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臨床工学技士専攻科の中国人留学生が7か月ぶりに日本へ!~みんな、戻ってきてくれてありがとう!~ 大阪ハイテクノロジー専門学校

登校初日にはオリエンテーションも行われました

 今春、大阪ハイテクノロジー専門学校 日本語学科を卒業し、臨床工学技士専攻科に進学した中国人留学生5人が8月末、新型コロナウイルスに伴う外国人留学生の入国制限が一部緩和されたことを受けて、日本に戻ってきてくれました!9月11日(金)の登校初日、朝から元気な笑顔を見せてくれた留学生たちに感激しました。無事に帰って来てくれてありがとう!心からそう感じた一瞬でした。

 留学生は新型コロナウイルスの感染拡大前の1月に春節のため中国に帰りましたが、その後、入国制限があり日本へ戻ることができませんでした。卒業式や入学式にも参加ができなかったので、他学科の先生が留学生のためにと、動画を作ってくださいました。

不安を和らげるために5月からオンライン授業

 感染症が全国的に拡大するにつれ、「日本にいつ戻れるのか」、「1年後の臨床工学技士国家試験に間に合うのか」という不安が出てきて、たびたび相談のメールを受けました。学校では少しでも不安を和らげたいと考え、学生と毎日連絡を取ろうと、体温の報告をしてもらうことにしました。また、日本語力の維持や、モチベーションアップを考え、NHKニュースの記事や国家試験問題を送ったり、時には電話をかけて学生の不安を聞き、励ましました。

 5月からはオンラインでの授業がスタートし、留学生は週6日、1日6時間の授業を受けました。途中で実施されたアンケートでは、「長時間モニターを見るのが辛い」、「オンラインでは日本語が聞き取りにくい」など、相当な苦労はあったようです。しかし、来年の3月には絶対に国家試験に合格し、日本の病院で働きたいという夢を叶えるため、コロナ禍にも負けず、頑張ってくれました。

空港に出迎え再開に感激! 対面での授業も開始

 7月末に、外国人留学生の再入国が一部、緩和されました。対象となった5人はすぐに日本への再入国の手続きをし、8月21日、28日に数人ずつ分散して日本に戻ってきました。空港に出迎え、学生たちの笑顔を見た時、「お帰り、よく頑張ったね。戻ってきてくれて嬉しいよ!」と声をかけました。

 寮でも帰国学生のために、2週間の隔離措置をより厳密に遵守するため、一つの階を空けてくださり、そこでオンラインで授業を受けながら、自宅待機をしました。寮の後輩たちも先輩のために、生活品や食事の買い出しを手伝ってくれました。このような様々な助け合いや、留学生たちの努力により、9月11日から学校に登校し、初めて臨床工学技士専攻科のクラスの友達に会い、対面での授業に参加できています。

 登校初日は、4月に実施できなかったオリエンテーションを5限目の授業が終わってから行いました。もちろん留学生同士の間隔を十分にとり、手指の消毒はもちろん、感染対策は万全を期しています。学生便覧を配り、時間割、卒業までの年間スケジュールの説明を行いました。

  • やる気に満ち溢れる留学生の笑顔。
    右は淵脇栄治先生

  • オリエンテーションでの配布物

国家試験合格めざしてがんばっています!

 臨床工学技士専攻科では今、朝9時から夕方17時50分まで授業が組まれています。疲れた様子もなく、対面で先生と話ができることを楽しんでいるようでした。学生たちとのコミュニケーションを通じて、中国へ帰国する前と比べ、かなり日本語傾聴力が落ちているのがわかりました。しかし、留学生たちは他の学生と同じく3月の国家試験に合格する必要があります。

 登校4日目には、今の学力を知るために卒業認定試験にチャレンジしてもらいました。あまり良い結果は予想していませんでしたが、採点結果を見ると臨床工学技士専攻科30名中11番と12番につけている学生がいて、非常に頑張っていることが伺えました。これから通常の授業に加えての国家試験勉強なので大変な状況ですが、頑張ってくれるだろうと期待できる結果でした。

 「頑張れ留学生!」。健康に留意しつつ、病院実習完遂と国家試験合格に向けて最後まで留学生たちと、教職員一同しっかり並走していきたいと思います。

大阪ハイテクノロジー専門学校 日本語学科/臨床工学技士専攻科 山上 直子/渕脇 栄治)