お知らせ

News

【卒業式】 名古屋4校の卒業式 775人が夢に向かって歩み始めました

「翼をください」を歌う卒業生とNSMゴスペルアンサンブルのメンバー

 滋慶学園グループの学校法人・滋慶コミュニケーションアートの専門学校4校の卒業式が3月21日(木)、名古屋市のナゴヤキャッスルホテルで行われました。775人の卒業生を代表し、女優としての第一歩を踏み出す名古屋スクールオブミュージック&ダンス(NSM)の社本リイナさんが、「明日からの道には辛いことや悲しいことがあり、立ち止まってしまうこともあるかもしれません。でもこの2年間を思い出せば、きっとまた歩き出せます」と、恩師や仲間たち、家族に感謝の思いを伝えました。在校生と卒業生の共演によるNSMゴスペルアンサンブルの「翼をください」のコーラスに祝福されながら、卒業生たちはそれぞれの目標や夢に向かって歩み始めました。

この日に卒業式を迎えたのは、
・名古屋コミュニケーションアート専門学校(NCA)
・名古屋医健スポーツ専門学校
・名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校(NSM)
・名古屋デザイン&テクノロジー専門学校(NCA)
の4校の計775人の学生たちです。

“地道に、愚直に、徹底的に”を心に秘めて 波多野壽学校長

 式は国歌斉唱のあと、名古屋コミュニケーションアート専門学校のエコ・コミュニケーション科の卒業生の代表と、製菓・製パン科、調理師科、カフェ総合科の代表に、木村一郎学校長から卒業証書が授与されました。続いて名古屋スクールオブミュージック&ダンスと名古屋デザイン&テクノロジーの波多野壽(ひさし)学校長、名古屋医健の久保田一学校長から、それぞれの学校の卒業生代表に卒業証書が手渡されました。

  • 卒業証書を授与する久保田一学校長

  • 「努力を継続する忍耐力が必要」という波多野壽学校長

 3校を代表して波多野学校長が式辞を述べ、「皆さんが本学の専門教育に精一杯、取り組みことができたのは、日々の成長を見守ってくれたご家族の方々や、職業人としての知識・技能面でご指導を頂いた先生の力添えがあったことを、深く心に留めておいてもらいたいと思います。いま求められるのは、人の痛みがわかる心豊かな人間性で、自らの志しの実現に向かって努力を継続する行動力と忍耐力が大切です」と語りかけました。

 愛知県出身のノーベル物理学賞受賞者の名古屋大学特別教授・小林誠氏、京都大学名誉教授・益川敏英氏の「努力をしていれば、誰でもチャンスに出会う可能性を秘めている」との言葉を引き合いに、努力の大切さを強調。「皆さんには、結果を恐れず常に前向きに、志しを具現化するため、『地道に、愚直に、徹底的に』を心に秘め、大いに活躍されることを、心より祈念いたします」と激励しました。

JESC奨励賞と総長賞 10チーム受賞

 各賞の表彰では、まず皆勤賞が27名、精勤賞が101名に贈られ、代表に表彰状が手渡されました。滋慶教育科学研究所(JESC)の奨励賞として、NSMの骨髄移植推進キャンペーンミュージカル 明日への扉「ホスピタル・オブ・ミラクル」への取り組みや、製菓・製パン科、カフェ総合科の名古屋市科学館のイベントでのスイーツとパンの店舗運営の取り組みなど計5件が受賞しました。奨励賞を代表して、ペットを連れた災害時の避難訓練で見つかった課題を、分かりやすい絵本にして啓発したNCAエコ・コミュニケーション科の「ペットの災害避難 絵本作り」のグループの安井希衣(きえ)さんが表彰状を受け取りました。また学校長賞、理事長賞などの表彰もありました。

  • 学校長賞のグラトナ・イメーシャ・セハーニさん。スリランカの出身で調理師を目指しています

  • 浮舟総長から総長賞を受けとる名古屋医健の髙村亮佑さん。子供たちの運動教室を開催しました

 表彰の最後は総長賞です。NCAエコ・コミュニケーション科の「ふれあい動物園プロジェクト」、NSMダンス&アクターズ科の「愛知県警 交通事故防止アナウンス」、NCAカフェ総合科の「特別養護老人施設にて ラテアートコーヒーの提供」など5件が選ばれました。代表して、地元の小学校で1年から4年までの子供を対象に、安全で楽しく運動ができるよう指導を工夫した名古屋医健スポーツ科学科の「トワイライトスクール 子ども運動教室運営プロジェクト」の髙村亮佑さんに、表彰状が贈られました。

 昨年秋のミュージカル「ホスピタル・オブ・ミラクル」の公演で寄せられた善意の募金は、総額31万9354円にのぼりました。お金は、公益財団法人「日本骨髄バンク」と、財団法人「夏目雅子ひまわり基金」に贈呈され、各代表に学生から目録が手渡されました。また、各団体からは感謝状をいただきました。

  • 日本骨髄バンクの副理事長より感謝状を受け取りました

  • 「学校はいつまでも“ふるさと”です」と語る浮舟邦彦総長

“気づくことが、成長の糧となる” 浮舟邦彦総長

 滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は全教職員を代表して祝辞を述べ、「皆さんは入学式の時のちょっと不安げな様子から一変して、すばらしく自信に満ちた顔で卒業式に臨んでおられます。この学校で即戦力としての技術や知識、国家試験に合格しうる能力を身につけられました。企業から頂いた課題研究、社会貢献事業、イベントの参加を通し、チークワークも学んでこられました。業界人・医療人としての心構えもしっかり身につけました」と語りました。

 そのうえで「これからは、キャリアを開発して、プロとして成長していく必要があります」と説き、そのために、①仕事と職場を大切にすること、②学ぶ習慣、よい生活習慣を持続させること、③色々なことに関心をもち多くのことに気づくこと―を心がけるよう訴え、「気づくことが成長の糧となるのです」と強調しました。

 さらに「これからも、素晴らしい仲間との人間関係、新しい職場やお客様との人間関係を大切にしてください。また、皆さんにとって学校は“ふるさと”です。色んなことに思い悩むようなとき、学校を訪ねてください。国家試験対策センター、学生サポートセンターなどはいつまでも皆さんのセンターであり続けるでしょう。われわれは皆さんの成長を、誇りをもって見守ります。さあ、それぞれの道で頑張っていきましょう!」と力強いメッセージを送りました。

“2年間はキラキラしていて夢のよう” NSMの社本リイナさん

 卒業生を代表して壇上に立った社本リイナさんは、謝辞で「ミュージカル『ホスピタル・オブ・ミラクル』に参加したことは貴重な経験でした。でも体調を崩したり、心が折れそうになったり、仲間に迷惑をかけたこともありました。そんな仲間たちが手を差し伸べ、背中を押してくれました。挑戦してきたものはすべて成長につながり、失敗も大切な糧となりました。この2年間は、どこを切り取ってもキラキラしていて、夢のようです」と時折、声を詰まらせながら学生生活を振り返りました。

  • 社本リイナさんは涙ぐみながら、感謝の言葉を述べました

  • 謝辞に聞き入る卒業生。恩師や家族への思いは同じです

 そして「好きなことを仕事にするのは、想像以上に過酷なことだと思います。お芝居は好きなことではなく、生きがいに変わりました。そう思わせてくれたのは家族、先生、そして切磋琢磨してきた仲間たちです。感謝の気持ちでいっぱいです。涙が止まらないほど辛いこともたくさんありましたが、この2年間は一片の悔いなし、と自信を持っていえます」と感謝の言葉を述べました。

 フィナーレは「翼をください」の大合唱。キーボードは名誉教育顧問のミッキー吉野先生、ベースは副校長の渡辺敦子先生、ギターは副校長の引田寿徳先生、ドラムは海外教育顧問のトミー・スナイダー先生という豪華メンバーによる演奏で、NSMゴスペルアンサンブルのメンバーが歌いました。