CROSS×TALK Vol.3

「学生のために」という職員の想いと、
サポート企業の価値が、
新たな教育を生み出した。

  • 井神 知希井神 知希

    2006年入職
    株式会社滋慶サービス 財務会計事業部 学校会計課 課長代理

    井神 知希Tomoki Igami

    株式会社滋慶(現:株式会社滋慶サービス)財務会計事業部に経理職として入職。各学校の会計・経理業務を手掛けてきた。学校会計に関するスペシャリスト人材。幅広い会計・経理・金融知識を活かして、学校運営を側面から支える。

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  • 斎藤 真梨子斎藤 真梨子

    2007年入職
    埼玉ベルエポック製菓調理専門学校 学生サービスセンター センター長

    斎藤 真梨子Mariko Saito

    エコールベルエポック 学生サービスセンター勤務を経て、現在は埼玉ベルエポック製菓調理専門学校に在籍。入職から一貫して学生サービスを担当し、学園生活が円滑に送れるための各種申請手続きの窓口業務、学生対応業務に従事する。

滋慶学園グループにとって、各学校の運営に欠かせないのがサポート企業各社の存在である。
なかでも、職員人事や学校会計に関する管理部門機能を集約する株式会社滋慶サービスが、
グループ全体に与える影響は非常に大きい。 そんなサポート企業と各学校との関わり方について、
シンボリックな成果を残した2人の職員の取り組みから理解を深めてみたい。

1人の職員の想いから
全てが始まったマネー教育。

  • 斎藤 真梨子
  • 斎藤
    学校職員とサポート企業の職員というと、どのように仕事で関わるのか、イメージが持てない方もいらっしゃると思いますので、私たちが取り組んだマネー教育のお話を通して、学校とサポート企業の関わり方をお伝えしたいと思います。

  • 井神 知希
  • 井神
    井神 知希最初に簡単に説明させていただくと、マネー教育というのは学生が生涯にわたって稼ぐお金と使うお金についての授業です。滋慶学園グループでは、専門知識とスキルを学ぶ教育だけでなく、実社会に出て専門職業人として活躍する上で欠かせない実務的な知識も教育することを大切にしています。例えばその1つがマネー教育。好きなことを仕事にするという夢を大切にしながら、ビジネスにおけるお金の管理や生きていく上で必要なお金のことを学ぶ授業です。どうしてマネー教育を行うことになったのか、そのいきさつは斎藤さんが詳しいですから、説明していただきましょう。 井神 知希

  • 斎藤 真梨子
  • 斎藤
    今では学校規模で開催されているマネー教育ですが、もともとは私と学生が一対一でやっていたことです。私の仕事は、各種手続きを受け付ける学生サービス窓口業務や校舎のメンテナンス管理など多岐にわたります。一言でいえば、学生が勉強に集中できる環境をつくること。そのなかの1つに学生の授業料の支払い手続き、奨学金の利用手続きがあります。奨学金の手続きで学生と接していると、驚いたことに自分がどれぐらいのお金を借りていて、将来どういう計画で返済していくのかを理解していない学生もいるのです。当たり前のことですが、借りたお金は返さないといけません。でも、返済のプランを具体的にイメージできない学生もいて、これではいけないという危機感がすごくありました。そこで学生一人ひとりに奨学金を借りた後のお金の話をしていったのです。

お金について学ぶことは、
人生に欠かせない知識となる。

  • 井神 知希
  • 井神
    社会人になってから奨学金の返済に行き詰まる人が多いというのは、社会的な問題でもあります。その根本にあるのは、お金を管理する意識とスキルを持たないまま、社会人になってしまう点にあるのではないでしょうか。そこで斎藤さんが考えたのが、お金に関する教育だったわけですね。

  • 斎藤 真梨子
  • 斎藤
    その通りなのですが、最初はどうしたらいいか全然わかりませんでした。私はお金の専門家ではありませんから、何をどう学生に伝えてあげればいいか分からず、とにかく奨学金はきちんと返すものなんだよ、という話を一人ひとりにしていました。でも、それではなかなか効果がありません。専門的なことが分からないならば、お金の専門家に教えてもらおうと思って、ファイナンシャルプランナーの方を講師として招いて、学校内で講義をしていただきました。

  • 井神 知希
  • 井神
    学生サービスの現場で見つけた課題に対して、具体的なアクションで解決しようというスタンスは、本当に素晴らしい。学生のために何をすればいいのか、滋慶学園が掲げるサービスマインドをいかんなく発揮されたエピソードですね。

  • 斎藤 真梨子
  • 斎藤
    でも結局はうまくいきませんでした。ファイナンシャルプランナーの方のお話は一般論に過ぎなくて、学生が自分に関する問題として関心を持ってくれなかったのです。 井神/斎藤

    井神/斎藤
  • 井神 知希
  • 井神
    埼玉ベルエポックで学生向けのマネー教育が行われているという話が、サポート企業である滋慶サービスに伝わってきたのは、ちょうどそのころです。いろいろと苦戦されている様子が分かり、財務会計の専門部署である私たちが何とかお手伝いしようということで、協力することになりました。そしてここから、1つの学校の取り組みでしかなかったマネー教育が、全国の学校にまで広がっていくことになるのです。

滋慶学園の一員である
サポート企業だからできること。

  • 井神 知希
  • 井神
    私たちは、学校運営に関わる財務や会計業務を専門とする部署です。いわばお金の専門家であるわけですが、あくまでも滋慶学園グループの一員でもあります。私たちが日々行う財務や経理の仕事は誰のためにあるかと言えば、学生のためです。それは、斎藤さんのように学生と接する仕事も、私たちの仕事も同じ。サポート企業として学生のために何ができるかと考えた時、私たちが学生の目線でのマネー教育のプログラムを開発することに価値があると思いました。

  • 斎藤 真梨子
  • 斎藤
    先ほども言ったように、お金に関する勉強の必要性を、学生はなかなか自分のこととして考えてくれません。教え方にもっと工夫が必要だったのです。でも、それを学園外の専門家に求めても無理なこと。そこで学園内のお金のプロである井神さんを頼りました。

  • 井神 知希
  • 井神
    学生が学校を卒業した後、どれぐらいの給与を、何年にわたって得られるか。もちろん職業によって収入は違うわけですが、それを学校ごとにシミュレーションしてあげることで、学生は将来の自分の収入をイメージできます。そして、生活する上で必要なお金、例えば健康保険、年金、家賃、生活コスト、将来への貯蓄などを具体的に挙げて、どれぐらいのお金が手元に残るか、あるいは何歳までにどれぐらいのお金が必要になるかを教えていきました。

  • 斎藤 真梨子
  • 斎藤
    お金に関する知識がないまま社会に出て困るのは、学生たち本人です。井神さんは、そうした学生目線で授業をしてくださって、本当に助かりました。学生の意識もどんどん変わっていって、私たちの取り組みは単なる奨学金返済への意識づけにとどまらず、キャリア教育の一環として学園全体に広がっていきました。

  • 井神 知希
  • 井神
    今はもう私たちがマネー教育の授業を学生の前ですることはありませんが、当時つくった授業のプログラムはそのまま各学校で使われています。先ほども言いましたが、私がやったことは、斎藤さんの取り組み内容を充実させたに過ぎません。何よりも素晴らしかったのは、ゼロからマネー教育をやろうと思った斎藤さんの行動です。そのお手伝いをしたわけですが、本当に貴重な経験をさせていただいたと思います。

  • 斎藤 真梨子
  • 斎藤
    でも井神さんの力がなければ、全国にまで展開できる教育にはなりませんでした。サポート企業の力を借りれば、個人レベルの問題もみんなの問題として扱えて、それが新しい教育につながっていくことを勉強できたと思います。 井神/斎藤

    井神/斎藤
  • 井神 知希
  • 井神
    私たちサポート企業は、学生と接する機会は多くありません。でも自分が培ってきた経理の知識と経験を生かして、学生の力になれた経験は大変に貴重なものです。自分の専門分野を活かしながら、学生のための仕事ができる喜びを教えていただいたように思います。

  • 斎藤 真梨子
  • 斎藤
    マネー教育をきっかけに、今では学校運営で困ったことがあれば、何でも井神さんに相談するようになりました。学校職員では実現が難しそうなことも、サポート企業の力を借りれば何か新しい形になっていくのではないか。そんな期待を持たせてくれるのが、井神さんをはじめとしたサポート企業のみなさんです。これからも、もっともっと協力し合って、いい学校をつくっていきたいと思います。

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