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総長、名誉学校長からも心温まる祝福の言葉 万全の感染症対策のもとCOM大阪9校の卒業式が行われました

先生や両親、友人たちに感謝の言葉を述べる大阪ECOの卒業生

 学校法人コミュニケーションアートの大阪の専門学校9校の卒業式が3月9日(火)、リーガロイヤルホテル大阪、大阪国際会議場、ホテルニューオータニ大阪の3会場で学校ごとに開催されました。
 新型コロナウイルスの感染予防のため来賓の参加もなく、保護者や講師の先生はライブ中継で視聴。滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は大阪ECO動物海洋専門学校の式典に出席し、プロフェッショナルとして巣立ってゆく学生たちに温かいお祝いの言葉を贈りました。

 卒業式は例年同様、大きな会場にグループ校が一堂に集まって実施する予定でしたが変更。各会場で時間を割り振り、開式前の消毒や換気など徹底した感染対策をとったうえで、各校50分程度の式典となりました。全員で歌う国歌斉唱は、滋慶学園COMグループ姉妹校の卒業生の独唱でした。卒業証書・専門士称号授与、学校長式辞、総長の祝辞、各賞の表彰、謝辞があり、証書や表彰状はそれぞれの代表一人に授与するかたちを取りました。

  • 「翼をください」のVTR

  • この映像を見ながら卒業生たちは心で歌いました

 フィナーレはゴスペルアンサンブルによる「翼をください」のVTR。会場いっぱいに祝福の歌声が響き、卒業生たちは心の中で歌っていました。

浮舟総長「学び続ける情熱・習慣が大切」 大阪ECO動物海洋専門学校

 大阪ECOでは、卒業証書の授与に続き高山清次学校長が、「自分はできるという自信を持つことが大切です。コロナ禍の時代を経験したからこそ、これをバネに飛躍していただきたいと思います。ご家族をはじめ周りの方々の応援があったからこそ、今の自分があるのだという感謝の気持ちを忘れないでください。幸せで充実した人生を送ることを願います」と式辞を述べました。

  • 卒業証書を手渡す高山学校長

  • 「明日から職場が教室です」と語る浮舟総長 

 各賞の表彰のあと、登壇した滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は、祝辞で「夢・目標をもって入学してこられた皆さんは、昨年からは(コロナ禍による)新生活様式も取り入れ、この日を迎えられました。プロとして仕事をするためのスキル・知識を身につけ、社会人としての人間力を養ってきました。スペシャリストとしての基礎はできました。プロには、仕事を通してキャリアを開発し、成長するという原則があります。明日から職場が教室であり、道場です」と、社会人としての心構えを諭しました。

 これからも学び続ける情熱・習慣を持ち続けることが大切であること、学校の友人や先生をはじめとする人間関係が、大きな財産になることを強調し、「学校で身に着けた“今日も笑顔であいさつを”のモットーを職場にも持っていってください。そして笑顔を持ち続けてください。私たち教職員は誇りを持って、皆さんの成長を見守ります」と、はなむけの言葉を贈りました。

■JESC奨励賞
大阪市天王寺動物園 官学連携プロジェクト
「チュウゴクオオカミの飼育環境を豊かにする取り組み」(動物園公務員専攻などの4人)
■総長賞
地域貢献活動「天然記念物西表ヤマネコ保護プロジェクト」(野生動物&環境保護専攻の15人)
地域貢献活動「ヤギショー」(ドルフィントレーナー専攻の21人)

奥山先生「震災で亡くなった方の思いにも応えて」 OCA大阪デザイン&IT専門学校(OCA)

 OCAでは、篠塚正典学校長が「皆さんはプロのクリエーターとして、明日から自信をもって社会に飛び出し、やりたいことを思い切って試してください。壁にぶつかった時は、コロナ禍を乗り超えて卒業したことを思い起こしてください。皆さんの経験は壁を乗り切るときに必ず役に立つでしょう」とこの1年間の学生たちの苦労に寄り添った式辞を述べました。

  • 式辞を述べる篠塚学校長

  • 奥山名誉学校長は10年目を迎えた東日本大震災についても語りました

 表彰に続き、フェラーリのデザインで知られる工業デザイナーの奥山名誉学校長がモニターに映し出されました。発生から10年目を迎えた東日本大震災について触れ、「あの震災で夢を実現できずに亡くなった方々は2万人以上になります。若い方もたくさんいました。皆さんは、彼らが成し遂げられなかった夢を実現する義務があると思うのです。どんな夢でも、人が楽しく暮らせる、生き生きと生きていけるようにする…。生きる喜びを作り出すことが皆さんの仕事。自分の夢を実現することで、亡くなった人の思いに応えてほしいと思います」と語りました。

 そして、「社会に出ると、最後は自分一人で判断し、自分の力で前に進んでいくしかありません。壁にぶつかった時、さびしい時は外に出て空を見上げてください。同じ空を見て、自分のことを想っている人がいることを知ってください。夢を実現し、そして次の夢をも実現すべく頑張りましょう」と激励しました。

  • 謝辞を述べるOCAの卒業生代表

  • 先生たちからの温かいメッセージ

■JESC奨励賞
株式会社ル・ピノー 産学連携プロジェクト
「アニメーションCM制作」(アニメーション専攻の西本さん)

湯川名誉学校長「人を元気づけるエネルギーの発信地になって」 大阪スクールオブミュージック専門学校(OSM)、OSM高等専修学校

 OSMでは、喜多静一郎学校長が式辞で「皆さんはコロナ禍にあっても、自分たちの歩みを止めず、向かう先を見失わずに、大変なご苦労をされて今日を迎えました。どんな状況でも出口を見つけようと、いろんなイベントを遂行してきました。長年教師をやってきましたが、皆さんから学ぶことが多い一年でした」と述べました。

  • 式辞を述べる喜多学校長

  • 湯川名誉学校長も心のこもったスピーチをしました

 
 作詞家で音楽評論家の湯川れい子名誉学校長は、モニター画面から「このコロナ禍にあって、音楽がどれほど人々を助けてくれたかわかりません。オンラインで様々なことをしました。いい勉強にはなったけれど、エネルギーを心から感じることはありませんでした。結局、大切なのはエネルギーです。モノを動かす力があり、共鳴・共振・増幅します。命そのものなのです。生きている喜びを発信する、それが誰かを突き動かし、誰かを元気にして、誰かの命に働きかける…。皆さんはそういう仕事を選んだのです。あなたがそのエネルギーの発信地になってください」と語りかけていました。
 
 そして、「今日は3つの『ラ』を皆さんに贈ります。1つは『ライス』の『ラ』。しっかりご飯を食べることが大切です。そのために私たちは働きます。2つ目は『ライフ』、人生です。その設計図を描くのは皆さん自身です。そして最後は『ライブ』、生きるということ、共振するということ、喜びを発信するということの大切さです。今日の話を聞いて、私のようにいつまでも好きなことがやれたらいいな、と思ってくれたら嬉しいです」とエールを送りました。

  • 各賞の表彰のシーン

  • 謝辞ではライブの思い出も映し出されました

■JESC奨励賞(OSM)
「提供作家からアーティストへ 今の自分を乗り越えるための挑戦」(音楽プロデューサー専攻の1人)

■JESC奨励賞(OSM高専)
ハイスクールクワイヤープロジェクト オンラインで感動を伝えることは可能か 「刀根山医療センター」筋ジストロフィー病棟の皆様への歌のプレゼント(ダンス&ヴォーカル専攻、K-POPダンス専攻などの24人)

吉村学校長「コロナの試練があったからこそのチャレンジ」 大阪ダンス&アクターズ専門学校(DA)

 DAの吉村節子学校長は式辞で、教育学者の森信三の『わが身に起こる事柄はそのすべてがこの私にとって必然であると共に、最善なはずだ』という言葉を紹介し、「皆さんはコロナ禍の試練を乗り越えたからこそ、新しいミュージカルや、映像と舞台を融合させたダンスを、配信という形で観て頂くことができました」とこの1年のチャレンジを称えました。「学校で強靭な心と体を育んだ皆さんは、そう簡単には折れません。自信を持って、歩むべき道を切り開いてください」と語りかけました。
 
 この後、浮舟総長のビデオメッセージ、湯川名誉学校長の祝辞がありました。

  • 緊張した表情で起立する卒業生たち

  • 卒業生を代表して卒業証書を受け取る学生

  • お祝いの言葉を述べる吉村学校長

  • 謝辞を述べて深々と挨拶をする卒業生代表

■JESC奨励賞 
「チアで日本を元気に!」(ダンスプロフェッショナルコース、テーマパークダンサーコースなどの計31人)

内山学校長「2025年万博を控え、活躍できる日は目前」 大阪キャリナリー製菓調理専門学校

 大阪キャリナリー製菓調理専門学校の内山加代子学校長は「日本の食生活・食文化の未来は皆さんにかかっています。これから社会に出て大切なのは感謝の言葉です。“有り難うございます”はマジックワードで、笑顔を合わせると幸せの輪が広がっていくと信じています。2025年大阪・関西万博が控えていますが、世界に誇る日本の食文化を学んだ皆さんが活躍できる日は目の前に来ています」とお祝いの言葉を述べました。

  • 卒業証書を手渡す内山学校長

  • チームを代表して総長賞を受け取った卒業生

■JESC奨励賞
旭酒造株式会社 企業プロジェクト
「獺祭スパークリングに合う 特別な時を過ごすためのおウチスイーツの提案」(カフェバリスタ専攻の1人)

■総長賞
パン福袋販売チーム(製菓・製パン科の12人)

コロナ禍で落ち込んだ消費を取り戻す提案にJESC奨励賞 大阪ウェディング&ホテル・IR専門学校

 大阪ウェディング&ホテル・IR専門学校の学校長でもある内山加代子先生は、2025年大阪・関西万博で活躍の可能性が広がることや、おもてなしの大切さに触れながら、卒業生を激励しました。各賞の表彰の後、卒業生らは浮舟総長の祝辞のVTRを視聴しました。
          

■JESC奨励賞
ホテルモントレ京都、嵐山良彌、松井本館 企業プロジェクト
「コロナ禍で落ち込んだ消費を取り戻すには」(ホスピタリティ総合コースの藤原さん)

■総長賞
大阪の宿泊施設・美容院・飲食店などを応援する緊急プロジェクトに参加
「大阪AID(ええど) ドレスショーを開催」(学生会などの学生9人)

大震災後の福島でのエピソード紹介「幸せは気付くもの」 放送芸術学院専門学校

 ホテルニューオータニ大阪で行われた放送芸術学院専門学校の卒業式では、卒業証書授与の後、併設する大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校の須賀寅充学校長が式辞を述べました。

 10年前の東日本大震災で、全国高等学校総合文化祭福島県大会の会場が壊れたり避難所になったりする中、地元の高校生がこんな時だからこそ!と駆けずり回って見事、開催にこぎつけたエピソードを紹介。最後に上演されたミュージカルは人々の心を揺さぶり、感動を覚えたたそうです。
 
 「母親が大津波にさらわれた平凡な高校生が、日常の幸せに気づくという物語です。『幸せは気づくもの』というメッセージに、涙をこらえているのが漏れ聞こえ、会場は割れんばかりの拍手でした」。“幸せは気付くもの そして築くこと”と書いた用紙を見せながら「感謝の気持ちを忘れずに心遣いや思いやりを実行していくことが出来れば、今ある幸せに気づき、さらに幸せな環境を築こうという努力の大切さに目覚めるはずです」と述べました。

 そして「コロナ禍だからこそ、心と心の交流に距離を置いてはならないのです。夢を持ち、憧れを持ち、日々活き活きと生きるためにエンターテイメントの力が発揮されなくてはならないのです」と訴えました。

  • 東日本大震災後の福島のエピソードを語る須賀先生

  • 学生代表の謝辞のシーン。全員起立しました

 各賞の表彰、総長のビデオメッセージの後、コロナ禍で挑戦した業界初のMR(複合現実)ミュージカル「甲子園だけが高校野球ではない」のヒロイン役で出演した学生が「コロナ禍でもミュージカルに取り組むことが出来る喜びを噛み締めました。新しいことをやろう、自分たちにしかやれないことをやろうという仲間たちの想いが好きでした」などと感謝の言葉を述べました。

■JESC奨励賞
「テクノロジーを駆使したMRミュージカル『甲子園だけが高校野球ではない』の取り組みについて」(ライブイベント制作コースなどの2人)

■総長賞
フリーター・ニート防止啓発「進路ミュージカル映画化プロジェクト」(メディアクリエイト科、タレント科)

渋沢栄一の夢七訓を紹介し「夢に向かって突き進んで」 大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校

 大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校の卒業式では、須賀学校長が渋沢栄一の夢七訓「夢なき者は理想なし。理想なきものは信念なし…成果なきものは幸福なし。ゆえに幸福を求めるものは夢なかるべからず」を紹介し、「夢に向かって、生きがいのある人生に果敢に突き進んでいってください」と卒業を祝福しました。須賀学校長は放送芸術学院専門学校の式辞でも渋沢の名言を紹介しました。

■JESC奨励賞、総長賞
大阪ふれあいキャンペーン実行委員会主催のイベントのための「障がい理解促進クリアファイル制作プロジェクト」(コミックイラストコースの1人)