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110mハードルの高橋佑輔選手 北海道記録の自己最高で決勝に進出しました 北海道ハイテクAC

準決勝第1組の中盤を攻める高橋選手(手前から3人目)。このあとギアを上げ自己記録を13秒47に更新して2位に入った

 110mハードルの北海道ハイテクAC、高橋佑輔選手が6月11日(土)、大阪・ヤンマースタジアム長居で開催された第106回 日本陸上競技選手権大会3日目に登場。予選で北海道新記録となる13秒49の自己最高記録をマーク、さらに準決勝でも自己記録を0.02縮め、全体2位の13秒47で12日(日)に行われる決勝に進出しました。

 高橋選手は札幌市役所にフルタイムで働くサラリーマン選手。十分な練習時間や専属コーチ、練習環境もない中、インドアスタジアムなどを持つ滋慶学園グループの北海道ハイテクACに所属しながら、陸上競技に挑戦しています。

 11日は雨がポツポツとくる中、高橋選手は予選第1組に出場。第3ハードルに足を引っかけながら体制を立て直し、自己最高記録の13秒49をマークして2位に入り、予選全体5位の成績で自身3度目の準決勝に進出しました。準決勝では、向かい風の中、スタートはやや遅れたものの、後半の強さを発揮し、またもや自己記録を0.02秒縮める13秒47でこの種目注目の泉谷駿介選手(住友電工)につぐ1組2位、準決勝全体でも2位のタイムで初の決勝に進みました。

 競技後、本降りになった雨の中、サブグランドでトレーナーの北海道文教大学教授の高田雄一先生やチームメイトの村岡柊有選手とともに軒下でクールダウンを行っていた高橋選手は、「予選を1本走っていたし、高田先生のケアもあったので準決勝は思ったより体が軽くスムーズに動きました。ゴールの瞬間はもう少しいい記録かなと思ったのですが」と、2年ぶりの自己記録更新に喜びながらも、自らのレース運びを振り返っていました。

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    予選1組、第1ハードルをクリアする高橋選手。北海道新記録で自己最高記録の2位でゴール!

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    2位として高橋選手に自己最高記録のマークが灯った電光掲示板

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    準決勝に向けてウォーミングアップする高橋選手とサポートする高田先生

 北海道ハイテクACは今春から個人努力で陸上を続けている社会人アスリートを支援する活動を展開しており、拠点の北海道ハイテクノロジー専門学校のある北海道・恵庭でテレビ観戦していた正垣代表は、高橋選手の決勝進出が決まった瞬間、「やった!」と声をあげ、「久々にドキドキしてテレビを見ていました。コロナ禍のなか、仕事が忙しくてなかなか練習もままならない中、なんとか努力していると聞いていたので、本当によくやってくれました。決勝は気楽に臨んでほしいと思っています」と話していました。

 110mH決勝は12日午後4時50分から行われ、NHKテレビでも放映されます。