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介護福祉士の仕事の素晴しさを発信! 東京福祉専門学校の卒業研究発表会を行ないました

東京福祉専門学校生による卒業研究発表会。介護の魅力を訴えました

 東京福祉専門学校の「卒業研究発表会」がこのほど、江戸川区内のホールで開催されました。学生約200名と、業界から約40団体が参加しました。

 学生たちは介護現場での実習を通して、自ら疑問を持った事柄を課題として掲げ、研究技法を用いて解決に向って取り組みます。発表会は、その一連の活動をプロセスとしてまとめて発表する場所です。

 本校における教育の柱の一つとして長く位置づけられていましたが、今年度の卒業研究は、今までの内容に新たな要素をプラスすることで、イノベーションを図りました。

 卒業研究で身につける問題解決プロセスは、介護福祉士として第一線で対人援助を行っていくうえで、必ず身につけなくてはならない大切なスキルです。「その人のために」という介護福祉士の働き方を形付ける基本的な部分でもあります。 

 学生たちはこの日を迎えるために何冊もの文献調査を行い、介護現場の協力をいただいて精一杯、実地調査を重ねてきました。

 研究発表を終えた学生は、安堵と達成感が入り混じった何とも言えない良い表情になります。

 そんな経験を経て、自信を付けた学生たちが自分達の仕事や資格に誇りを持ち、「その人のために」と、日々介護業界で邁進していきます。しかし、なかなか介護福祉士の社会的地位が向上しないことに悩んでしまう卒業生もいます。介護福祉士は「その人のために」を考えるのは得意ですが、「自分達のために」を考えるのがどうも苦手のようです。

 今回のイノベーションポイントは、「介護という仕事の魅力を社会に知ってもらうための働きかけ方」を、学生たちや業界の方々に見ていただき、自分達の仕事の魅力を発信する方法を考えてもらおうと、新たなプログラムを取り入れた点です。

  • 発表した介護福祉士科のみなさん

  • 優秀賞を受賞した学生たち

  • 先輩の姿を見て感じたものが沢山ありました!

  • 介護福祉士短期養成科のみなさん

 介護の魅力をいかに発信していくかを学ぶためにご協力いただいたのは、「江戸川介護劇団たなごころ」の皆さんです。実際の福祉・介護の現場で勤務する方々で構成された団体で、介護現場でのエピソードを基に、演劇という方法で介護の魅力を発信しています。

 当日ご公演いただいた内容は大変興味深いもので、開始早々から会場全体が飲み込まれるような興味深い物語でした。また、映像とは違う生の迫力もありました。

 後日、公演をご覧になった業界の方にお話を伺ったところ、「きれいなところだけでなく、リアルを知ってもらうことが大事。そこで奮闘する介護福祉士の姿を見てもらえば心が動かないはずは無い」とおっしゃっていました。

 また学生たちも、この新たなプログラムを通して、「介護福祉士の専門性だけでなく、人としての人間性を仕事の中で発揮していくことが大事なことだと気付いた」「人と人が接する仕事なのでやりがいや魅力がないはずはない。このことをもっと世の中の人々に知ってもらいたいと強く思った」と、感想を述べていました。

 介護福祉士としての専門性や自分達の魅力を発信する方法を知っている介護福祉士。ここで学んだ学生たちの更なる活躍に期待しています。

東京福祉専門学校 介護福祉士科/介護福祉士短期養成科 教員 永野 慎一)