お知らせ

News

韓国ビューティー産業研究所所長が東京ベル美容へ 日韓の「訪問美容」の今後について意見交換しました

韓国ビューティー産業研究所の宋所長を迎え、日韓の「訪問美容」の現状と課題について意見交換しました

韓国の美容師養成カリキュラムを策定している韓国ビューティー産業研究所の宋姈優所長が、日本の「訪問美容」の実状を視察するため6月7日(金)、滋慶学園 韓国事務所の鄭恩周さんとともに東京ベルエポック 美容専門学校に来校されました。韓国でも現在、少子高齢化が急速に進んでいます。訪問美容のニーズが今後高まることを想定し、この分野で1歩先を進む日本の訪問美容の状況を知りたいということでした。

 日本では2035年には「3人に1人が65歳以上」の時代になるといわれていますが、それにともない要介護者・要支援者を対象とした訪問美容サービスは今後、さらに需要が高まることは必至です。全国の美容室約24万店のうち、訪問美容を実施している美容室は約300サロン。また美容室を持たずに専業で訪問美容を行っているケースと、介護事業所と併設して行っているところが計約300事業所(ホットペッパービューティーアカデミー調べ)となっています。現在の市場規模は計737.5億円で、超高齢化社会を迎える日本において、更に市場規模は拡大していくと予想されます。

2065年には高齢者の占める割合が先進国でトップになる韓国 「訪問美容」へのニーズ高まる見込み

意見交換会の後は昼食会でリラックス(左からunの湯浅社長、韓国事務所の鄭さん、韓国ビューティー産業研究所の宋所長)

 かたや韓国の高齢化も急速に進んでいます。韓国統計庁によると、総人口は早ければ2019年の5,165万人をピークに減少に転じ、人口に占める65歳以上の高齢者の割合も2065年に46%に達し、高齢化では日本を抜いて経済協力開発機構(OECD)加盟の先進国のなかで首位になると予測されます。

 それにともない、韓国でも自分で美容室へ行くことができない方々への美容サービスの必要性が高まっていますが、現状では美容師がボランティアで行っているほか、新人美容師が研修の一環でカットをしています。しかし今後は、高齢者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上のためのサービス、あるいは美容師の新たな活躍の場、ビジネスとしての訪問美容を導入する必要があるとして、韓国ビューティー産業研究所の宋所長が動き出しました。

 当日は、東京ベルエポック美容専門学校 美容師科の教育課程編成委員であり、訪問美容事業所「株式会社un」を運営する湯浅一也社長や本学美容師科学科長も加わり、日本の訪問美容の現状と課題から、今後連携してできることは何かなどを話し合う有意義な時間になりました。

東京ベルエポック 美容専門学校 事務局長 山口 敦)