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TCA「料理を題材にしたマンガ原作・シナリオの作り方」をテーマに特別講義 つちや書店発行『歴飯ヒストリア』を教材に

料理を題材にしたマンガ原作・シナリオの作り方について後藤ひろみ先生から講義を受けました

 東京コミュニケーションアート専門学校(TCA)で2021年9月2日(木)、名誉教育顧問で歴史作家の加来耕三先生が監修し、株式会社つちや書店から発行されたコミックエッセイ『歴飯ヒストリア』をもとに特別講義が行われました。
 このコミックは歴史を動かした有名な人物に焦点をあて、好んで食した料理をテーマにしたマンガと加来先生のコラム、料理のレシピで構成。特別講義では、編集にかかわった「ふくい歴女の会」の会長、後藤ひろみ先生が企画からマンガの原作、キャラクター設定までの流れについて詳しく解説をして下さいました。

 『歴飯ヒストリア』に登場するのは『源氏物語』の紫式部と『枕草子』の清少納言にはじまり、織田信長、徳川家康、徳川光圀、坂本龍馬、天璋院篤姫、西郷隆盛。彼らを主人公に、どんな人生を過ごし、何を好んで食べたかを短編マンガとコラムなどで紹介しています。特別講義のテーマは「料理を題材にしたマンガ原作・シナリオの作り方」。マンガ専攻とノベル&シナリオ専攻の全学年が対象で、来校による参加者が約20名、オンライン参加が約50名でした。

 後藤先生は福井県立歴史博物館併設のカフェ代表もつとめ、歴史研究会会員でもあります。主な作品に、コミック版日本の歴史『幕末・維新人物伝 渋沢栄一』『幕末・維新人物伝 篤姫』(いずれもポプラ社)の原作などがあります。『歴飯ヒストリア』では全7話のレシピのページの監修を主に担当されています。

 後藤先生は「歴史上の食事」をテーマに、マンガを制作することを決めたところから講義をされました。読者のターゲットをどうするのか?対象の歴史人物は誰にするのか?何話構成にするのか?などのアイデアから、実際に作画担当のマンガ家とのやり取りなどについて解説。実際のネームや作画などを使用しながら実践的なお話をいただきました

 学生たちにとっては、マンガ原作のシナリオの作り方を企画段階からの流れに沿って学ぶことができる、非常に貴重な講義となりました。

東京コミュニケーションアート専門学校 クリエーティブデザイン科 学科長 和田聡)