非正規の若い人たちを始め社会人が新たな職業につけるようにと、社会人の中長期的なキャリアアップを支援する教育給付金制度の拡充が厚生労働省によって１０月からスタートします。この制度では、介護福祉士、美容師、柔道整復師などの資格系の職業に就こうとして専門学校で学ぶと、返済する必要のない「教育給付金」が出ます。資格を取得して就職すると、最高で学校に通う３年間にわたって毎年、年額４８万円まで受けることができます。

　この新制度の適用を受けられるのは、通算して雇用保険に２年以上入ったことのある人たちです。その人たちが厚生労働大臣の指定した専門学校などの講座（専門実践教育訓練）で学べば、給付金を受けることができます。さらに、４５歳未満の失業中の人は受講中の生活保障として雇用保険の基本手当ての５０％が支給される「教育訓練支援給付金」を受け取れます。ただし、失業給付との重複は認められません。

　厚生労働省はこのほど、指定講座の第１弾として２８４講座を発表しました。滋慶学園グループからは、「業務独占資格または名称独占資格の取得を訓練目標とする養成課程」「職業実践専門課程」の２部門で計１１校２６課程が指定されました。資格コースの「業務独占資格または名称独占資格の取得を訓練目標とする養成課程」は埼玉福祉専門学校の介護福祉科Ⅱ部、新東京歯科技工士学校の歯科技工士科Ⅰ部、Ⅱ部など２３課程、文部科学大臣が産業界と連携した専門学校課程として認定した「職業実践専門課程」は、北海道ハイテクノロジー専門学校の情報システム学科プログラマーコースや東京医薬専門学校の薬業科、大阪ハイテクノロジー専門学校のスポーツ科学科の３課程です。

　引き続き、９月にも新たな講座が発表される見込みです。詳しくはそれぞれ指定講座を持つ専門学校にお問い合わせ下さい。

専門実践教育訓練指定講座として教育給付金が支給される
滋慶学園グループ各校の講座

【業務独占・名称独占資格】

【職業実践専門課程】

「教育訓練給付制度」についてはこちらから。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/shokugyounouryoku/career_formation/kyouiku/index.html

厚生労働大臣指定の講座
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000054653.html