉強に励んでもらいたいと思います」とメッセージを送りました。

 このあと長野冬季五輪のエンブレムデザインなどで知られるグラフィックデザイナーで、名古屋デザインの篠塚正典副校長、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校理学療法科のヴィクトリア・グラハム助教授が祝辞を述べました。

  • グラフィックデザイナーの篠塚副校長も祝辞

  • カリフォルニア州立大の来賓、グラハム助教授

「諦めずに続ければ夢は成就する」マット鈴木先生

 ビジュアル・ディベロップメント・アーティストで『アナと雪の女王』などの映画も担当したマット鈴木名誉教育顧問は「滋慶学園グループの産学連携のコンセプトというのは素晴らしいと思います。自分のやりたいことを持っているというのは羨ましいし、素晴らしいことです。もちろん楽しいことばかりではありません。苦しいこともあるでしょう。でも、それを上回る楽しいことが待っていることを、私は保証します。諦めずに続けていけば、絶対に夢は成就するものと確信しています」と語りました。

  • 祝辞を述べるマット鈴木名誉教育顧問

  • 「夢から目標・目的に」と語る浮舟総長

 また、グループを代表して浮舟邦彦総長が祝辞を述べ「みなさんは自分の夢をしっかりとした目標・目的に変えていかなければなりません。卒業時にどんな人間になっていたいか、思い描くことが大切です。基礎をしっかり身につけてほしいと思います。良い生活習慣も身につけ、人間関係を大切にしてください。素晴らしい仲間たち、先生方、お世話になる業界の方々とのネットワークは必ず役に立つはずです。スペシャリストとして成長していくみなさんが目標を明確にして新しいスタートをきることを祈ります」と激励しました。

卒業生・在校生のプレゼンテーションで将来の姿をイメージ

 第2部は卒業生。在校生によるプレゼンテーションです。

 NSMダンス&アクターズ科2年、八木一宇さんは骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「Hospital Of Miracle」の取り組みについてプレゼンテーションしました。このミュージカルは姉妹校の大阪スクールオブミュージック専門学校の学生たちが初演し、東京と大阪で155公演も続いている骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」の趣旨を受け継ぐものとして誕生。2010年に名古屋コミュニケーションアート専門学校(現NSM)の学生たちがつくりました。新入生も参加して夏前から準備。夏休みも練習に励みながら本番に備えます。プレゼンテーションではダイジェスト映像を披露しました。

  • ミュージカルのダイジェスト映像も披露

  • 福井の偉人、橋本左内のキャラクター

 名古屋デザイン総合デザイン科3年の齋藤礼実さんは、福井県観光連盟のプロジェクトで「幕末明治福井の偉人キャラクター制作事業」に取り組んだ成果を発表。この事業には全国の滋慶COMグループの姉妹校から350作品が寄せられ、幕末の福井藩藩士で思想家の橋本佐内のキャラクターを描いた齋藤さんの作品が採用されました。橋本佐内はNHKの大河ドラマ「西郷どん」にも登場します。この事業では歴史上の人物のキャラクター計10作品が採用されました。

卒業生のバリスタ・デモンストレーション

 このほか名古屋コミュニケーションアート専門学校エコ・コミュニケーション科の「バードショー」とカフェ総合科の「バリスタ デモンストレーション」、NSMの「アイスショー PRプロジェクト」、名古屋医健スポーツ専門学校の「Let‘s enjoy!エアロ ナゴヤドーム6時間リレーマラソン2017イベントステージ」などのプレゼンテーションが行われました。

「ご両親への感謝を忘れないで」松岡充先生

 最後に、ロックバンドMICHAELのボーカルで俳優としても活躍しているミュージシャン、松岡充名誉教育顧問がサプライズで登壇し、「みなさんは自分の大好きなことをするためにここにいます。この学校は海外の名だたる有名校と提携し、プロがうらやむような最新の機材、設備がそろっています。自分の好きな道を思う存分、突っ走ってください。そして、みなさんの背中を押してくれたご両親への感謝を忘れないでください」と熱く語りました。

 グランドフィナーレはNSMゴスペルアンサンブルの「You Raise Me Up」。苦難を乗り越えて目的を達成してほしい、という願いを込めて会場いっぱいに歌声が響きました。