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骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」 東京公演の結団式

総合プロデューサーの喜多学校長

 COMグループのミュージック&ダンス、エンターテイメント系の学校では、骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」の公演に向けて、学生たちが夏休み期間も関係なく、練習や準備を行っています。
キャストやダンサー、企画・運営等のスタッフの準備はすでに4月から始まっていますが、夏休みを前に東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校、東京スクールオブミュージック専門学校渋谷、東京ダンス&アクターズ専門学校、東京フィルムセンター映画・俳優専門学校、東京アニメ・声優専門学校のキャストや制作を務める学生が7月18日(金)タワーホール船堀に一堂に会して、東京公演の「明日への扉結団式」が行われました。

 すべてのセクションで本格的な準備が始まるこの時期に、毎年行われている結団式は、「明日への扉」の意義を知り、骨髄移植・骨髄バンクについて学び、移植を受けた患者さんの経験を聞いて、公演の成功のために目的を共有する機会であり、目指す仕事を通して「私たちに何ができるのか」と社会貢献を考える場となっています。

 始めに、1994年の初演から制作指導をしている「明日への扉」総合プロデューサーの喜多静一郎先生(大阪スクールオブミュージック高等専修学校学校長)が、骨髄移植を必要とする白血病等の病気と骨髄バンク、最初にこのミュージカルを制作した学生たちの思い、「明日への扉」の歴史、そしてこの「明日への扉」に参加するにあたっての心構えについて話しました。「明日への扉の目的は、お客様に骨髄移植とは何かを知ってもらうこと、そして一人でも多くの人にドナー登録してもらい、一人でも多くの患者さんを救うことです。プロでも制作が大変な大規模なミュージカル。明日への扉は一人ではできない、力を合わせなければできないものです。自分ができることで社会に奉仕し、終ったあとのお客様の拍手や感動を経験してください。皆さんが生きるためのパワーをもらってみてください。経験でしか磨けない感性を磨いてください。ケガなく、一人のもれもなく、終ったあとに得るものが有るよう、一緒に頑張りましょう!」と力のこもったメッセージを送りました。

 次に、毎年「明日への扉」に後援いただいている公益財団法人日本骨髄バンクの、広報渉外部広報チームチームリーダーの小島勝様が「今年の6月に1万7千例の移植を達成し、6月の月間133例は過去最高となりましたが、一方昨年のドナー登録者数は1昨年の15%減、また55歳という年齢制限や健康上の理由等で毎年取り消し者数も増加しており、若い方のドナー登録がバンクの課題となっています」という日本骨髄バンクの現状が伝えられました。続いて、100万人に一人という難病を骨髄バンクを介した骨髄移植で克服し、現在プロスノーボーダーとして活躍している荒井善正さんが登壇。「勤めていた会社を退職してプロスノーボーダーになる夢を叶え、努力は報われると思っていましたが、病気になってどうしてもできない時があると余命宣告を受けて知りました。生き残ってもう1度プロスノーボーダーとしてやっていきたい。でも、ドナーがいなければそのスタート地点にも立つこともできません。夢は一人では実現できません。医師、ドナーさん、応援してくれる仲間がいて、今は幸せに暮らしています。皆さんには明日への扉で思い切って演じてほしい。観客の感動がいつか繋がっていき、ドナーが見つかる患者さんが増えるかもしれません。僕も骨髄移植で僕のように元気になれることを伝えていきたいです」という体験談を、学生たちは食い入るように聞いていました。

 最後に「明日への扉」を指導する講師、担任が登壇して紹介され、「頑張っていきましょう」と学生と職員、講師が目的をひとつにして、決断式が終了しました。

 2014年は、9月の大阪公演を皮切りに、11月に東京、福岡で全8公演が予定されています。

  • 日本骨髄バンク 小島様

    日本骨髄バンク 小島様

  • 偶然にも17年前に「明日への扉」を観ていた荒井さん

    偶然にも17年前に
    「明日への扉」を観ていた荒井さん

  • 教職員を代表して学生にエールを送る演出の越智先生

    教職員を代表して
    学生にエールを送る演出の越智先生

【骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」 2014公演スケジュール】

プロジェクトのスタートは1993年。骨髄移植、骨髄バンクの厳しい現状を知った学生たちが、「私たちの力でできることは何か?」を考えぬいた末、誕生したミュージカル。企画・制作から出演、演奏、運営にいたるまで、すべてを学生が担当しています。この主旨に賛同された多くの企業の後援をいただき、1994年の初演から2013年までに129回の公演を行い、18万人を超える動員実績を誇ります。

■大阪公演  9月27日(土)/28日(日) NHK大阪ホール
■東京公演 11月20日(木)/21日(金) 五反田ゆうぽうとホール
■福岡公演 11月29日(土)/30日(日) キャナルシティ劇場

「明日への扉」公式サイト http://www.asuenotobira.jp