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滋慶学園グループの専門学校の先生ら10人が四條畷学園高校で”出前授業”をしました 医療 デザイン・芸術 福祉 動物・自然の4ジャンルで

2020.07.20

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四條畷学園高校で行われた“出前授業”

 高等学校のカリキュラムとして、さまざまな職業のスペシャリストから学べる滋慶学園グループの“出前授業”が注目されています。四條畷学園高等学校(大阪府大東市学園町)では、6月15日(月)、29日(月)、7月6日(月)の3日間、医療、デザイン・芸術、福祉、および動物・自然系の4ジャンル10種の仕事の魅力と意義について、専門学校7校の先生10人が講義をしました。それぞれの講義の一端を紹介しましょう。

 “出前授業”は各ジャンル6コマで計24コマ。1人で6コマを担当した先生もいました。今回は、四條畷学園高校1年生の総合キャリアコースの授業の一環です。このコースは「働くこと」とはどういうことか意識付けを行い、将来の目標を自分で見つけられるよう、キャリア教育を実践するものです。

医療系

 医療系は大阪医療看護専門学校大阪医療福祉専門学校新大阪歯科技工士専門学校の先生が2コマずつ6コマを担当しました。


看護学はさまざまな分野に活かせる学問
 大阪医療看護専門学校 夜久泰子先生

 夜久先生は「看護学を生かす仕事 看護学は看護師になるためだけのもの?」というテーマで講義。看護学が人々の健康を支える学問で、看護師になるため、看護を探求するものであり、基礎、成人、老年、小児、母性、精神、在宅の7つの看護学に分かれていることを説明しました。

 さらにナイチンゲールの言葉にある≪生命力の消耗を最小限にするために、あらゆる環境を整えること≫が看護であり、看護師の仕事であるとし、「看護の本質はナイチンゲールの時代から変わりません」と語りました。

 看護師が医療現場だけでなく、飛行機の客室乗務員や保育士などが看護資格を持つことで活躍の幅を広げていることなども説明し、国家資格を取得する道を整理して伝えました。夜久先生は「看護学はさまざまな分野で活躍できる可能性があり、家族の健康を守るための知識や子育て、高齢者の介護にも活かせる学問です」と話しました。


  • 「看護学の可能性は広い」と語る夜久先生

  • 授業の感想を書く生徒


ドクターズクラークは医療業界で一番必要な人材!! 
 大阪医療福祉専門学校 診療情報管理士学科 長弘美澄先生

 長弘先生は、医師、看護師、放射線技師、検査技師、作業療法士…など病院で働く多くの専門職の人たちの中で、ドクターズクラーク(医師事務作業補助者)といわれるスタッフが重要な役割を担っていることを説明し、「医療業界で今、一番必要な人材で、注目度が高まっています。人とたくさん関わり、人を笑顔にでき、人に感謝される仕事です」と強調しました。

 この仕事はカルテの入力から、紹介状や診断書など医療文書の作成、行政への報告、情報収集とデータ管理など多岐にわたり、これまで医師や看護師が行っていた事務作業を担当し、診療業務がスムーズに行えるようサポートします。長弘先生は、医師の「働き方改革」で過剰な業務を軽減する必要があることから、求人率が以前より数倍増加している魅力ある仕事だと話しました。

 主観的情報(S)、客観的情報(O)、評価(A)、計画(治療)(P)の4項目に沿って記録する「SOAP形式」のカルテ作成の実例を示し、ドクターズクラークの仕事の一端を紹介しました。


  • ドクターズクラークが注目されています

  • 歯科技工士の仕事を語る森口先生


日本の歯科技工士は世界でも最高レベル 海外に通用する技術!
  新大阪歯科技工士専門学校 歯科技工士 森口尚紀先生

 歯科医師が「治す」、予防処置・保健指導を行う歯科衛生士が「守る」、そして歯科技工士は入れ歯などの製作・修理など「作る」―。森口先生は、まず歯科の3専門職によるチーム医療の大切さを力説しました。

 そのうえで、歯科技工士の仕事の魅力について、①モノづくりが仕事、②「作りたい」という思いを医療で実現できる、③医療の国家資格が得られる、④PC・デザイン・スポーツ・海外に興味がある人にもぴったり―という4つのポイントをあげました。

 森口先生は、被せ物やブリッジを作る技術や、入れ歯や部分入れ歯などの技術、スポーツ用のマウスガードやナイトガードなどを作るマウスピースについても説明。これらの作業は、3Dで入れ歯を作るなど最新技術がどんどん取り入れられているといいます。

 海外に興味がある人にぴったりな理由として、「日本の歯科技工の技術は世界でも最高レベルなので、その気になれば海外で働くチャンスだってあるんです」と語り、生徒たちも興味津々の様子でした。

デザイン・芸術系

 大阪スクールオブミュージック専門学校(OSM)/大阪ダンス&アクターズ専門学校(DA)の2人の先生と、大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校の先生が、デザイン・芸術系の仕事について2コマずつ講義をしました。


音楽業界は最高の収益をあげることができるビジネス
 大阪スクールオブミュージック専門学校(OSM)
 大阪ダンス&アクターズ専門学校(DA)
 高校センター 小路則幸先生

 小路先生はワーナーミュージック・ジャパンなど大手レコード会社で勤務していた経験があり、コンサートプロモーターの仕事を中心に講義をしました。最近の音楽業界はライブ市場が拡大し、内容も多様化しています。音楽ライブなどのエンターテインメントを提供するのがプロモーターであり、公演の企画・制作、プロモーション、チケット販売など様々な仕事があります。

 「エンターテインメントの仕事は色んな人の気持ちが理解でき、人の痛み・感情がわかる人でないといけないと思います」とも指摘しました。

 また小路先生は、世界の音楽業界の売上額が年々増加し、2019年は過去最高の収益をあげ、音楽ライブの売上げも伸びていることをグラフで説明。プロモーターの仕事は今後ますます広がり、重要性を増すと説明しました。

 最後に「仕事はなんとなく決めないでほしい。1人ひとり『好き』があるはずです。お菓子、ゲーム、音楽、アニメーション…。好きであれば、音楽ができなくても業界で働けます。プログラムを作れなくてもゲーム業界で働けるし、絵が描けなくてもアニメの仕事はできるんです。『好き』を軸にして仕事を決めたほうが良いと思います」とアドバイスしました。


  • 音楽産業の売上は右肩上がりだそうです

  • コミック・アーティスト大場先生


作品は基礎を学んでいるか否かで違ってくる
 大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校 大場義弘先生

 漫画やイラスト、デザインの仕事について講義をしたのはコミック・アーティスト(漫画家)で、大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校の特別講師、大場義弘先生です。「ヤングジャンプやヤングマガジンなどで漫画を描いたり、持ち込みデザイナーをやったりしたこともあります」と自己紹介し、「デザイナーといっても、Webデザインやグラフィック、テキスタイルなど、沢山の分野があります」と説明しました。

 大場先生は、基礎を学んでいるかどうかで作品の質が違ってくるので、基礎知識は絶対に必要だと強調。「例えばWebデザインは、アプリがあるので一見うまく出来ても『プロじゃないな』と一発でわかります。プロは文字配列1つとっても、バランスを一番に考えるのです」と語りました。

 大場先生は「人生って短いもので、動き回れる時間は少ない。(社会人になるまでの)準備期間は、好きなことを思い切りやってください」とアドバイスしました。


テクノロジーやAIとの融合で変わりつつあるエンターテインメント
 OSM、DA 高校センター 藤原真人先生

 藤原先生は音楽業界でフォークシンガーとして活躍し、メジャーデビューをした経験もあります。授業では、歌手やダンサー、俳優などのアーティストとユーザーとの間に、プロダクションやレコード会社、広告代理店、音楽出版社、そしてテレビや雑誌、CMなどのメディア、コンサート業界…といった様々な人たちがいて、業界を支えていることを説明しました。

 モニター画面に誰でも知っているようなアーティストの活動を映し、卒業生が劇団四季、ミュージシャン、ディズニーランドやUSJのパフォーマー、プロ野球のチアリーダーなどとして活躍していることを披露しました。

 代表的なのは、ロックバンドMICHAELを率いる松岡充さん、ヴォーカル・ユニットのベリーグッドマンさん、女性アイドルグループPass Codeをプロデュースしている平地孝次さん…。また名誉教育顧問の辻本知彦さんが手がけた「パプリカ」の振り付けや、在校生がテレビの音楽番組などに頻繁に出演していることも紹介しました。


  • テーマパークダンサーの卒業生を紹介する藤原先生

  • 変わりつつある業界

 最後に藤原先生は「エンターテインメント業界は今、大きく変わりつつあります」と語り、音楽とテクノロジーや人工知能・AI、映像、光などが融合し、新しいコンテンツを作る流れがあることを示しました。

福祉系

 福祉系は、大阪保健福祉専門学校の社会福祉科の先生が3日間、計6コマの授業を担当しました。


社会福祉士は困難を抱えている人を支援する専門家
 大阪保健福祉専門学校 社会福祉科学科長 辻林厚先生

 辻林先生は「福祉(ふくし)とは普段(ふだん)の暮らし(くらし)を、幸せ(しあわせ)に」と理解するよう生徒たちに教え、福祉の専門職が活躍する領域として「老い」「子ども」「障がい」「災害」「家庭」について説明しました。

 国家資格が必要な福祉の4つの専門職の中で、社会福祉士について「日常生活に困難を抱えている人の相談に乗り、助言をするとともに、家族や福祉施設、医療機関などとの調整をするスペシャリスト」としました。精神保健福祉士は「家族や福祉施設、医療機関などと連携し、精神疾患やメンタル面の課題を抱えている人たちの相談にのって、助言・指導・訓練をし、社会復帰の支援をする専門家です」と解説しました。

 高齢者や障がいがある人の日常生活を支える介護福祉士や、子どもたちの世話をしながら心身の発達を促す保育士についても、詳しく説明しました。

 辻林先生は、これらの福祉専門職の役割について説明しながら、「人生の中で、病気や高齢化、家族関係の変化などによって下降気味のときに、これらの4資格の誰かのサポートを受けることがあるのです」と語りました。


  • 福祉の4職種を説明する辻林先生

  • 生きづらさを抱えた人たちを支えてくれます

動物・環境系

 大阪ECO動物海洋専門学校の場合は、ドッグトレーナー、水族館のガイド、野外活動インストラクターの3つの職種で、卒業生の女性たちが先生になって仕事の魅力について講義をしました。


ドッグトレーナー 好きな仕事に就くのが楽しい
 ペットグッズストア心斎橋 ノンコロライフ勤務 村下真菜先生

 ドッグトレーナーは、盲導犬、警察犬のように人間のために働く犬の訓練だけでなく、最近ではペットとして飼われる犬をきちんとしつけるトレーナーの需要が高まっています。大阪ECOのドッグトレーナー専攻を卒業した村下先生は、ペットのためのセレクトショップ「ノンコロライフ」の業務を紹介しながら、犬と関わる仕事の楽しさを語りました。

 ノンコロライフは、ペットフードやおやつ、服、オモチャなどを取り扱っており、村下先生はトレーナー目線を活かして商品をセレクトしたり、お客様の相談に応じたりしています。店舗でお客様を出迎えてくれる看板犬の表情や、販促イベント、品揃えの様子などをモニター画面で映しながら、生徒たちの興味をひいていました。

 小さい頃から犬が大好きだったという村下先生は「自分が一番好きだと思う仕事につくのが楽しいと思います。私は引き続きワンちゃんと関わる仕事をしていくつもりです。今のペットショップで働きながら、ワンちゃんのイベント開催など色んなことにチャレンジしたいと思っています」と話していました。


  • お店の看板犬を紹介する村下先生

  • 仕事はあくまでもトレーナーの目線で!


ガイドの仕事の面白さ 自分の「好き」を伝えること
 元海遊館ガイド 大阪ECO動物海洋専門学校 井上志織先生

 井上先生は2008年に大阪ECO動物海洋専門学校のドルフィントレーナー専攻を卒業し、以来約8年間、海遊館のガイドを務めてきました。その経験を活かして現在は母校に勤務しています。

 ガイドの仕事は、海の生き物により深く関心を持ってもらおうと工夫していたそうです。“出前授業”でも「海遊館には水生の動物と植物を中心に約3万点の海の生物がいるんですよ」と紹介。ジンベイザメやイトマキエイ、ゴマフアザラシなどの特徴などを楽しく解説し、仕事ぶりを実感してもらいました。

 「ジンベイザメの歯は何本あると思いますか?」と三択で答えるクイズ(正解:8000~10000本)や卵の写真で動物を当てるクイズをしたり、ジンベイザメの繁殖が産卵ではなく、幼魚の形で1回に約300匹も産むという話をしたりしていました。

 こうしたガイドの仕事について、井上先生は「お客様に楽しんでもらいながら、自分の知っている生き物の知識を伝えることです。その面白さは色々あって、私にとっては興味ある生き物に関する仕事だということ。そして、人に自分の『好き』を伝える仕事だということです」と語りました。


  • 海の生き物の解説も面白く楽しく

  • 野外活動センターについて語る今村先生


「自然を守らないといけない」と思える人になって!
 NPOナック 四条畷市立野外活動センター勤務 今村佳代先生

 今村さんは2012年春に大阪ECO動物海洋専門学校を卒業後、自然体験を通じて子どもの生きる力を育む活動に取り組んでいるNPO法人「ナック」で働いています。野外活動インストラクターとして、ナックが運営する大阪府立青少年海洋センターで8年近く勤務した後、今年から四条畷市立野外活動センターで子どもの自然体験をサポートしています。

 「動物に関わる仕事がしたい」と動物園・動物飼育専攻で学びましたが、在学中のキャンプでインストラクターという仕事を知り、この道に進みました。

 青少年海洋センターでは、「幼児期に自然体験ができる場を増やしたい」との想いから、「海のようちえん」という企画を実施。子どもたちが海でボートを漕いだり、海の動物をとったり、海に親しむ活動をすすめてきました。

 自然体験インストラクターの仕事を通じて「子どもたちに自然を好きになってほしい。そして『自然を守らないといけないな』と自然に対する意識や行動が変わり、将来自然に関する仕事に就く、そんなきっかけを作れる人になってほしい」との想いを語りました。

(Web広報センター)

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