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【卒業式】 滋慶学園EASTグループ合同卒業式  「自身の未来への期待」を胸に3,108名が卒業

卒業生代表として卒業証書を授与された東京医薬の谷川さんは、消防職員として夢への一歩を踏み出します

 3月15日(金)に東京・両国国技館にて、滋慶学園EASTグループ15校の合同卒業式が挙行され、医療、福祉・保育、スポーツ、美容、食、バイオの業界へ3,108名の卒業生が巣立ちました。

 卒業式を行ったのは、
東京医薬専門学校
東京福祉専門学校
東京スポーツ・レクリエーション専門学校
東京メディカル・スポーツ専門学校
東京ベルエポック製菓調理専門学校
東京ベルエポック美容専門学校
専門学校東京ウェディングカレッジ
東京バイオテクノロジー専門学校
ベルエポック美容専門学校
日本医歯薬専門学校
新東京歯科技工士学校
新東京歯科衛生士学校
赤堀製菓専門学校
埼玉福祉・保育専門学校
埼玉ベルエポック製菓調理専門学校。
 
 15校を代表して、東京医薬専門学校 救急救命士科の谷川さんが須田英明学校長から卒業証書を授与されました。続いて、会場内で、3,108名一人ひとりに卒業証書が手渡しされました。嬉し涙あり、はじけるような笑顔あり、卒業生と関わりの深かった担任等の教職員から卒業証書を受け取る姿に、列席した来賓、講師、そして家族の皆さんから大きな拍手が贈られました。

  • 一人ひとりに卒業証書が授与されました

  • 笑顔で担任から卒業証書を授与される卒業生

「卒業式は将来に向けて新しい一歩を踏み出す日」東京医薬 須田学校長式辞

       須田学校長

 式典はグループ校の東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校(TSM)のゴスペルアンサンブルの先導による国歌斉唱、卒業証書の授与に続き、15校の学校長を代表して、東京医薬専門学校の須田英明学校長が式辞を述べました。「卒業式を英語でGraduation、またはCommencement Ceremonyと言いますが、GraduationのGradはステップを踏む、進む、またはグレードをつけるという意味で、終わりという意味はありません。またCommencementは始まりという意味で終わりとは正反対です。ですから今日は、これまで皆さんを支えてくれた人々に感謝をし、将来に向けて新しい一歩を踏み出すためのイベントです」と、これからも滋慶学園グループが皆さんを応援していくことを伝えました。「近い将来、皆さんがそれぞれの職場でリーダー的な活躍をされることを願っています」と式辞を結びました。

皆勤賞・精勤賞、JESC奨励賞受賞者を表彰

 在学中、無遅刻・無欠席で勉学に励んだ皆勤賞255名、出席率98パーセント以上の精勤賞817名の出席優秀者が表彰され、代表して2名が表彰状を授与されました。代表に選ばれた東京メディカル・スポーツ専門学校 理学療法士科 夜間部の國井さんは、昼間課程のアスレティックトレーナー専攻も履修しており、2つの資格を目指す勉強を4年間両立してきました。また、東京福祉専門学校 介護福祉士科のNGUYEN HOANG YENさんは母国ベトナムで誰もが気軽に集える老人ホームを展開したいという夢を持って来日しました。高齢者への配慮・取り組む姿勢などを評価され、実習先の特別養護老人ホーム ケアホームズ両国に就職が決定しました。
 続いて、職業人教育の集大成として実施された卒業研究、卒業制作、コンテストから、滋慶教育科学研究所(略称JESC)奨励賞を受賞した9題の研究や作品が紹介され、代表して1題の表彰が行われました。東京バイオテクノロジー専門学校 バイオテクノロジー科3年制 醸造発酵コースの伊藤さん、遠山さん、濱田さん、吉田さんが取り組んだのは、「出羽三山ワインの商品化に向けた醸造法最適化」。卒業した先輩たちから受け継いできた継続研究で、山形県産のブドウを原料とする地産ワインの製造と、販売を目的とする企業、株式会社高畠ワイナリーとの産学協同研究です。このほか、次々と紹介される素晴らしい研究作品に、会場内から感嘆の声が上がる場面もありました。

■JESC奨励賞受賞研究・作品
・「光音響(ひかりおんきょう)現象を用いた回路内凝血(かいろないぎょうけつ)の早期検出の可能性について」
 東京医薬専門学校 臨床工学技士科 倉橋さん、小林さん、齋藤さん、中村さん
・ 「知的障害児・者の性と生 ~保護者がつなぐ性教育~」
 東京福祉専門学校 社会福祉士・精神保健福祉士科 精神保健福祉専攻 飯沼さん、 古内さん、 湯田さん
・ 「スポーツアロマ売上目標達成のためのPDCAサイクルに基づく考察と実行」
 東京スポーツ・レクリエーション専門学校 スポーツトレーナー科 アスレティックトレーナー専攻/パーソナルトレーナー専攻 小川さん、倉本さん、桒原さん、花嶋さん、萩原さん
・「流行と伝統 発信力がある商品」
 東京ベルエポック製菓調理専門学校 スイーツ&パン科 大槻さん、竹内さん、長井さん、長澤さん、武藤さん、茂木さん、望月さん、吉島さん、吉田さん
・ 「披露宴を想定したブライダルヘアメイク」
 ベルエポック美容専門学校 ヘアメイク科 ブライダルヘアメイクコース 三森さん
・ 「熊本の素材・食材を活かした商品開発」
 開発商品名 ほりだしくんのグラタンと不知火(しらぬい)ムース
 赤堀製菓専門学校 パティシエ科 樋口さん、藤井さん、SHIさん、ZHANG さん、千葉さん
・「アンティーク ウェディング」
 東京ベルエポック美容専門学校 美容師科 ブライダルヘアメイクコース 菅野さん
・日本の良さを世界に伝える「おもてなし」
 栄養不足の若者へ 「鮭っこ和サンド」と「オリジナルピーチジンジャー」
 埼玉ベルエポック製菓調理専門学校 カフェ・スイーツ科 木村さん、乙田さん、飯塚さん、パンさん
・「出羽三山ワインの商品化に向けた醸造法最適化」
 東京バイオテクノロジー専門学校 バイオテクノロジー科3年制 醸造発酵コース 伊藤さん、遠山さん、濱田さん、吉田さん

  • 4年間を皆勤で授業に出席した東京メディカル・スポーツ専門学校 國井さん

  • 皆勤賞及びこの日卒業した198名の留学生を代表して表彰を受ける東京福祉専門学校のNGUYENさん

  • 先輩たちから受け継いだ産学協同研究でJESC奨励賞を受賞した東京バイオテクノロジー専門学校 伊藤さん、遠山さん、濱田さん、吉田さん

「これからも学びの習慣を続けてください」浮舟総長祝辞

 教職員を代表して、滋慶学園グループ 浮舟邦彦総長が祝辞を述べました。「プロのスペシャリストとして成長していくためには、一つの原則があるように思います。プロは仕事を通して成長します。どうか皆さんの仕事、職場を大切にしてください。職場は道場です。そして皆さんは本学で学びの習慣、よい生活の習慣を身につけられました。これからも学びの習慣を続けてください」とよい習慣をはじめ、仲間や業界の方々とのネットワーク、コミュニケーションの大切さを話され、最後に「皆さんの成長を誇りを持って見守ります。明日から自分の道をしっかりと歩き出してください」と熱くエールを送りました。
 「最後の授業」である第一部の締めくくりは、グループ校TSMの卒業生で、ミュージカル出演をはじめ国内外で活躍しているシンガー 長谷川開さんとゴスペルアンサンブルの素晴らしい歌『桜ノ雨』で卒業生の門出を祝福しました。「幾千の学び舎の中で 僕らが出会えた奇跡・・・」という歌に乗せて、スクリーンには在学中の様々な写真が映され、卒業生たちは目を潤ませながら、学生生活の思い出を振り返っていました。

  • 祝辞を述べる浮舟総長

  • ゴスペルアンサンブルの歌『桜ノ雨』で卒業生の門出を祝福

7人の同窓生から卒業生へメッセージ

 引き続き行われた第2部は「未来に向けたスタート式」として、これから第一歩を踏み出す卒業生に様々なエールが送られました。

 この日の卒業生と同じく、ここから一歩を踏み出した7人の先輩が登壇し、自らの経験を通して感じた思いを卒業生に贈りました。
 「1年前、卒業証書を手渡された瞬間の『これから頑張ろう!』という気持ちと、学校から離れて働き始めることに対する不安だった気持ちを、今でも覚えています」と障害者地域支援センターで相談員をしている坪井さん。「もっと、たくさんの人に幸せになってほしい! 元気な姿を見たい! その思いが前向きに頑張れる原動力となっています」と言うと、同じように不安だったという結婚式場でウェディングパティシエをしている高倉さんは「今でも、ときには先輩に注意を受けることもあります。それでも、私が作ったデザートを『おいしい』と喜んで食べてくれているお客様の笑顔を見たときに、やっぱりこの仕事を選んでよかったと思います」と社会人1年目の二人が仕事のやりがいを語りました。

 続いて社会人3年目の二人は自らの経験からメッセージを贈りました。「私は皆さんに『社会ってそんなに怖くない!』と伝えたい。社会人1年目でした。仕事がうまくいかない時に先輩が、一緒に検査をやり直してくれました。だから、私もそんな時は後輩に対して「大丈夫だよ」と言って一緒に検査をしています。誰もが1年目を経験します。その事をわかっている先輩たちが、きっと皆さんを助けてくれます。だから働くことに不安を抱かないでください」と、薬品の品質管理の仕事をしている鴨志田さん。ウェディングプランナーの齋藤さんは「日々の業務に追われ、プランナーの初心である『お客様と感動を共有したい』、『楽しく結婚式を挙げるお手伝いをしたい』という想いを忘れていました。初心の大切さに気がついてからは、それまで以上に『あなたが居るからという理由で、式を決めてくれる人が増えました。皆さんも「大切な初心」を忘れないでほしい』と語りました。

 さらに経験を積んだ先輩からは夢や目標が語られました。「職場で出会った歯科衛生士の先輩たちが、仕事もプライベートもキラキラしていて私も歯科衛生士になって『ずっと輝きたい!』と感じました。今では患者様に笑顔になってもらえる歯科衛生士という仕事に『やりがい』を持って働いています。同じように家庭内でも、イキイキ働き続ける姿を子どもや孫に見せられる『働くカッコいいママ、カッコいいおばあちゃん』になることが私の夢です!」(歯科衛生士5年の米原さん)。
 
 「私の夢は、店でNO .1美容師になることです。高校生の時から、有名になりたい!と考えていました。そのために、東京の原宿から、自分を発信し続けられるこの仕事が大好きです。私は、美容師が好きだから、永く続けられていると思っています。たくさんのお客様が指名してくれて、楽しみに来店してくれます。これからもっと多くのお客様に関わっていきたい。NO.1の美容師になることで、多くの人に喜んでもらいたい。そんな夢に向かって働いています!」(美容師6年目の佐藤さん)。

 最後に、「今はトレーナーとして活動する一方、3店舗を統括するマネージャーとして多くのスタッフの皆さんを率いて働いています。自分だけではなく、スタッフの仕事を通じて、より多くの方の幸せに貢献ができていると実感をしています。私にも夢があります。お客様の『体、健康、人生まで』変えていけるトレーニングを日本でもっと普及させ、トレーナーが誇りを持って仕事ができる社会を作ることです。そうなることで、多くの人たちが健康で幸せな社会を実現することできると信じています」とパーソナルトレーナー7年目の康さん。「皆さんと一緒に歩んでいける事を楽しみに待っています!」と卒業生にエールを送りました。
 

  • 卒後1年から7年の7名の同窓生が登壇、自らの経験から得た思いを伝えた

  • 先輩からのメッセージに耳を傾ける会場の卒業生たち

「未来に希望を持って一歩一歩前に」卒業生の決意の言葉 ベルエポック美容専門学校 三森さん

ブライダルヘアメイクアーティストとして第一歩を踏み出す、卒業生代表の三森さん

 3,108名を代表して決意の言葉を述べた、ベルエポック美容専門学校 ヘアメイク科ブライダルヘアメイクコース 三森さんは、滋慶学園グループの美容系の学校の代表者で競われる「ベルエポックコンテスト」のブライダルヘアメイクアーティスト部門で見事最優秀賞を獲得しました。しかし、コンテストが近づくなか、不安やプレッシャーで押しつぶされそうになっていたそうです。そんなとき、心に留めていた父の言葉を思い出しました。
 『今、起きていることは起こるべくして起きている。その目の前の問題に対し、思った通りに行動すれば、それが失敗しても成功しても、自分のためになっているんだよ』。その言葉を思い出して気持ちが楽になり「できることをやるだけだ」とコンテストの練習や準備に取り組み、自信も湧いてきたそうです。結果は最優秀賞。「皆さんへの感謝の気持ちと、自分自身を褒めてあげたいという気持ちが溢れました。課題はたくさんありますが、ここまで本気になり、夢中で何かに取り組む経験こそが尊く、もし賞がとれなくても変わらずに大きな財産になっていたと思います」と振り返り、最後に「これから私と一緒に卒業する皆さん、社会に出ることに不安があるかもしれませんが、目の前のことに対して誠実に行動すれば、それが成功したとしてしても失敗したとしても、自分のためになっていくはず。だからこそ、未来に希望を持って一歩一歩前に進んでいきましょう!」と力強く宣言しました。