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【大阪ハイテクノロジー専門学校】 透析中の事故防止システムや産業ロボットによる自動化ラインなど卒業研究発表

2015.02.12

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透析中の事故防止につながる優秀演題「抜針防止および検知・伝達システムの開発」を発表した臨床工学技士科の学生チーム

 大阪ハイテクノロジー専門学校「平成26年度卒業研究・課題研究発表会」が1月30日(金) 、大阪市中央公会堂で開催されました。本校の卒業研究は昭和62(1987)年の開校年度から始まり、今年度までに延べ2700題を超える研究が実施された実績があります。職業人教育、すなわち専門教育とキャリア教育の一環として、28年間継続して取り組んできたもので、滋慶学園グループの卒業研究教育のルーツの一つとなっています。

 会場の大阪市中央公会堂は国の重要文化財に指定されており、文化と伝統に包まれた環境で、学生達は精一杯、発表しました。プログラムは午前中に「一般演題発表の部」29題、午後に「優秀演題発表の部」7題の計36題でした。

近藤雅臣学校長(大阪大学名誉教授)挨拶近藤雅臣学校長(大阪大学名誉教授)挨拶

 優秀演題発表の部では、「抜針防止および検知・伝達システムの開発」と題した臨床工学技士科学生の発表が、高い評価を得ました。現在の血液浄化(透析)治療の事故では、抜針事故が25.3%と最も高い値を示しています。そこで学生たちは抜針による漏血の感知を無線によって医療従事者へ伝達するシステムを開発、血液浄化治療のリスク軽減に役立てればと、病院関係者もいるこの日の会場で発表を行ないました。

 また、ロボット学科では企業課題として「工場ラインにおける自動化に向けた双腕ロボット導入の検証」と題し、金属容器製造ラインへの双腕ロボット導入の考案や、システムおよびセンサの開発を行いました。企業から与えられた課題だけでなく、その場に馴染むロボットのデザインを考案するなど創造性豊かな発表となりました。

優秀演題「工場ラインにおける自動化に向けた双腕ロボット導入の検証」を発表するロボット学科の学生チーム優秀演題「工場ラインにおける自動化に向けた双腕ロボット導入の検証」を発表するロボット学科の学生チーム

 ほかにも、臨床工学技士科の「ネーザルハイフロー用多目的センサの試作」、バイオサイエンス学科の「次世代がん免疫療法を目指した抑制性免疫細胞の制御法の開発に向けて」、スポーツ科学科の「低酸素環境下のトレーニングが身体に及ぼす影響」、柔道整復スポーツ学科の「クエン酸摂取と有酸素運動による乳酸値の変化」といった発表が行われました。
 最後に特別演題として、日本語学科学生による「中国人留学生における臨床工学技士国家試験合格への課題」と題した発表が行われました。日本で、日本の医療国家資格を目指す中国人留学生の学習面の苦労やこれからの課題についての注目すべき発表でした。

カタカナの難しさなど、「中国人留学生における臨床工学技士国家試験合格への課題」研究を発表する日本語学科の留学生カタカナの難しさなど、「中国人留学生における臨床工学技士国家試験合格への課題」研究を発表する日本語学科の留学生
フジサンケイビジネスアイ大阪代表、両金史素氏の講評フジサンケイビジネスアイ大阪代表、両金史素氏の講評
学生を代表して挨拶する柔道整復スポーツ学科の羽田野誠君学生を代表して挨拶する柔道整復スポーツ学科の羽田野君

 例えば日本人が使うカタカナは、中国人留学生にとっては超えがたい難関だという内容です。なぜなら、中国語は漢字一つ一つが意味を持ち、文字を見れば意味が分かりますが、カタカナは表音文字なので、意味がわからないのです。一般の辞典に載っていないカタカナ語は、いったん英語に訳し、英中辞典で中国語に訳して勉強しているそうです。このような苦労を今後どう解決し、後輩たちにどう伝えていくか、日本語教育者にも課題となる、思いやりあふれる発表でした。

 講評では、フジサンケイビジネスアイ大阪代表の両金史素(りょうがね・ふもと)氏より「今年度の研究発表は、現場の事故防止に今すぐに取り入れることができるようなテーマが多く、ぜひ実用化に向けた検討を行ってほしい」とのお言葉を頂きました。また今後の課題として次年度への「継続と発展」というキーワードを頂戴しました。

 最後に、柔道整復スポーツ学科2年の羽田野誠君が、学生を代表して「研究を行うにあたり、実験の大変さ、計画を立てることの大切さ、人と協力することの重要性、分りやすく発表することの難しさなど、様々な壁を乗り越え成長することができました」と堂々とした挨拶をしてくれました。

 本校の卒業研究・課題研究発表会は「職業人教育」の集大成と位置付けています。研究を通して、課題発見力や想像力、計画性、実行力、発信力など様々な能力を自ら育むことのできる能力を養っていきます。学生代表の言葉は、卒業研究の意義をしっかりと捉え、成長の証を象徴していました。本校は、これからも職業人育成の着実な一歩として、卒業研究・課題研究の更なる向上を目指してまいります。

(大阪ハイテクノロジー専門学校 スポーツ科学科 織田)

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