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滋慶学園EASTグループ13校合同卒業式 2,853名がそれぞれの道へ

式典会場となった両国国技館

 医療、福祉・保育、スポーツ、美容、食、バイオ分野に人材を輩出する、滋慶学園EASTグループ13校合同卒業式が、快晴の3月16日(金)に両国国技館で執り行なわれました。東京医薬専門学校、東京福祉専門学校、東京スポーツ・レクリエーション専門学校、東京メディカル・スポーツ専門学校、東京ベルエポック製菓調理専門学校、東京ベルエポック美容専門学校、専門学校東京ウェディングカレッジ、東京バイオテクノロジー専門学校、ベルエポック美容専門学校、日本医歯薬専門学校、新東京歯科技工士学校、新東京歯科衛生士学校、赤堀製菓専門学校の卒業生が、国技館を埋めた来賓や講師、そして多くの保護者に見送られ、2,853名がそれぞれの業界に巣立っていきました。

 両国国技館の中央に設けられた丸いステージを、1階のアリーナ席から2階、そして3階へと放射状に、袴姿や真新しいスーツに身を包んだ13校の卒業生が整列し、向正面のステージの後ろまで臨席された多くの保護者でほぼ満席。滋慶学園グループの各地域の卒業式のなかで、最も盛大な卒業式となりました。

卒業式第一部

 式典は開式の辞、姉妹校の東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校ゴスペルアンサンブルの先導による国歌斉唱で始まりました。

  • 向正面のステージ。上階には多くの保護者が列席

    向正面のステージ。上階には多くの保護者が列席

  • TSMゴスペルアンサンブルの国歌斉唱

    TSMゴスペルアンサンブルの国歌斉唱

 続いて、中央ステージで、各卒業証書の授与が行われました。艶やかな着物と袴姿の二人の留学生や、一児の母として学業と子育てを両立し夢を叶えた卒業生など、各校を代表して13名の卒業生がそれぞれの学校長から卒業証書を授与されました。

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    東京医薬専門学校を卒業し、日本で臨床工学技士として働く韓国からの留学生 李彩聖さん

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    赤堀製菓専門学校カフェビジネ学科卒業後は、名古屋でカフェをオープンするフランスからの留学生 フェランド モエア カロルさん

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    新東京歯科技工士学校歯科技工士科Ⅰ部在学中に学校代表として、歯形彫刻全国大会で最優秀賞を受賞、将来は独立開業を目指す名和竜矢さん

大谷啓一学校長式辞 「思いを込めてありがとうございました」

1660407式辞を述べる大谷学校長

 13校の学校長を代表して、東京バイオテクノロジー専門学校、ベルエポック美容専門学校の大谷啓一学校長が式辞に立ち「人間の細胞は37兆2千億個と言われています。脳の神経細胞以外の組織は、新しい細胞に常に入れ替わっており、6年で全く新しい細胞に入れ替わると言われています。皆さんが持っている知識・技術・人間性も、入れ替わっていなかなくてはなりません。そしてそれは、現在よりも高い所を目指して行われる必要があります。そのときに皆さんは探究心、好奇心を持ち、知識・技術、人間性を描いて飛躍してください。今日は私の好きな言葉「ありがとう」の意味を考えてみましょう。漢字では『有る難』、逆さに読むと『難有り』。難があってありがとう。皆さんが困難に打ち勝って卒業至った喜びには『ありがとう』が込められています。また、「有り難(にく)い」。皆さんがなし得た卒業は、当たり前のことではありません。そう思いながら「ありがとう」というと、今日の皆さんの感動がより高まると思います。最後に、私からも思いを込めて『ありがとうございました』」と卒業生に言葉を送りました。

各賞表彰

 入学から卒業式まで無遅刻・無欠席で授業や学校行事に励んだ皆勤賞受賞者184名を代表して、東京福祉専門学校こども保育福祉科 松﨑奈緒さんに、小林和弘学校長から表彰状が贈られました。
 続いて、本学園グループの教育システムの研究機関である滋慶教育科学研究所の奨励賞に輝いた、卒業研究が紹介されました。

奨励賞
・東京医薬専門学校 生命工学技術科 化粧品開発専攻 谷口英明さん
「Onedayヘアカラーワックスの開発〜シャンプーで落ち、二次付着を防ぐ〜」
・東京ベルエポック製菓調理専門学校 スイーツ&パン科 鐙谷かなえさん、太田栞奈さん、オウ エンさん、塩入葉月さん、シェーラ ナタシャさん、中里光希さん、宮野陸さん、行田育未さん、リュウ ゲン、脇舎美冴さん
「市場性のあるオリジナル創作菓子 2品を製作する」
・東京ベルエポック美容専門学校美容師科ヘアメイクコース 薩比内麻由さん
「fantastic(ファンタスティック)『灯籠流し』」
・専門学校東京ウェディングカレッジ ウェディング科ウェディングプランナーコース 2年1組
「ふるさと 〜子供〜大人になったいま〜」
・東京バイオテクノロジー専門学校 バイオテクロンジー科3年制 醸造発酵コース 石塚成記さん、石塚詳大さん、大塚翔平さん、佐藤孝英さん、室井克也さん
「ビール類泡持ち向上技術の開発」
・ベルエポック美容専門学校 ヘアメイク科ブライダルコース 中村友香さん
「凛」
・日本医歯薬専門学校 こども心理学科 飯室浩子さん、猪鼻美穂さん、小町海さん、菊池皐さん、藤田幸恵さん、渡辺祥子さん
「基礎的な運動能力を向上するために 〜保育園での実証実験を通して〜」
・東京スポーツ・レクリエーション専門学校 スポーツトレーナー科 太田杜彦さん、中上結夏さん、西川宥貴さん、濱口友花さん、平沼りこさん、吹野充咲さん、村岡将基さん、宮内嶺次さん
「地域の健康を目指して〜より多くの方に健康になって頂くための取り組み〜」

 奨励賞を受賞した研究を代表して、東京スポーツ・レクリエーション専門学校から、中上結夏さんと村岡将基さんが、地域の健康を目指して取り組んだ活動について、モニターを使い、マンツーマンによるトレーニング内容の企画から、試行錯誤した広報活動、接客研修などを経て得た結果を、堂々とプレゼンテーションし、会場から大きな拍手を贈られました。

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    皆勤賞の表彰状を授与される東京福祉 松﨑さん

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    プレゼンテーションするTSRの村岡さんと中上さん

浮舟総長祝辞「自分の仕事を愛し、仕事を大切にしてください」

1660409滋慶学園グループ浮舟総長

 第一部の最後には、滋慶学園グループの浮舟邦彦総長から卒業生に祝辞が贈られました。
「卒業式というゴールはお終いではなく、皆さん一人ひとりがキャリを作っていくスタートです。明日からのキャリアアップが、みなさんを真のプロにしてしきます。先日の学内研修である女性の先生が『資格は素晴らしいもの、やりたい仕事は素晴らしいものです。それをエンジョイする。そしてその素晴らしい仕事を作っていく、自分の過程を作っていく、自分の人生を形成していく、“エンジョイライフ”という提言をしてくれました。私はこの言葉が大好きになりました。どうか、皆さん、自分の仕事を愛して、自分の仕事を好きになってください。仕事を大切にしてください。そして仕事を通して学び続ける習慣を大事にしてください。業界は変化していきます。多く好奇心を持って前に進んでください。マネジメントに関心を持ち、ネットワークを大切にしてください。このネットワークが将来の皆さんの財産になります。そのためにはコミュニケーションが大切です。コミュニケーションの原点は学校のいたるところに掲示されている開校以来のモットーである“今日も笑顔であいさつを”が基本です。どうかこの言葉を皆さんの職場にも持っていってください。皆さんが明日から自分の道をしっかりと歩み出されることを祈念いたします』。

第2部

 引き続いて始まった第2部は、TSMゴスペルアンサンブルの歌う「さくら(独唱)」に乗せて、数々の思い出の写真が流れると、懐かしむようにじっと見つめる卒業生の姿が印象的でした。
 歌が終わると同時に司会の佐藤さんが登壇し、「皆さんは卒業を迎えるにあたり、一人ひとりが決意の言葉を書きました。入学してから今までを振り返る中で、たくさんの人の顔が思い浮かんだことでしょう。今日は皆さんを支えてくれた人から手紙が届いています。それでは椅子の下の紙袋から封筒を取り出してください」というと同時に会場が一斉に明るくなり、手紙を取り出して食い入るように読み始める卒業生たち。サプライズの手紙に、大粒の涙を流す学生もいれば、驚いた表情でじっと文字を追う学生も。一瞬で両国国技館が感動の渦に巻き込まれました。

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    在学中の懐かしい写真の数々

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    サプライズの手紙があることを伝える、司会の佐藤さん

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    手紙に涙が止まらない卒業生

決意の言葉

1660413決意の言葉を述べる東京ベル製菓の河村さん

 卒業式の最後に、『2,853人の卒業生、2,853の決意』を代表して、東京ベルエポック製菓調理専門学校調理師科 河村采果さんが決意の言葉を述べました。
 母子家庭に育ち、仕事と家事で忙しいお母様を手伝いたいと料理を作るようになり、お母様が美味しいと言って笑顔で食べてくれたことが今でも忘れられないという河村さん。大切な人を笑顔にできる料理ってすごいと思い調理師を目指しましたが、学校での本格的な授業に1年生で大きな壁にぶつかったそうです。しかし、学内コンテストでの優勝を機に意欲が湧き、授業に積極的に取り組めるようになりましたが、「調理を将来の仕事として考えられるようになった反面、現場実習で調理の世界の厳しさを目の当たりにすることも増え、不安も感じていました。その時に相談した先生の“調理師は食事で人を笑顔にできるやりがいのある仕事。時には辛いこともあるが人間的に成長できるのもこの調理の深さだから、調理の楽しさを感じながらゆっくりと成長していけばいいんだよ”。その言葉を聞いてなぜ調理師を目指したのかを改めて考えてみました。母の手伝いをしながら、大切な人を笑顔にできる料理を作りたい、より多くの人を笑顔にしたいという思いをいつもそばに置いておかないといけないと気付きました。卒業後はグランド ハイアット 東京で働きます。少しでも多くの人を元気にできる料理を作れるように、後悔しないように私にしかできないことを取り組んでいきたいと思います」。そして最後涙で言葉に詰まりながらも「私がこうして国技館の舞台に立っていること、それは先生方や友人、家族、多く方が私に言葉をかけてくれたからだと思います。ありがとうございました」と、力強く決意の言葉を宣言しました。

 最後には、スクリーンに卒業生2,853人の決意の言葉が映し出され、感動のなか、式典が終了しました。

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    来賓、講師、職員の拍手で送られる卒業生

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    式典後にクラスメイトと記念撮影

 式典終了後には、保護者会が開かれ、学校法人埼玉滋慶学園、東京滋慶学園の中村道夫理事長と浮舟総長が挨拶に立ち、就職そして国家試験の状況報告や、生涯教育、研修など、卒業後のキャリアアップ、転職など、滋慶学園グループのネットワークを活かした今後のサポートについてお伝えしました。

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    最後の保護者会で挨拶する中村理事長

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    浮舟総長