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医療・スポーツ・美容・福祉のエキスパートとして巣立つ-京都医健専門学校卒業式

3月15日に行なわれた京都医健の卒業式。小林学校長から各学科総代に卒業証書が授与された

 京都医健専門学校の卒業式が3月15日(日)、京都市東山区のウェスティン都ホテル京都で行なわれ、柔道整復科や鍼灸科、スポーツ科学科、理学療法科、視能訓練科、言語聴覚科、トータルビューティー科、社会福祉科の8学科の学生が専門士・高度専門士として社会に巣立っていきました。

 小林哲夫学校長からスポーツ科学科の西倉加奈さんをはじめ、各学科の代表に卒業証書と専門士・高度専門士の称号が授与されたあと、小林学校長が式辞を述べました。

小林学校長「周りの人と生き 希望の光を世に輝かせられる人に」

式辞を述べる小林学校長式辞を述べる小林学校長

 茶道裏千家の教えを受け継ぐ小林学校長は、人生を歩む上で大切なものとして、(1)自分がどういう人間であるかを良く知る、それは個性を大切にすること、(2)他の人の真似ではなく、自分の頭で考え、自分の言葉で話し、自分の手足で行動する、それは主体性を持って生きること、(3)他の人と共に生きること-を上げた上で、「社会に出れば、理不尽なことや、大震災のような天変地異が起こるかもしれない。それを乗り越える心の強さと広さを養ってください」と述べました。

 さらに、小林学校長は自ら心酔する群馬県出身の画家であり詩人であり、教師時代に事故で手足の自由を失いながら不屈の精神で口に絵筆をくわえて活動を続ける星野富弘さんの二つの詩「なずな」「きく」を紹介。「自分ひとりで落ち込んだりせずに、周りの人と共に生き、希望の光を世に輝かせるような人になってください」と、はなむけの詞を贈りました。

近藤理事長「一日一日を最高の努力で」 浮舟総長「プロとして学び続けて」

 大阪大学名誉教授の近藤雅臣理事長は「人の生涯は一日一日の積み重ねであり、一日一日を最高の努力で生きて下さい。生かされている喜びを他人のために使い、素晴らしい人生の履歴書を作り上げて下さい。そして地域創生の先兵として、同時に世界に羽ばたく職業人として悔いのない生涯を生きてください」と祝福しました。

 また、滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は「皆様はすっかり逞しく成長され、プロとしての大切な第一歩を踏み出されます。プロは仕事を通して成長していくという原則があります。仕事や職場を大切に研鑽を重ね、真摯に取り組んでください。少なくとも3年間は基本を自分のものとして確立するために必要です。そしてプロであり続けるために学び続けることが大切です。職場が明日からの皆さんの道場であり、教室です。視野、視点を高め、同級生や先生、業界や職場など様々な人とのネットワークを大切に、本校の標語“今日も笑顔であいさつを”実践しながら、キャリアアップ、キャリア開発していく強い気持ちで、第一歩を踏み出して下さい」と祝辞を述べました。

  • 祝辞を贈る近藤理事長

    祝辞を贈る近藤理事長

  • プロとしての生き方を説く浮舟総長

    プロとしての生き方を説く浮舟総長

133名に精勤賞・皆勤賞 京都府理学療法士会の並河会長ら各界代表から卒業生に表彰状授与

 このあと、一日も欠かさず授業に出席した学生に贈られる「皆勤賞」と、98%以上の出席者に贈られる「精勤賞」の授与が行なわれました。両賞合わせて133名を代表して、鍼灸科の多賀理知さんに小林学校長から皆勤賞が贈られると、それぞれのかけがえのない努力に対して、来賓席や保護者席をはじめ、学生席や講師席などからも大きな拍手が沸き起こっていました。

 続いて日本柔道整復師会会長賞が京都府柔道整復師会の長尾淳彦副会長から柔道整復科の八木克敏さんに贈られたのをはじめ、日本理学療法士協会優秀賞が京都府理学療法士会の並河茂会長から理学療法学科の堀井秀樹さんと野呂絵美子さんに、日本言語聴覚士協会会長賞が京都府言語聴覚士会の瀧澤透会長から言語聴覚学科の長光未央さんに贈られるなど、優れた成績や成果を上げた学生に各界のご代表から各賞が次々と贈られました。

  • 京都府柔道整復師会の長尾淳彦副会長から八木さんに日本柔道整復師会会長賞が贈られる

    京都府柔道整復師会の長尾淳彦副会長から八木さんに日本柔道整復師会会長賞が贈られる

  • 京都府鍼灸師会会長賞が一井典子副会長から鍼灸師科の福野さんに贈られる

    京都府鍼灸師会会長賞が一井典子副会長から鍼灸師科の福野さんに贈られる

このほかの各賞は次の通りです。
▽JESC(滋慶教育科学研究所)奨励賞=スポーツ科学科、阪根ちひろさん
▽京都府鍼灸師会会長賞=鍼灸科、福野明美さん
▽日本視能訓練士協会優秀賞=視能訓練科、谷口亮輔さん
▽社会福祉士養成校協会会長賞=社会福祉科、中塚エリカさん
▽京都府専修学校各種学校協会会長賞=言語聴覚科、山本昇平さん
▽理事長賞=理学療法科、西村柚香さん
▽学校長賞=田口一樹さん

文武両道に活躍した坂田さんが謝辞

「社会で生き抜く自信をもつことが出来ました」と謝辞を述べる坂田さん「社会で生き抜く自信をもつことが出来ました」と謝辞を述べる坂田さん

 最後に卒業生を代表して柔道整復科の坂田愛澄さんが謝辞を述べました。
坂田さんは国家試験をめざしての密度の濃い専門学校のカリキュラムをこなしながら、在学中は柔道部とバレーボール部の2つのクラブ活動に参加。柔道部では滋慶学園グループの柔道整復系8学科が集う「総長杯柔道大会」総合優勝に貢献し、バレーボール部では、各学科にまたがるメンバーの練習時間調整に苦労しながら、2年連続で全国大会に出場するなど、文武両道に活躍しました。

 坂田さんは、「実技の練習は一人ではできないので、実技室や友人の家に集まって包帯や整復術の練習を行い、仲間と共に乗り越えてきた3年間でした。自分にこの仕事は向いているのかと悩んだこともありました。人間関係に悩んで学校に来るのが嫌になるときもありました。でもその度に同級生や先生に支えられ、きょうの卒業式を迎えることができました。今私たちは、どんな困難でも乗り越えられる力と自信をこの京都医健で身に付けることが出来たと思っています。これからは患者様のためにこれまで以上に向上心を持って、笑顔で日々精進してまいります」と、ご両親への感謝の言葉も添えて、決意を述べました。

 卒業生一同、滋慶学園グループの音楽系姉妹校の池末信副校長が指揮するゴスペルアンサンブルの「翼を下さい」に見送られて、謝恩会に出席した後、大きく羽ばたいていきました。

  • 卒業生も交じって「翼を下さい」を熱唱

    卒業生も交じって「翼を下さい」を熱唱

  • 式のあと最後の保護者会が開かれました

    式のあと最後の保護者会が開かれました