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滋慶学園の考え方やマインドを学ぶ 滋慶学園グループの講師研修会が開催されました

大学院で行なわれた「WEST講師研修会」。元”スーパー消防士”の大﨑先生が卒業生教員の立場からプレゼンしました

 各界の最前線で活躍されている講師の先生方に、滋慶学園の考え方を理解していただきたい-。滋慶学園グループWESTの「2019年度 講師研修会」が3月2日(土)、新大阪の滋慶医療科学大学院大学で開催されました。参加いただいたのは、4月から大阪・兵庫の医療福祉製菓系各校などの講師に就任していただく90人余。浮舟邦彦総長による「滋慶学園の職業人教育」についての講演や、教員による講義デモなど濃密な研修が展開され、講師の先生方に、学園についての理解を深めて頂きました。

 講師研修会は滋慶学園グループの教育・研修を担当する滋慶教育科学研究所(JESC)が毎年、新学期前に全国各地で開催しているもので、この日は大阪医療技術学園専門学校、大阪保健福祉専門学校、新大阪歯科技工士専門学校など11校の講師の先生方が参加しました。

滋慶教育科学研究所の近藤所長が開会のあいさつ


滋慶教育科学研究所の近藤所長

 開会にあたって、大阪大学名誉博士で大阪ハイテクノロジー専門学校の学校長などを務めるJESCの近藤雅臣所長が「各業界のトップとして活躍されている先生方に今更研修を受けていただくのは失礼ですが、滋慶学園の教育に対する考え方をご理解の上、ご指導を賜り、学生たちが目を輝かせて授業に臨んでくれればと願っています」と、開会のあいさつを行いました。

FD教育や認定率が平均を大きく上回る職業実践専門課程などについて説明

 各校学校長のご紹介のあと、大阪医療福祉専門学校の赤松滋子先生が「FD教育の取り組みについて」と題して、ミクロ、ミドル、マクロの3段階に分けて行っている教員力を高めるための教員研修制度やアクティブラーニングなどの授業法、シラバスの作成等、教育力向上にむけての各種取り組みを解説しました。

 次いで、東洋医療専門学校の柿原伸一郎事務局次長が、産業界と密接に連携した教育として文科省が認定する「職業実践専門課程」や、「高等教育無償化」について説明。高等教育無償化では、授業料減免と給付型奨学金をセットにすれば、住民税非課税所帯で3年間に最高466万円の教育支援が受けられることや、職業実践専門課程では、滋慶学園は全国平均の認定率(3割強)を大きく上回って、8割を超えていることなどが説明されました。

国際消防救助隊員として活躍の卒業生、大﨑先生が笑いと共感のプレゼン!

 卒業生の立場から東洋医療専門学校救急救命士学科の大﨑聖敏先生が専門学校教育で求められていることについて「やるからにはとことん」と題して、プレゼンしました。

 大﨑先生は、東洋医療で学生時代に学んだ「人としての成長」を武器に、大津市消防局で10年間勤務、高度救助隊員として、東日本大震災では緊急消防援助隊に加わって活躍しましたが、東日本大震災ではやるせない喪失感も経験。さらに海外での災害時には、全国の消防署員を代表する国際消防救助隊員としても活動してきました。

  • 「学ばせてもらっている」と大﨑先生

  • 大﨑先生の理想像

 「こうした経験をしたからこそ、多職種が連携して大災害に立ち向かうチームを育てていきたいと思った」。自分を育ててくれた母校や消防への恩返しも込めて教員になったという大﨑先生は、「自分が学ばせてもらっている」といった教師スタイルや、「熱い心」が大事だと思っているという自らの教師理想像などを紹介しました。そして今、教育の難しさを改めて知ることで、在学時代の先生方の苦労や悩みが身にしみてわかる、と話しました。

 最後に、消防法の第一条(目的)の長文をすらすらと空で読み上げたあと、「元消防士としては禁じ手ですが、赤い火よりも高温の“青い火”を本日、自分自身に点けました」と結んで、会場を笑いと共感の渦に巻き込みました。

 メリハリの利いたよどみない堂々としたプレゼンに、浮舟総長や講師の先生方もすっかり感心していました。

浮舟総長 滋慶学園が大事にしていることを熱く伝えました

「学生さんの価値を創造することが我々の仕事」と話す浮舟総長

 浮舟総長は講演で、国連の「持続可能な開発目標」のSDGsが示す高等職業教育の重要性やグループの成長の歴史、専門学校を取り巻く状況などを次々と紹介。我々のミッションは「職業人教育を通して社会に貢献する」ことであると述べ、人は財産、人は成長するものと考える組織であり、「一人ひとりを大切にする」「今日も笑顔で挨拶を」といった考え方を学園として大切にし、講師の先生方を大切にしていると、伝えました。

 また、滋慶学園は放射線技師学科やe-Sportsなど新たな学科を立ち上げるなど、絶えずイノベーションに挑戦している学園であることへの理解を求めました。そして時代や社会の変化に合わせて、「私たちの仕事は、入学していただく学生さんの価値を創造していくことです」と、結びました。

 約50分間に亘る総長の講演を講師の先生方は、じっと聞き入っておられ、滋慶学園グループに対する理解を深めていただいた研修会となりました。

浮舟総長から講師代表に委嘱状が手渡されました

 最後に、講師を代表して、新大阪歯科衛生士専門学校の川本章代先生に浮舟総長から委嘱状が送られ、研修会を終えました。このあと、参加された先生方を囲んで、地下の食堂で懇親会が行なわれました。講師の中には、医療現場でキャリアアップを図ってきた卒業生も交じっており、恩師と旧交を温めるなど、あちらこちらで談笑の輪ができました。