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豪華な顔ぶれのアーティストらが新入生を歓迎しました 滋慶学園グループの名古屋5校の入学式

NSMゴスペルアンサンブルの歌が新入生を祝福しました

 滋慶学園グループの名古屋の専門学校5校の2022年度入学式が4月15日(金)、名古屋市中区の日本特殊陶業市民会館フォレストホールで行われました。新型コロナウイルスの感染予防のため、保護者や講師の方にはオンラインでの参加をお願いし、万全の感染対策の下で実施。先輩たちが学びの成果を紹介するプレゼンテーションの後、フィナーレはゴスペルアンサンブルによる「You Raise Me Up」のコーラスです。会場が感動に包まれる中、4ヵ国4人の留学生を含む1104人が、夢に向かって第一歩を踏み出しました。

 式典は、滋慶学園グループの浮舟邦彦総長をはじめ、音楽評論家・作詞家の湯川れい子先生ら名誉学校長の祝辞の後、第2部では“最初の授業”として卒業生・在校生が、産学連携の成果を紹介。また姉妹校の大阪スクールオブミュージック専門学校の卒業生でロックバンド「SOPHIA」のリーダー、松岡充先輩がメッセージを贈りました。ゴスペルアンサンブルの合唱は、プリンセス・プリンセスのリーダーで東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校の渡辺敦子学校長や、ゴダイゴのリーダーで名誉教育顧問のミッキー吉野先生、海外教育顧問のトミー・スナイダー先生らによるスペシャルバンドが演奏。豪華な顔ぶれで歓迎しました。

 入学式を行ったのは下記の専門学校。いずれも学校法人 滋慶コミュニケーションアートの運営です。
・名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校
・名古屋デザイン&テクノロジー専門学校
・名古屋ECO動物海洋専門学校
・名古屋農業園芸・食テクノロジー専門学校
・名古屋医健スポーツ専門学校

  • 会場に集まった新入生たち

  • 国歌斉唱のシーン 

  

「好きを仕事にする素晴らしさを学ぶ」 名古屋ECO・木村一郎学校長

 国歌斉唱はNSMゴスペルアンサンブルの先導で全員、心の中で歌いました。学校長を代表して登壇した名古屋ECOの木村一郎学校長は「いま豊かな創造力で、感動と夢を与えることが出来る人材が求められています。あなたの夢はなんですか?滋慶学園グループは一人ひとりを大切に、皆さんを一生懸命バックアップしていきます。この学校は夢を持つことの大切さ、好きを仕事にする素晴らしさを学ぶことが出来ます。皆さんが自分の夢を実現し、職業人として社会に巣立った時に、その笑顔と優しさ、思いやりが、生き抜く希望、生きる目的を与え、未来の目的・生きる気力を育んでくれるでしょう」と式辞を述べました。

  • 式辞を述べる木村一郎学校長

「新しい世界をつくるために知識とスキルを」 名誉学校長・馬場章先生

 続いて東京大学で情報学の研究に従事し、オンラインゲームを高校世界史の授業に導入して教育効果を測定する研究などで注目され、日本デジタルゲーム学会会長などを歴任した名誉学校長、馬場章先生が祝辞を述べました。

 「皆さんが入学した2022年という年は、どういう年でしょうか?新型コロナウイルスのパンデミック、ロシアによるウクライナでの戦争…。決して対岸の火事ではありません。私たちの政治、経済、文化、生活、社会、そして食糧やエネルギーにも大きな影響を与える問題です。できる限りの手段を使って、これを終わらせないといけません。しかし、皆さんの出番はむしろ、これらが終息した後にやってくると思います」

 馬場先生はこう語り、「パンデミックが終息し、戦争が終わった後の新しい世界を、皆さんの手で創ってください。そのために、専門的な知識とスキルを身につけてください」と強調しました。その決意表明として【新しい世界を創る!】を、言葉の代わりに手話で表現するよう壇上で指導。「皆さんが、これから身につける専門的な知識とスキルを使って是非、次の新しい世界を創ってください。学科専攻が違っても全国に仲間がいます」と強調しました。

「教科書ではなく、現場を学ぶことが大切」 名誉教育顧問・中村元先生

 鳥羽水族館のリニューアルなどに携わってきた水族館プロデューサーで、名誉教育顧問の中村元先生は、アシカの群れの話をしました。人間が近づくと一列になって寄ってくるそうです。先頭は一番大きく、最も好奇心が強そうなアシカ。2番目は一番賢そうなアシカで、好奇心はあるが慎重な性格。そして、一番後ろのアシカは好奇心もないし、臆病なので、仕方なくついていくタイプです。人間が急に立ち上がると、みんな大慌てで逃げ出し、後からついてきたアシカが取り残されます。

 アシカは繁殖時、一頭のオスが複数のメスを独り占めするので、普通は一番大きく好奇心の強いアシカは確実に子孫を残せるそうです。「教科書どおりなら子供を残せますが、それは平和な時だけで、海にサメがやって来たらどうなるか。好奇心の強いアシカは真っ先に食べられるんです。好奇心のないアシカは生き残り、子供を残せるでしょう。臆病という欠点が長所に変わるんです。このように教科書と現場は全く違います。現場にいくと、それぞれに合った生き方があるんです。この学園は教科書よりも、現場を学ぶことです。現場を見て、皆さんに合ったいい道を探してください」とエールをおくりました。

  • 馬場章先生は手話を交えてスピーチ

  • アシカの話を切り出す中村元先生

 

「心から愛せる仕事、友達を見つけてほしい」 名誉学校長・湯川れい子先生

 続いて音楽評論家・作詞家で名誉学校長の湯川れい子先生がオンラインで祝辞を述べ、「何が変わって、何が変わってないのか。源氏物語の時代から変わってないのは、人間の喜怒哀楽です。美味しいものをいっぱい食べて、愛する人に囲まれ、自分がやるべき役目がある、ぐっすり夜は眠れる…。これが最高の幸せです」と語りました。

 「一番変わったものは人間の平均年齢です。かつて人生50年といわれました。皆さんの時代は平均寿命が90歳になるでしょう。100歳を超えて生きなければならない時代が始まっているんですね。どうする?皆さんはAIに使われる人ではなく、AIを使える数%の人になってほしいし、なれるんです。自分自身への自覚を持って、自分はどういう人か、何が出来るのか、出来ないなら何をすべきか。本当に好きなものは何か。それを見つけてほしい。心から愛せる仕事をこの学校で見つけてほしいんです」と訴えかけました。

 そして「本当に好きなものは、誰にも負けないぞという愛を持ってください。私も良い友人に恵まれていて、苦しい時、電話でおしゃべりするだけでヒントを与え、元気をくれます。愛さえあれば、幸せに生きていける。その糸口となる友達を、仕事をここで見つけてください。あなたが今日ニコニコしてくれたら、世界がニコニコしてくれます。あなたが夢を失わなければ、世界は夢を失いません。未来はあなたのものだと、心から信じて、今日の第一歩を踏み出してください」と、激励しました。 

  • 「愛せる仕事を」と語る湯川れい子先生

  • 力強いメッセージをおくる浮舟邦彦総長

「創造力を磨き、課題解決力とタフな心身を養って」 浮舟邦彦総長

 最後に日本全国とニューヨークで80校以上の学校を運営している滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は登壇し、「皆さんは自分の夢、やりたい仕事を見つけられました。それを自己発見だと思っております。今日はその夢を、しっかりとした目的・目標に変えていかなければなりません。どうかもう一度、なぜこの学校に入学してきたのか、この学校に入学してきた目的は何なのか、再度確認をしてください」と述べました。

 さらに「学校には『今日も笑顔であいさつを』という標語が掲げられています。これはコミュニケーションの原点です。笑顔で挨拶ができる、そういう良い生活習慣を身につけてください。同時に多くのことに好奇心を持ち、主体的に学ぶ習慣を身に付けてください。産学連携の授業では、多くの課題を企業からいただきます。そこで創造力を磨き、多くのイベントに参加していただきたいと思います。実習、イベントを通して、チームで仕事をしていくコミュニケーション力、また課題を見つけて解決する力、失敗や不安を恐れない、タフな心身を養ってください」と語りました。

“最初の授業”で産学連携を学ぶ 先輩たちのプレゼンテーション

 “最初の授業”と位置付けられた第2部は、在校生や卒業生によるプレゼンテーションです。企業との産学連携による制作や社会貢献の活動の紹介は、日本語と英語で行われ、新入生たちは真剣な眼差しで見聞きしていました。

 名古屋デザイン&テクノロジー専門学校のプレゼンテーションは、総合マンガ科の卒業生、鈴木蓮さん(コミックイラスト専攻)が在学中に取り組んだ株式会社日本一ソフトウェアとの産学連携プロジェクトです。「魔界戦記ディスガイヤ6」のキャラクターを使い、物語の一瞬を切り取った小型ジオラマのような「ヴィネットイラスト」の制作に挑戦。最優秀賞を受賞しました。

  • ヴィネットイラストの制作

  • エミューの看板製作プロジェクト

 名古屋ECO動物海洋専門学校は、卒業生の寺本菜子さん、宮本朱里さん(いずれも動物園・動物飼育専攻)が愛知牧場のエミューの看板製作プロジェクトについて紹介しました。エミューはせっかく飼育されているのに、たくさんのヒツジに紛れて、お客さんに気付いてもらえないという課題があり、問題解決力を学ぶことにもつながりました。

 名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校(NSM)の卒業生、野村拓馬さん(ドラムプロフェッショナルコース)が、同じコースのチームで取り組んだ打楽器パフォーマンス、DRUM ENSEMBLE(ドラムアンサンブル)の映像制作プロジェクトを紹介。ドラム演奏も披露しました。

  • DRUM ENSEMBLEの演奏

  • ダンスのパフォーマンスを披露

 
 NSM高等課程3年生の橋本小羽さん、近藤しずくさん(いずれも総合音楽科ダンスコース)は、日本テレビの朝の情報番組「スッキリ」が企画した全国高校ダンス部応援プロジェクト「ダンスONEプロジェクト」に高等課程として応募し、映像制作に取り組んだ内容をプレゼンテーションしました。

 NSMプロミュージシャン科の卒業生、重田拓也さんは恒例の骨髄移植キャンペーンミュージカル「Hospital of Miracle」について紹介しました。社会貢献の一環として、COMグループで1992年から続けているキャンペーンです。しかし、コロナウイルスの感染拡大の影響で公演の直前に中止が決定。悔し涙を流す学生もいましたが、ビデオ作品として制作しました。

  • ミュージカルの1シーンのダンス

  • BリーグのU18チーム創設のプレゼンテーション

 
 名古屋医健スポーツ専門学校の卒業生、戸田健太さん(アスレティックトレーナーコース)は、バスケットボールBリーグのシーホース三河U18の新規創設に協力してきたプロジェクトを紹介。高校1年~3年のメンバーのトレーニング指導を行い、体組成や筋肉の測定から個人メニューの作成をしてきました。

 名古屋農業園芸・食テクノロジー専門学校のプレゼンテーションは、カフェ総合本科の2007年度の卒業生で、名古屋市で人気カフェのオーナー、元田真樹さんによるバリスタデモンストレーションです。

  • 卒業生によるバリスタのデモンストレーション

  • 引田寿徳先生らがロックの演奏で盛り上げました

 
 さらに、大阪スクールオブミュージック専門学校(OSM)の卒業生で、NSM副校長をつとめる引田寿徳先生(ギター)をはじめ、ロックミュージシャンや歌手として活躍している卒業生たちが次々に出演し、演奏や歌を披露。第2部を盛り上げました。

「諦めずに追い続けた人は夢が叶う」 名誉教育顧問・松岡充先生

 今秋、日本武道館で9年ぶりに活動を再開するロックバンド、SOPHIAを率いる松岡充先生はOSMの卒業生で、名誉教育顧問です。松岡先生は卒業生を代表してメッセージをおくり、「稀に見る世界情勢、日本の情勢です。コロナウイルスだけではない、戦争が起きています。この先、どう日常に影響するのか。辛い日々を過ごすことになるかもしれません」と語りました。

 そして「2年間、3年間はあっという間にすぎます。この学校は、求める人にはちゃんと時間がある。教えてくれる先輩や講師の先生がいる。わからないことを、そのままにして声を出さないでいると、あっというまに時間が過ぎます。夢は絶対に叶う。でもそれは、諦めずに追い求めた人だけにしか叶いません。僕の時代よりも苦しい時代です。その苦しみを乗り越えるだけのトレーニングも、やってほしいと思います」とアドバイスしました。

 フィナーレは「You Raise Me Up」のコーラス。トリノ冬季オリンピックのフィギュアスケートで金メダルに輝いた荒川静香さんが、エキシビションで踊った曲です。♪あなたが励ましてくれるから高い山の頂にも立てる、私は強くなれる…。名誉教育顧問のミッキー吉野先生(キーボード)、TSM学校長の渡辺敦子先生(ベース)をはじめとする豪華な顔ぶれの演奏で、NSMゴスペルアンサンブルが歌い、入学を祝福しました。

  • 「You Raise Me Up」のコーラスで入学を祝福

  • 式典の後、記念写真を撮り合う新入生たち