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OCA大阪デザイン&ITテクノロジー専門学校の学生が産学連携による学びの集大成を展示! 卒業・進級制作展「WE ARE OCA」が開催されました 

サイバーセキュリティの研究の説明を受ける自衛隊大阪地方協力本部の本部長ら

 OCA大阪デザイン&ITテクノロジー専門学校の第33回卒業・進級制作展「WE ARE OCA 2022」が2月4日(金)と5日(土)、大阪マーチャンダイズマートビル(OMM)で開催されました。グラフィックデザインやマンガ、VRゲーム、AI研究、広告企画…。産学連携教育の中心となる「企業プロジェクト」を通じて、学生たちが取り組んできた研究成果や作品が多数展示されていました。ホワイトハッカー専攻のブースには、自衛隊大阪地方協力本部の本部長をはじめ幹部の方々が視察に訪れ、富士通Japanとの企業プロジェクトであるネットワークの脆弱性診断やセキュリティ・プログラムの研究などを、熱心に見て回っていました。

 コロナ禍とあって来場者にゴム手袋をしてもらったり、“三密”を避けるため展示会場での学生の説明を分散して行ったりするなど、万全の感染防止対策のもとで行いました。

 企業プロジェクトはプロのクリエーターの指導により、リサーチからコンセプト設定、制作、プレゼンテーションと、クリエイティブの現場と同じプロセスで進行。厳しいチェックを受けながら作品のクオリティーを高め、クライアントの意向に応えることができるクリエイティブ力、プレゼンテーション力、コミュニケーション力などを磨きます。会場では1年生から4年生まで、こうした産学連携教育による学びの集大成が展示されていました。

  • キヤノンとの企業プロジェクトの展示

  • 海外でも活躍するCGアニメーターとの産学連携による作品

 学生プレゼンテーションでは、2年生の特別エントリー作品6題と、3年生の滋慶教育科学研究所(JESC)の奨励賞エントリー作品10題の発表がありました。審査は篠塚正典学校長や馬場章名誉学校長、教育顧問でつちや書店の佐藤秀社長をはじめ、クリエイティブ系の企業の第一線で活躍されている方々が担当しました。

お年寄りの自分史マンガの展示、パン入りアイスの提案 特別エントリー作品

 特別エントリー作品では、滋慶学園グループの特別養護老人ホーム「青都荘」との産学連携プロジェクトに取り組んだマンガ専攻の学生がプレゼンテーション。利用者のお年寄りの話を聞き、小さい頃から今までのライフヒストリーをもとに自分史マンガを制作するという企画で、取材から完成までの流れを説明しました。審査員の先生からは「利用者さんはもちろん、ご家族にとっても喜んでもらえる企画だと思います。新しいマンガビジネスにつながるのではないでしょうか」などとのコメントを頂きました。

  • 自分史マンガ制作のプレゼンテーション

  • 買ってみたくなる「商品アイス」のプレゼンテーション

 株式会社 明治のプロジェクトは「買ってみたくなる『商品アイス』商品開発~製品企画からパッケージデザイン作成~」というテーマ。プレゼンテーションでは、グラフィックデザイン&イラスト専攻の学生が、クロワッサンとアイスクリームが一緒に楽しめる商品企画について発表し、審査員の先生から多くの意見・質問を受けていました。このプロジェクトには東京コミュニケーションアート専門学校など姉妹校7校の学生たちが一緒に取り組みました。

 このほか株式会社アルファコードのVRゲーム制作や、StudioZ株式会社のゲームキャラクター制作、ロボットや様々なテクノロジーを活用して話題のH.I.S.ホテルホールディングス株式会社の「変なホテル」のPR動画制作など、産学連携プロジェクトに参加した学生のプレゼンがありました。

  • StudioZとの産学連携によるキャラクター制作

  • 「変なホテル」のPR動画も作りました

観光地の旅館のブランディングや地方創生プロジェクト 奨励賞ノミネート

 JESC奨励賞のエントリー作品では、グラフィックデザイン&IT専攻とイラストレーター専攻の学生が取り組んだ「音羽山荘のブランディング、および箕面滝道のトータルプロモーションの提案」のプレゼンテーションがありました。大阪の観光地、明治の森箕面国定公園にたたずむ懐石料理・旅館「音羽山荘」は、大正時代のレトロな建物が魅力。落ち着いた建物での料理や緑あふれる自然、名所・箕面大滝までの散歩コースなどを活かしたPRプランについて説明しました。

  • 音羽山荘のブランディングのプレゼン

  • 田野畑村の活性化をめざす企画

 また、岩手県下閉伊郡田野畑村(しもへいぐん・たのはたむら)の地域活性化を目的とした地方創生プロジェクトは、専攻の枠を超えた地方創生ゼミの3年生が取り組みました。WebやSNSだけではなく、田野畑村を直接感じられる方法でPRしたいと考え、特産品を知ってもらうため試食をしてもらえるキッチンカーを提案。コロナ禍とあってイベントで大勢の人を集めるのは難しいという状況も考慮したそうです。20~30代の会社員をターゲットに想定し、都心のオフィス街を巡回するプランです。

人気ゲームのモバイル版PR企画やVR空間の制作などのプレゼンも

 家庭用や業務用のゲーム機の株式会社セガとのプロジェクトは、クラブチームのオーナー兼監督として選手を育成する人気ゲーム「プロサッカークラブをつくろう」のモバイル版の新規ユーザー獲得をめざすプランの提案。グラフィックデザイン&IT専攻、イラストレーター専攻、CG&映像クリエーター専攻の3年生が取り組みました。
 
 このプロジェクトは、姉妹校の札幌デザイン&テクノロジー専門学校、東京コミュニケーションアート専門学校、東京デザインテクノロジーセンター専門学校、東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校、名古屋デザイン&テクノロジー専門学校とともに全国企業プロジェクトとして実施しました。

  • 人気ゲームのモバイル版ユーザーの獲得をめざす企画

  • VR空間制作プロジェクトのプレゼンテーション

 また、AI・ロボット・IoTなどを活用しビジネスサポートを行う株式会社デナリパムとの産学連携プロジェクトは、VR学園祭の制作です。デジタルアートギャラリーとイベントスペースを組み合わせたVR会場で、学生の作品展示やイベントを展開。このVR空間の制作プロジェクトは、昨年末の「JIKEI COM Game&e−Sports SHOW 若きクリエーター展」にも出展されました。

 このほかエースコック株式会社の商品の販売促進マンガや、株式会社エディオンのプロモーションビデオ制作などとの産学連携プロジェクトのプレゼンテーションがありました。展示会場にはVRゲームや、昨年の聖徳太子没後1400年の節目に合わせたキャラクターの制作プロジェクトの展示や、大阪市自然史博物館のポスター制作などもあり、多くの来場者が訪れていました。

  • 特別エントリー作品のVRゲームを体験する来場者

  • 聖徳太子にちなんだキャラクター制作

  • 大阪市自然史博物館のポスター

  • 南海電鉄が運営する「eスタジアムなんば」の活用方法の提案

e‐sportsの卒業・進級展

 いっぽう、OCA大阪デザイン&ITテクノロジー専門学校の校舎では、2月10日(木)と11日(金)、eスポーツのプロゲーマーやイベントスタッフを目指す学生たちの「e‐sports 2022卒業・進級展」が完全オンラインで開催されました。

 南海電気鉄道株式会社との産学連携プロジェクトは、「同社が運営するeスタジアムなんばの活用方法の提案」というテーマ。学生たちは、電車を広告媒体にする「e‐sports Train」や、駅や商店を再現したバーチャル空間でe‐sportsと簡単に触れ合える交流の場を提供する「仮想現実の世界を利用した認知度向上」などのプランを、南海電鉄の方々にプレゼンテーション。オンラインでも配信しました。

 また在校生の日頃の成果を披露し、ハイレベルな競技を繰り広げるe‐sports紅白戦や特別講演会、在版企業によるe-sports企業対抗戦など、イベントの企画・運営から配信までをすべてe-sports科の学生が行いました。

OCA大阪デザイン&ITテクノロジー専門学校