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若手教職員を対象に令和元年度の第1回「浮舟塾」が開かれました

21人が参加して開かれた令和元年の第1回浮舟塾

 滋慶学園グループ創業者の「想い」にふれ、その考えや生き方を学ぶことでリーダーとしての素養を身につけてもらおうと、本年度最初の滋慶Westグループでの「浮舟塾」が6月5日(水)、新大阪にある大阪ハイテクノロジー専門学校5階大教室で開催されました。

 「浮舟塾」は約10年前から開かれており、滋慶Westグループでは昨年から塾長である浮舟総長との距離がより近くなるようにと、少人数・同メンバーによる1クール3回開催の「塾」に改編。この日、今年度のメンバーに選ばれた滋慶Westグループの若手、中堅の教職員21人が参加しました。

浮舟邦彦総長 「仕事をしていく上で何が大事だと思いますか」

 蒸し暑い中、自らを律するようにピシッとネクタイで決めた浮舟総長はまず、「1時間位の間に何かつかんでいただければ」と、マネジメントの前提として、ひとり一人の「人」がベースだと切りだしました。そして仕事をしていく上で、人はチームを作り、組織を作っていく、その組織は社会に受け入れられ、貢献しなければならないと述べました。

 板書を中断し、参加者の中に入っていきながら、浮舟総長が「仕事をしていく上で組織にとって何が大事だと思いますか」、「職場でどういう人でありたいと思いますか」と問いを投げかけると、最初は緊張気味だった参加者から、次々と手が上がり、「答え」が飛び出していきます。

 「楽しいとか前向きだと思います」。「役割を持っていることではないでしょうか」。「コミュニケーションをとることだと思います」。「志を持っていることです」。「組織や社会に役に立っていると感じられることだと思います」。「やりがいや生きがいを感じられることです」。「向上心をもってやることだと思います」。「相手を意識し大切にすることです」。「目的・目標を持ってやることだと思います」…。

  • 真剣な表情で総長の話に聴き入る各校から選抜された参加者の皆さん

  • 話しながら大事なことを板書していかれる浮舟総長

「自分が想いを持ってやっていくことが大事です」

 若い人たちからの意見が出尽くしたところで、浮舟総長は「誰も間違えていませんよ」と、意見を述べた人たちの顔を見回して、「自分なりに想いを持ってやっていることが大事だし、人に言われてやるのではなく、自分から主体的に取り組むことが大切です。人は成長していきます。足りないところがあると思えることや気づきがあるから、また自分を変えていけるのです。そういう人が組織を構成し組織をつくっていくことが大切になってくるのです」と、対話をしながら「気づき」の大切さを教えました。

 さらに、社会の変化に応じて組織も変化しなければいけないことや、リーダシップやフォロワーシップ、フェローシップの大切さ、気づいて行動しP・D・Cサイクルを意識して廻すこと、そのことが普段、自然と出来るようになることなど、浮舟総長は、教育者、経営者としての半世紀に及ぶ経験を交えながら、マネジメントについての“ディープ・ラーニング”を展開しました。

「本音で話すことが大事です。そして誠実さは大切です」

学校経営への想いを語る浮舟総長

 後半は、学生に関する悩みから、仕事の進め方、教員や保護者への対応など、塾生からの多種多様な現場課題や悩みを聞きながら、「どんどん自分を出していけばいい。本音で話すことが大事です。そして誠実さは大切です」、「強烈な人であっても、それも個性だと思えばいい」と、ひとり一人の質問に丁寧に対応しました。

 最後に、現在の76校に成長したグループの礎となった新大阪歯科技工士専門学校を最初に手がけた時の「想い」を問われた浮舟総長は、当時、最先端といわれたドイツの歯科技工士界を見学に行き、そこで見た歯科医師と歯科技工士の対等なチームの関係に刺激を受け、「歯科技工士のための歯科技工士の学校を作りたいと思った。その反骨精神のようなものがベースになっているのかも知れません」と回答。滋慶学園グループの草創期に賭けた熱い想いを、未来を担う若手・中堅教職員につないで欲しいと訴えました。

「もっと視野を広げなければ」と参加した先生

 終了後、初めて浮舟塾に参加した神戸製菓専門学校の女性の先生は、「目先の仕事だけしか見えていないところもあったのですが、もっと視野を広げて沢山のことを考えないといけないと思いました」と、新たな気づきについて話していました

 参加した皆さんにとって、中味の濃い、貴重な第1回目の浮舟塾だったようでした。