滋慶教育科学学会

Jikei Educational Science Society

教育ノウハウの共有と蓄積

滋慶学園グループ教職員の研鑽と人材育成、並びに生涯教育実践への足固めの場とするべく設立。「教育」と「運営」に関する研究を行い、その成果を発表し、教育ノウハウを共有・蓄積しています。

最近、わが国において21世紀に向けての社会的、経済的構造の再構築が急速に進展しつつあり、これと相まってこの変革を将来担うべき人材の養成すなわち教育機構の改革が重要な課題となりつつある。この点に関し文部科学省を中心に高等教育機関を含め熱心に議論されてきたところであるが、特に最近専門学校の存在がクローズアップされてきている。

従来の専門学校教育が実学的な面で社会に貢献してきたことは周知のことであるが、社会的変動に対応して、従来の教育に加え更に大学との単位互換によるより高度な専門家の養成、ならびに社会人の再教育、社会復帰のための学習、高齢者の生きがいに対する援助教育などを含めた生涯教育の実践など、重大な社会的要望に応えなければならない時代を迎えている。このことは、裏返せばこれらの課題こそ従来専門学校が掲げてきた実学教育の輝ける目標であり、これに向かっての態勢の整備こそ社会に対する責務であることを認識すべきである。

そして、このことこそ高等教育機関における専門学校の存在意義を社会に対し認識させるべき絶好の機会であるといえよう。このような社会的要望に対し応えていくためには、まず、専門学校自体の教育人材の養成が焦眉の課題となってくる。専門学校の教職員は他の高等教育機関のそれとは異なり、実学教育という立場から教育、経営、広報、学生教育、カウンセリング、就職など多方面にわたる経験と知識が要求されるが、今後更に生涯教育ならびに専門職教育の実践に対する高度な知識と運営能力が必要となってくる。

このためには教職員はもとより講師さらに本学園構成員のすべてがそれぞれの立場において切磋琢磨し、この目標にむかって邁進することが必要である。滋慶学園グループは、建学の精神として実学教育、人間教育、国際教育を掲げているが、本教育科学学会はこれらの問題における教育実務、教育技法、学生対策、国際関係業務その他学園の健全な発展を通じての社会的貢献に資するための職員の研鑽と人材育成の場として活用されるとともに、実りある生涯教育、専門職教育の実践への足固めの場とならなければならない。

このような趣旨のもと本学会を設立し、海外学術提携校との交流も含め、その結果をもとに滋慶グループの発展を促進するとともに、ひいてはわが国における専門学校教育の新しい時代への改革に貢献することを目的とする。

設立年月日
1994年4月1日
学会開催
年1回
会 誌
Proceeding of Jikei Education Science Society 滋慶教育科学学会誌
学会会員
滋慶学園グループ構成員全員