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「中期経営計画『第7期5ヵ年計画』スタートの年 ワクワクするテーマに挑戦していこう」と浮舟邦彦総長が年頭のあいさつ 滋慶学園グループ「2022年 新年式」を開催しました

4月から始まる第7期5か年計画に向けて2022年年頭の挨拶を行う浮舟邦彦総長

 滋慶学園グループの「2022年 新年式」が1月5日(水)、大阪市福島区のザ・シンフォニーホールを発信会場に全国の各拠点会場をネットワークで結び約2300人が参加する合同新年式として開催されました。

 今年は4月から滋慶学園グループの中期経営計画として「第7期5ヵ年計画」がスタートします。浮舟邦彦総長は「WithコロナからAfterコロナへ飛躍の5年間にしたい。そのために、一人一人の能力を高め、イノベーションを行ってワクワクするテーマに挑戦していこう。そしてアジアの職業人教育にも貢献していこう」と力強く訴えました。

浮舟総長年頭あいさつ 35年前の想い、今ようやく実現出来ている

 浮舟総長は増加の兆候をみせるコロナウイルスに対しては、「マスクの着用や消毒などやるべきことをきちんと継続的にやっておくことが大事だ」と再確認を促したあと、「2022年 新年にあたって」のペーパーを配布し、年頭のあいさつを述べました。

総長 新聞235年前の記事を見せながら、グループとしての成長の軌跡を振り返る浮舟総長

 減少傾向を示す18歳人口の推移と経済の変化、滋慶学園グループの発展の軌跡などを盛り込んだグラフ・図を示しながら、浮舟総長は1987年、まだ学校が5校で自らも46歳だった時に当時の大阪府教育長との対論企画という形で新聞に大きく掲載された記事を紹介。
 「暮れに見つかったもので、すっかり忘れていたものです」と述べ、35年前に記者に話した「専門学校は実学を行うところです。社会に出て即役立つことが大切です。そのためには社会のニーズを業界ごとに的確に把握する必要があります。また入学してくる学生さんが様々です。私たちは学生さんの動機や意欲や能力が多種多様であることを前提に人間教育を行っています。学校は学生を社会に適応させていく場だと思っています。産業界や地域社会から隔離された教育はあり得ない。そうした現実の上に“ここに入学して良かった”と言ってもらえるような学校づくりを目指していきたいです」と記事の内容を読み上げました。そして「このとき喋ったことが今、ようやく実現できてきているのではないかと思っています。そういう風に一歩一歩、我々も成長してきたと思っています」と感慨深げに振り返りました。

7つの視点と7つの重要施策

⑦ 躍「躍」としたためた書を見せ、今年への意気込みを示す浮舟総長

 そのうえで2022年の重要視点として、①攻めと守りの視点、②グローバルな視点、③ひとり一人を見ていく視点など7つの視点を示した後、第7期5ヵ年計画に向けて、▷産学連携やSDG‘s、カーボンフリー、DXなど革新的なワクワクするようなテーマを設ける、▷マネジメント力を高め、収支を考えるなど事業運営力を高める、▷DXには光と影の部分があることを知った上でDXに注力する、▷働き方改革や情報公開などコンプライアンスを重視する-など7つの重要施策を発表。「第7期5ヵ年計画では、第6期の振り返りを進め、課題の発見から解決策を導き、イノベーションを起こしていく。さらに新しい商品や学科、ビジネスモデルなどワクワクするテーマを見出し、飛躍の5年としたい。そのためにも、個人や組織のマネジメント力の向上が重要です」と述べました。

 

小川恭一学校長あいさつ 「Chance favors the prepared mind」

小川学校長2年頭のあいさつを行う小川恭一先生

 また、グループ校79校の学校長を代表して姫路医療専門学校の小川恭一学校長があいさつを行いました。
 心臓外科医として活躍されてきた小川先生は、コロナ下での取り組みの苦労を労ったうえで、「この時期になされた様々な工夫や努力は、皆様方個々の糧となり、滋慶学園グループの発展につながっていくものと確信しております」と述べ、小川先生が50数年前、北米に心臓血管外科の研修に行った時に、その後も長年お世話になってきたトロント大学心臓血管外科のユゲロフ教授から教わったという「Chance favors the prepared mind(チャンスは用意できたものに味方する)」というフレーズを新年式への参加者に贈っていただきました。
 小川先生はユゲロフ教授からは技術的な事と同時に、哲学的な事も教わってのちに役立ったことからこの言葉を紹介したと述べ、「先生は世界で初めて低体温を心臓の手術に応用することを思いつかれ、今も全世界で多くの方がこの恩恵を受けています。この話をしていただいた時、夜中に目覚めた時、突然に全身を低体温にして循環を止め、その間に心臓を開いて修復できるのではないかと思いついたが、それはどうすればこの手術ができるかを日夜考えていたことと、以前に凍傷の研究をしていたことが突然、インスピレーションとなって表れたのであろうと話されました。その時にこの言葉を教わりましたが、目的をもってその達成に備え日々研鑽することの大切さを教わりました」と述べ、今年が皆さんの飛躍の年になりますようにと結びました。

斎藤満知子常務理事あいさつ 「常に選ばれる専門学校を目指していきたい」

斉藤常務2学校法人神戸滋慶学園の斎藤満知子常務理事

 続いて、学校法人神戸滋慶学園の斎藤満知子常務理事が「今また世界でオミクロン株の感染が拡大しています。これまでの経験に学び、感染症対策を続けることが大切です。今年は第7期5ヵ年計画の最初の大切な年です。コロナ禍でオンライン授業など、ニューノーマルな社会へと変革する中、教育のDX化を推し進め、社会の変化に合った幅広い職業人教育を実践することで、リカレント教育を確立し、さらなる教育の質向上に取り組んでいきます。また事業運営力を持ったマネジメント人材を育成し、安定した財政基盤のもと、理念、コンセプトに沿ったイノベーションを徹底し、常に選ばれる専門学校を目指していきたいと思います」と述べました。

田仲豊徳代表取締役社長所信表明 「まず売り上げを元に戻すことが課題」

田仲社長2企業グループを代表して所信を述べる田仲豊徳社長

 さらにグループの企業・医療・福祉施設を代表して株式会社滋慶の田仲豊徳代表取締役社長が所信を表明しました。2021年はザ・シンフォニーホールが3か月以上に亘って全くコンサートが出来ないなど厳しい経営を強いられたところもあったと振り返ったあと、「雇用をしっかりと守り、感染対策を万全に行うことによって、お客様、利用者の方々を守り、感染させない、社員・スタッフから感染者を出さない、地域から安心してもらえるように頑張ってまいりました。おかげさまでグループ企業が助け合って、へこたれることなく乗り切っております」と述べ、第7期5ヵ年計画について「まず売り上げを元に戻すことが目の前に課せられた課題です。世の中は速いスピードで変化しています。DX化、デジタル化、お客様の意識の変化、要望の変化等々、しっかりとらえて、どんどんイノベーションしていこう、どんどん新しいものを創っていこう、変化を捉えてエキサイティングな第7期でありたいと考えています」と力強く述べました。
 

開式にあたりオミクロン株への注意を喚起

 この日式典会場への参加者のほとんどはワクチン接種を済ませていましたが、開催にあたっては検温、消毒、高濃度オゾンによる除菌、換気、マスクの着用など徹底的な感染防止対策を行い、ザ・シンフォニーホールの喜多弘悦ゼネラル・マネジャーから注意喚起を受けた後、株式会社滋慶サービスの庄野彩子さんの総合司会によって進行されました。

  • 喜多さん2

    感染防止への注意を呼び掛けるザ・シンフォニーホールの喜多弘悦GM

  • 庄野さん2

    司会進行を務める庄野さん

式典前に冨田一樹さんによる新春を彩るパイプオルガン演奏

 式典に先立ち、第20回バッハ国際コンクールオルガン部門で日本人初の優勝に輝いたオルガニスト、冨田一樹さんによる松任谷由実さん「春よ、来い」、バッハ「フーガト長調 作品576」の2曲のパイプオルガン演奏を楽しみました。

  • 演奏2

    ザ・シンフォニーホールが誇るパイプオルガンを演奏する冨田さん

  • 奏者2

    新春を寿ぐ演奏を終えて一礼する世界的なオルガニストの冨田一樹さん

オリ・パラでの活躍ぶりなどグループの1年をスライドショーで紹介

 この後、スライドショーが上映され、学生や教職員のオリンピック・パラリンピックでの活躍や新任学校長の紹介、各校のトピックスや卒業生の活躍などが紹介されました。
 東京オリンピック・パラリンピック関係では、開会式にギタリストの布袋寅泰さんと共演したOSM高等専修学校2年のアヤコノさん(本名:番匠彩音さん)をはじめ、FOPメディカル(競技会場医療チーム)のAthlete Physiotherapist(選手用理学療法士)として参加した大阪医療福祉専門学校 理学療法士学科専任教員の菊地淳先生、同じくメディカルスタッフとして参加した新東京歯科衛生士学校講師の古平衣美先生(歯科医師)、技術スタッフとして参加した神戸医療福祉専門学校三田校 義肢装具士科の専任教員、唐内健太先生、さらにこの他にもパラリンピックに関与した多くのグループ関係者の活躍が次々と紹介されました。

13組に「総長賞」が授与されました

 また各賞の授賞式が行われ、昨年1年間に極めて優れた業績を上げたチームや個人に贈られる「総長賞」が13組に贈られました。この日5組がオンラインで参加、会場には8組の代表が上がり、卒業生職員らが中心となってラジオ局「YES-㎙」で新番組「Seitoso Grand;maチャンネル」を開始、毎週、福祉現場の新しい情報を発信し、業界の改革や利用者との信頼を醸成、人材の獲得、地域貢献などに繋げた特別養護老人ホーム青都荘(大阪市都島区)の「チームSeitoso Grand;ma」など各チーム代表に浮舟邦彦総長から総長賞が贈られました。
 なお、この「Seitoso Grand;maチャンネル」の番組はJCBA(日本コミュニティ放送協会)近畿地区協議会主催の第23回近畿コミュニュティ放送賞の優秀賞(娯楽番組部門)に選ばれており、青都荘で職員として働く大阪保健福祉専門学校の卒業生、今井達也さんが番組の紹介と受賞の報告を合わせて行いました。

  • 総長賞2

    浮舟総長から各代表に「総長賞」が授与されました

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    福祉現場のイメージを刷新する特別養護老人ホーム青都荘の取組みと第23回近畿コミュニュティ放送賞の受賞を披露する卒業生職員の今井さん

【総長賞受賞者】
□オンライン表彰□
▽ベルエポック美容専門学校 ヘアメイク科チーム▽札幌看護医療専門学校▽新東京歯科衛生士学校 教職員一同▽出雲医療看護専門学校 教職員一同▽鳥取市医療看護専門学校 看護学科教員一同
□会場表彰□
▽大阪保健福祉専門学校 看護学科・看護通信教育科教員一同▽ザ・シンフォニーホールの新型コロナワクチン職域接種スタッフ一同▽株式会社滋慶出版 新商品開発チーム▽滋慶学園COMグループ「海外オンライン授業の取り組み」プロジェクト▽学校法人大阪滋慶学園『アジア臨床工学フォーラム』▽神戸医療福祉専門学校三田校 義肢装具士科 専任教員 川上 紀子さん▽神戸医療福祉専門学校三田校 義肢装具士科 専任教員 唐内 健太さん▽特別養護老人ホーム青都荘・チームSeitoso Grand;ma。

滋慶教育科学学会の表彰なども

学会表彰2第28回滋慶教育科学学会での優秀研究発表の表彰式

 また第28回滋慶教育科学学会での優秀研究発表などへの表彰も行われ、同学会の橋本勝信座長から、「ハイブリッド実験授業」の試みに関する研究発表を行った東京バイオテクノロジー専門学校の松本靖子先生に学会奨励賞が、教育システム革新の研究を発表した北海道エコ・動物自然専門学校の向日奈子先生に努力賞が、また事例発表としてゲーム性を取り入れた学習法の研究を行った東洋医療専門学校の藤田和樹先生に優秀賞がそれぞれ贈られました。
 さらに広報力大会で優秀な成績を上げた新東京歯科技工士学校・新東京歯科衛生士学校、東京ベルエポック専門学校、札幌看護医療専門学校の広報チームにも表彰状が贈られました。