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大和川をきれいにしよう! 大阪ダンス&アクターズ専門学校の学生 国交省 河川事務所の啓発動画に声優として参加しました

①声優としてアニメ作成に参加した学生たち

 山々から流れる川の水を集め、奈良盆地と大阪平野を横切って流れる大和川をキレイにするにはどうすればいいかを考えるアニメーションに、大阪ダンス&アクターズ専門学校の学生が声優として出演しています。
 雨が少ない冬は川の水量が減り、水温も低いことで微生物の働きが弱く、水質が悪くなりやすい季節です。そこで毎年2月を「大和川水質改善強化月間」と位置づけ、啓発活動が行われてきました。今年度の取り組みとして、国土交通省大和川河川事務所が啓発動画を制作することに。出演した学生たちは「環境保全の大切さ、自ら行動することの重要さを学びました」と話しています。

 アニメには、カッパの「かっぱる」と、お姉さん系キャラのアユの「あゆり」、汚染の原因となる生活排水から生まれた「ハイスイデビル」の3人のキャラクターが登場。大和川河川事務所との連携プロジェクトであるアニメ出演プロジェクトに、声優コースの学生約15人が参加しました。2021年9月から始まったオーディションを経て本番の声優は3人の学生に決定。“三密”を避けながらアテレコを行いました。

  • 音の調整や収録をするのも学生たち 

  • 大和川河川事務所のオリエンテーション

生活排水による河川の汚れをなくすために!

 完成した啓発動画は、『ハイスイデビルに負けないぞ!「かっぱる」と一緒に家庭から大和川のキレイを考えよう』(約10分)という作品。大和川の汚染の原因の7割が家庭からでる生活排水であることや、河川をキレイにするために、①汚れた食器は洗う前に拭き取る、②水切りネットや三角コーナーを使うことなどをアピールしています。

  • 大和川の水質改善を考えるアニメ

  • 洪水の歴史を考えるクイズの一コマ

 このほか関連のアニメーションとして、3人のキャラクターの“自己紹介”、キャラクターたちが問題を出す“大和川クイズ”、さらにハイスイデビルを主人公にしたスピンアウトの短編動画などがあり、いずれも学生たちが出演しています。“大和川クイズ”は「水を汚す原因は?」、「もしもの洪水の時に必要な行動は?」、「いつごろから洪水に困っていたの?」、「大和川の長さは?」など6種類があり、YouTubeでいつでもどこでも楽しく学ぶことができます。

 あゆりの声の役をつとめた塚本しずくさんは「学んできたことを現場で生かせる、とてもいい経験が出来ました」と話していました。

  • かっぱる

  • あゆり

  • ハイスイデビル

アニメの配信、水質改善強化月間の効果的な学びに

 大和川は高度経済成長期の昭和40年代に水質悪化のピークとなりました。その後、大和川の水質改善のため、流域住民、市町村、府県、国が連携して取り組みを進め、平成20年度以降は環境基準をクリアし続けています。それに伴い、下流では神輿が大和川を渡る、住吉祭の神事「神輿渡御祭(みこしとぎょさい)」が復活し、天然アユの遡上や仔アユの流下も確認されています。

 大和川河川事務所の坂本竜哉保全対策官は、「2月の水質改善強化月間では、啓発講座やPR活動を行ってきましたが、感染症の蔓延により、イベント等の開催が満足にできなくなりました。今回制作したアニメをYouTube配信し、PRすることで、多くの方に視聴して頂き、啓発に繋がればと考えています」と話しています。

※今回制作された動画は全てこちらからご覧いただけます。

「国土交通省大和川河川事務所 YouTube」
https://www.youtube.com/channel/UCHkmPdVz6hWWZsUujaTVe9Q