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プロフェッショナルとして輝く先輩たちの姿 大阪、京都、神戸の滋慶COMの新入生らを魅了

甲陽音楽学院の卒業生たちによるライブパフォーマンス

大阪・京都・神戸COMグループ入学式 第2部

 大阪と京都、神戸の滋慶学園COMグループ11校の入学式が19日、大阪市中央区の大阪城ホールで行われ、第2部で卒業生と在校生が、自分たちのパフォーマンスや企業プロジェクトの成果について、日本語と英語でプレゼンテーションしました。COMグループは開校以来、エンターテインメントやクリエーティブなどの業界と直結した独自の産学連携教育を実践しています。入学式の第2部は“第1回目の授業”と位置づけられ、新入生たちは、プロフェッショナルとして輝いている先輩の姿や、企業プロジェクトに取り組む様子を目に焼付け、「将来の自分」をイメージしていました。

 OCA大阪デザイン&IT専門学校では、キヤノンマーケティングジャパンの企業プロジェクトとして取り組んだミラーレスカメラ「EOS M100」の広告企画制作について、この春に卒業したばかりの徳庄宏美さんが発表しました。「どのカメラを選べばいいのかと考えている初心者を対象にした商品なので、キャッチコピーは『もっと写真を好きになる』、ショルダーコピーは『初めての人に最高のミラーレスを』として、ビジュアル展開をすすめました」と作品を解説。制作したプロモーションビデオなどを披露しました。

  • OCA大阪デザイン&IT専門学校の卒業生

  • それぞれソロとして活躍しています

 ジャズをはじめアメリカの現代音楽の名門、バークリー音楽大学と提携している甲陽音楽学院(神戸市灘区)は、卒業生によるライブパフォーマンスを披露しました。アルト・サックス奏者で7枚のアルバムをリリース、NHKの大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」のエンディング曲の演奏でも知られる纐纈(こうけつ)歩美さんや、テナー・サックス奏者で、長澤まさみさん主演のミュージカル「キャバレー」のキット・カット・クラブバンドとして出演した清水玲奈さん、トロンボーン奏者で日野皓正さんらとの競演経験もある佐竹寛美さんら6人のメンバーによるセッションで、「ナイト・イン・チュニジア」を演奏。それぞれが一流の演奏者とあって、新入生や父母、業界関係者らを魅了しました。

教育顧問、すっち~さんがサプライズで登場しました!

 大阪ECO動物海洋専門学校のプレゼンテーションは、動物&海洋学科で動物園・動物飼育を専攻した卒業生で、神戸市立フルーツ・フラワーパークの「神戸モンキーズ劇場」(神戸市北区)に所属するトレーナー、森美樹(はるな)さんによるモンキーパフォーマンスです。コンビを組むサルのキングが、竹馬乗りやジャンプなど見事な芸を披露し、会場から拍手喝采を浴びました。森さんは「猿回しは1000年を超える歴史があり、その伝統を絶やさぬようたくさんの人がタスキをつないできました。いまそのタスキは私たちの手にあります」と、プロとしての仕事のアピールをしていました。

  • 大阪ECOの卒業生のモンキーパフォーマンス

  • すっちーさんと松浦真也さん(左)が登場しました

 放送芸術学院専門学校・大阪アニメーションスクール専門学校のプレゼンテーションは、「お笑いライブ『Laughpedia』制作プロジェクト」。メディアクリエイト科お笑いスタッフコース2年の前田萌々果さんが、構成作家補助として参加した経験を語りました。「作ったコーナーの案を仲間たちと話し合って修正を重ね、完成させました。吉本新喜劇の座長で、放送芸術学院専門学校の卒業生の、すっちーさんにも出演してもらい、本番は大盛況となりました」と語りました。教育顧問でもあるすっちーさん本人も、松浦真也さんとサプライズで登場。短い漫才を披露したあと、ジョークを交えながら「若いときは何でもできます。年いくと何でもできません。学生時代に色んなことを学んでください」などと話し、新入生を激励しました。

 大阪スクールオブミュージック専門学校は、企業から作曲の課題をいただき、在校生のうちにアーティストに曲を提供することを目標とするプロジェクト授業「クリエイターズ・アライアンス・プロジェクト」について発表。カレッジ音楽科作曲家デビューコースをこの春卒業した永澤和真さんが、シンガーソングライターの仮谷せいらさんのために楽曲をつくった体験を語りました。

リアル女子高生のアイドルユニットが元気いっぱいのパフォーマンス

 大阪ダンス&アクターズ専門学校のプレゼンテーションは「『明日への扉』からはじまるミュージカル俳優の道」というテーマで、ダンス&アクターズ科バックダンサーコースを卒業し、劇団四季に所属している町真理子さんが劇団四季・舞台俳優の仕事について紹介。「学生時代に取り組んでおくことはダンスの基礎。バレーを大事にしてください。自分の強みや魅力を発見し、アピールをすることに命をかけてください。学生時代の経験は今の私につながっています。自分の可能性を狭めないで、今やれることは全部やってほしいと思います」とアドバイスをしました。

 大阪スクールオブミュージック高等専修学校は、この学校に通うリアル女子高生によるアイドルユニット、SO.ON project(ソーオンプロジェクト)を紹介。2年前から東京、福岡、札幌でも姉妹校の女子高生らによるSO.ON projectがスタートしています。プレゼンテーションでは、音楽グループのベリーグッドマンのミュージックビデオ出演と、全国ツアー参加について発表し、メンバーたちが元気いっぱいのパフォーマンスを披露しました。

  • 歌って踊るSO.ON project

  • バリスタデモンストレーション

 また、京都医健専門学校は、スポーツ科学科アスレティックトレーナーコースの卒業生が、三菱自動車京都ラグビー部のレッドエヴォリューションで1年間、トレーナー実習として選手をサポートした経験を紹介しました。ケガやコンディショニングの知識や、テーピング、ストレッチの技術、スタッフ間のコミュニケーションの大切さを学んだといいます。

 大阪ウェディング&ホテル・観光専門学校は、ホテル&リゾート科ホテルマネジメントコースの卒業生が在学中に取り組んだ、ウェスティンホテル大阪の平日ディナータイムの集客対策の提案について発表しました。最後は、大阪キャリナリー製菓調理専門学校のバリスタデモンストレーションです。カフェ総合科カフェオーナーコースの卒業生が見事なラテアートを披露しました。

「好きなことを思いっきりやれるのは今だけ」先輩の松岡充先生

 サークル活動としてCOM BIG BAND OSAKAの紹介もあり、ザ・シンフォニーホールのゼネラルマネジャー、喜多弘悦先生の指揮で「タイタニック」などの映画音楽を披露しました。

 大阪スクールオブミュージック専門学校を卒業し、ロックバンドMICHAELのボーカルで俳優としても活躍しているミュージシャン、松岡充先生がサプライズで登場し、「この学校は海外の名だたる有名校と提携し、プロがうらやむような最新の機材、設備がそろっています。すごいアドバンテージを手にしているのです。夢が叶ってプロになったとしても、ならなかったとしても、好きなことだけを考えてやれる日々というのは二度ときません。たった数年、今しかありません。本気になってスイッチをオンにしてください。みなさんを理解してくれたご両親への感謝を忘れず、自分の大好きなことを思いっきりやってください」と熱く語り、後輩たちのために『夢』を熱唱しました。

  • サークル活動のCOM BIG BAND

  • フィナーレで熱唱するゴスペルアンサンブル

 グランドフィナーレはOSMゴスペルアンサンブルの「You Raise Me Up」。トリノ冬季五輪で金メダルを獲得した荒川静香さんがエキシビジョンで使用した曲で、あらゆる苦難を乗り越えて目的を達成した荒川さんの思いが重なっています。演奏はゴダイゴのミッキー吉野名誉教育顧問(キーボード)や、プリンセス プリンセスの渡辺敦子副校長(ベース)ら、豪華なミュージシャンたちによるスペシャルバンドで、新しい目標にむかって駆けてゆく新入生におくる歌声が、ホールいっぱいに響きわたりました。

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