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訪日外国人が増える中 東洋言語学院の留学生たちが東京消防庁の救助救急訓練に参加協力しました

東京消防庁の救助救急訓練に参加した東洋言語学院の学生。災害時に外国人とコミュニケーションがとれるかなどの取組みにも協力しました

 東京消防庁第七消防方面の救助救急訓練が2月14日(水)、東京都江戸川区の葛西臨海水族園で行われ、東洋言語学院(TLS)の留学生9名が参加しました。

 毎年4回実施している当校の防災・事故防止訓練に普段から協力をいただいている地元の葛西消防署に対し、日本語学校としてお役に立てることがないか、また留学生たちが何か協力できることがないかと提案したことから、今回の訓練参加が実現しました。

 この訓練は、消防庁が毎年実施しているという大規模訓練です。今年は300名を超える消防隊員により行われました。日本を訪れた昨年の外国人客は2,869万人と過去最高です。消防隊の方々が課題だとおっしゃっていたのが、2年後に迫った東京オリンピックに向けて急増する訪日外国人と、消防隊員・救急隊員がいざという時にコミュニケーションを取ることができるのかという点。そのための被災者役として、東洋言語学院の留学生たちが抜擢されました。

 多国籍からなる外国人と英語だけでコミュニケーションが取れるのか、消防隊の用意したコミュニケーションボードは機能するのか、日本の救助方法は理解されるのか―など様々な試みがなされていました。

  • 救急隊につきそわれ避難

  • 自衛消防隊による応急救護

  • 治療の優先度を決定して選別する「トリアージ」を体験

 今回外国人への対応が課題の一つとして取り上げられたことから、学生たちは新聞社の取材も受けました。留学生たちも学校の訓練規模を大きく超えたプロの集団による本気の訓練に感動。自分たちの国ではできない非常にいい経験ができたと喜んでいます。

 日ごろ協力いただいている地域にどう貢献するのか、ただ待っているだけではなくこちらから働きかけることが何より大切だということが、今回の訓練参加で、はっきりと実感できました。今後も地域に根付いた日本語学校を目指し、地域と協力し合う学校運営を行っていきます。

(東洋言語学院 事務局 喜多 寛史)