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滋慶学園グループの震災への取り組み

滋慶学園グループ
東日本大震災対策本部
本部長 浮舟 邦彦

このたびの東日本大震災により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

2011年3月11日(金)午後2時46分、三陸沖を震源にM8.8の大地震が発生(2日後に気象庁がM9.0に修正)、東日本一帯の太平洋沿岸部を大津波が襲いました。宮城・仙台で震度7、東京で震度5、大阪で震度3。死者1万5,401名、行方不明者8,146名、避難者9万1,523名(6月10日現在)という未曽有の痛ましい災害となりました。 滋慶学園グループでは、最初の地震発生直後に対策本部を設置し、情報収集とともに学生の安否確認、校舎・設備等の被災状況のチェックとその後の安全対策などに当たってきました。

【対策本部の設置】

3月11日(金)、東京7校合同の卒業式がシェラトンホテル(千葉県舞浜市)で行われ、式後の謝恩パーティの最中に大地震が襲いました。直ちに、同ホテル内に「地震緊急対策本部」(浮舟邦彦本部長)を設置しました。
同対策本部は、翌12日午前9時半に大阪市中央区の滋慶学園グループ本部ビルに移設。グループ本部内に総本部を、東京、大阪、仙台に各本部を置く「『東北関東大震災』災害対策本部」(のちに東日本大震災対策本部に名称を変更)として正式にスタートさせました。
「東日本大震災対策本部」は震災復興に向けて、様々な取り組みを行なってきましたが、とりあえずの任務を終えた9月末をもって解散。それぞれの事務や活動は各学校、各サポート企業などに引き継がれました。

 

【被災学生への支援等】

仙台医健専門学校、仙台コミュニケーションアート専門学校では、震災直後に教科書等を紛失、流失した学生に教科書の無料配布を行なうと共に、目的・目標を持って入学された学生の皆さんが、被災が原因で修学をあきらめる事のないようにと4月22日(金)、学校1階の事務局内に「震災学生支援室」を設けました。
自宅全壊、半壊等被災を受けられた学生の皆様へのお見舞金を用意すると共に教職員及びカウンセラーが修学支援と学園生活等について相談させていただいています。
また、仙台の2校をはじめ、全国のグループ校では、被災学生に対して学費の減免措置を行ない、対応にあたっています。

 

【震災直後の学校及び学生の状況】

大震災の発生時、JR仙台駅近くにある仙台コミュニケーションアート専門学校と仙台医健では、学生220名が校舎内におり、JR仙台駅前の第1校舎(9階建て)が免震ビルでほとんど被害がなかったことから、教職員とともに停電のなか、同校舎に臨時宿泊。その後、徐々に自宅に引きあげましたが、教室での避難生活は3月末まで続きました。
その後、引きあげる家のない学生ら19名は、学生寮のスチューデントハイム「南仙台寮」(仙台市太白区)や親戚宅などに一旦、身を寄せましたが、5月に入って元気に通学を始めています。

一方、東京では、地震当日は余震が続き、危険なためシェラトンホテルの協力の下、東京7校合同卒業式(東京コミュニケーションアート専門学校、東京スクールオブミュージック専門学校、東京スクールオブミュージック専門学校渋谷、東京フィルムセンター映画・俳優専門学校、東京ダンス&アクターズ専門学校、東京デザインテクノロジーセンター専門学校、東京アニメ・声優専門学校)に出席した学生及び保護者ら約1700名が臨時宿泊。翌12日正午までに全員が帰宅しました。

【学生の安否確認】

対策本部では緊急業務を抱えるスタッフ以外の全職員を動員、ただちに東北地方を中心に東京地区など全国の学生の安否確認に全力をあげて取り組みました。 
3月12日(土)夕には仙台を除いて、留学生を含む大半の学生、スタッフの無事を、同15日昼前には仙台を除く全学生の無事を確認しました。その都度、保護者にも連絡をとり、留学生については、アメリカ、ヨーロッパ、中国、韓国、オーストラリアにある海外センターを通じて家族に無事を伝えました。
ただ仙台2校の学生については、14日夕に在校生と4月からの新入生の約9割の学生の無事を確認しましたが、その後は、通信が途絶えたままの状況もあって足踏み状態が続きました。しかし各本部では通信手段の復旧を待ちながらの捜索、さらには現地避難所への教職員の派遣、学生ネットワークによる連絡等により1人また1人と無事を確認し、3月20日午後3時50分、病院研修のために東松島市に出向いていた仙台医健の女子学生1名を除いて、すべての学生の無事を確認しました。
しかし、女子学生1名は帰らぬ人となりました。

【救援隊の派遣】

校舎内で避難生活を送っている学生の救援のために、3月13日(日)午前8時40分伊丹発のJALで大阪から第1次救援隊2名を仙台に向かわせました。救援隊は山形空港経由で午後4時すぎにレンタカーで仙台入りし、薬品、救援物資等を運び込みました。さらに午後5時過ぎには、東京からカウンセラー2名を含む第2次救援隊7名を陸路派遣し、約10時間後に当面の生活物資、資材を仙台に届けました。
同14日正午すぎには、北海道から第3次救援隊2名が、また同16日未明には大阪から第4次救援隊6名、さらに同18日には、福岡からの第5次救援隊がそれぞれ仙台に向かいました。

【復旧状況】

震災直後から止まっていた仙台第1校舎の水道をはじめ、電気、電話などのライフラインは3月14日(月)に復旧しました。ただガスは使えない状態が続きました。翌15日(火)午前10時には、仙台第1校舎のインターネット環境が復旧。同じく校舎と総本部の間にテレビ電話が開通しました。

【卒業式・入学式等について】

3月15日(火)に予定していた仙台コミュニケーションアート専門学校と仙台医健専門学校の卒業式は延期し、4月3日(日)に学校で行ないました。また3月末までの授業は休講といたしました。
また、仙台2校の新入生に対する新学期の授業・オリエンテーションは5月9日(月)より開始、入学式は5月29日(日)にそれぞれ第2校舎で行ない、入学予定者の大半が出席することができました。

一方、東京でも3月19日(土)に国技館で予定していた東京11校合同卒業式を中止し、順次、各校ごとに学校内や近くの施設で開催しました。また、東京・墨田区の国技館で4月6日(水)に予定していた東京地区の医療・福祉系と調理・製菓・美容系など13校(東京医薬、日本医歯薬、東京福祉、東京ベルエポック製菓調理、東京スポーツ・レクリエーショ、東京メディカル・スポーツ、東京バイオテクノロジー、ベルエポック美容、新東京歯科技工士、新東京歯科衛生士、埼玉福祉、埼玉ベルエポック製菓、東京ベルエポック美容の各校)による合同入学式は中止し、4月6日、7日に各校ごとに挙行いたしました。

また東京国際フォーラムで4月11日(月)に予定していたクリエイティブ・音楽・映画系など7校(東京コミュニケーションアート、東京スクールオブミュージック、東京スクールオブミュージック渋谷、東京フィルムセンター映画・俳優専門学校、東京ダンス&アクターズ、東京デザインテクノロジーセンター、東京アニメ・声優の各校)の合同入学式も中止し、それぞれ「開講式」として各校ごとに行いました。

【募金活動】

東日本大震災の被災地の皆さんに義援金を贈ろうと募金活動を3月18日(水)にスタートさせました。募金箱とポスターを制作、各学校に設置するとともに、卒業式や入学式の会場でもご協力をお願いしました。
全国50校あまりに置かれた募金箱は10月に回収し、日本赤十字社などを通じて、被災地に届けます。

また海外の提携校などからも義援金やお見舞いの手紙を沢山、いただきました。韓国・啓明文化大学からは学生、教職員から3月22日付で滋慶学園グループ総長あてに、義援金をご送付いただきました。さらに学生の皆さんが自分たちで日本語文を作成し、励ましの手紙を送ってくださいました。

上海長楽ホルムス職業学校と上海震旦外国語中学の学生と教職員の皆さんからも義援金とともに、日本の被災した人たちや滋慶学園グループへの応援メッセージや折鶴を贈っていただきました。
このほかアメリカ、中国、ヨーロッパ、オーストラリアなど世界各地の提携大学などからも義援金や励ましのメッセージをいただきました。友情に心より感謝いたします。

【学生のボランティア活動】

滋慶学園グループでは、東京福祉専門学校や埼玉福祉専門学校、北海道ハイテクノロジ専門学校など介護・福祉や柔道整復・鍼灸などをめざす学生たちが順次、被災地の福祉施設などに入り込んで支援活動を行なうボランティア活動を展開しています。

東京福祉専門学校の介護福祉科3年生9名とスタッフ・教員5名による第一陣が岩手県大船渡市の社会福祉協議会の要請を受けて4月25日から5月1日の間、岩手県大船渡市の(医)勝久会の5つの福祉施設に入って介護活動を行い、本格的な戦力チームとして現地の人たちに喜んでいただきました。

また、柔道整復師9名、救急救命士1名、アウトドアインストラクター1名と、いろいろなスペシャリストで構成した北海道ハイテクノロジー専門学校の「災害復興ボランティアチーム」12名が4月29日から5月5日の間、宮城・気仙沼の被災地に入って、被災者支援に当たってきました。

その後も、ボランティアチームが相次いで東北の被災地に入っており、息の長い活動を続けていきます。

以上

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