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第70回全日本実業団陸上に北海道ハイテクACから3選手が出場 注目の110mHで高橋選手が4位に入賞しました

2022.09.29

IMG_8003高橋決勝3

男子110mH決勝で石川周平選手と激しく競り合う高橋佑輔選手(左から2人目)。4位入賞を果たしました

 第70回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会が9月23日(金)から25日(日)、岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開催され、北海道ハイテクACから高橋佑輔選手(110mH)、京谷萌子選手(走高跳)、島田雪菜選手(100m、200m)が出場。今シーズン好調を維持してきた110mハードルの高橋選手はオリンピックや世界選手権に出場した高山峻野選手(ゼンリン)、石川周平選手(富士通)ら強豪選手らと共に決勝に進出し13秒73で4位入賞しました。京谷選手は17位、島田選手はあとわずかの所で100m、200mとも決勝進出はなりませんでした。

 今大会は企業や大学の陸上部などに所属しないで自力で活動を続ける社会人アスリートが集う”新生”北海道ハイテクACチームとして参加するシーズン最後の大会となりました。所属6選手のうち4選手がエントリーしましたが、女子100mハードルの村岡柊有選手が8月20日行われた福井ナイター陸上で起こした肉離れが完治せず、今回は棄権しました。また専属トレーナーの北海道文教大学教授、髙田雄一先生と、アスレチックトレーナーの公認資格を持つ東京メディカル・スポーツ専門学校の込山明先生が、今シーズン初めてチームに帯同しました。

  • IMG_8029高橋成績

    堂々4位に名前が掲出された大型ビジョン。台風後の強い風に大会旗や主催者旗がはためいていました

  • IMG_8041全員

    戦い終えて。左から村岡選手、京谷選手、島田選手、高橋選手、髙田先生、込山先生の北海道ハイテクACチーム

 70回目の節目の大会となった今年の全日本実業団陸上には、東京五輪や今夏のオレゴン世界陸上に出場した注目選手や国内のトップアスリートら強豪選手が顔を揃えました。23日には台風15号が東海地区を直撃、集中豪雨のため新幹線が止まるなど、心配されましたが、北海道ハイテクACチームが出場する24日、25日は台風一過、強い風は残りましたが炎天下でのまばゆすぎる太陽を浴びてのレースとなりました。

4位入賞の高橋佑輔選手 結婚式を挙げたばかりの友紀子選手と”新婚”カップルとして出場

 札幌市役所でフルタイムの職員として働く高橋佑輔選手はコロナ禍が収まらない中、十分な練習時間も取れずに参戦しました。しかも1週間前の17日に大学時代の後輩であり立命館慶祥中学校・高等学校の陸上部監督を務める高橋友紀子選手と札幌で結婚式を挙げたばかり。二人はすでに入籍していましたがコロナ禍で2年余りもなかなか式を挙げられない状況が続いていました。ようやく華燭の典を挙げ、親族や友人、職場の仲間たちへのお披露目を終えることが出来ましたが、この間、式の準備やその後始末、そして多忙な公務とバタバタの毎日。無理やりわずかな時間を作り出すハードスケジュールの中で調整を行い、岐阜に乗り込みました。
 
 高橋佑輔選手は大会3日目の25日正午過ぎに行われた男子110mH予選2組に出場。スタート前の場内アナウンスで高山選手、石川選手と共に高橋選手も注目選手の一人として紹介されました。その石川選手は予選1組で13秒72。ゆうゆう決勝進出を決めます。高橋選手の願いは、大学の先輩であり直接対決では勝てない石川選手に勝つこと。「タイムで上回りたい!」。その思いがやや空回りしたのか、スタートで躓づきます。すぐに立て直し、5台目のハードルからスピードに乗り、後続を引き離してこの組トップでゴール。タイムは13秒84、石川選手を上回れませんでした。このあと4組に登場した高山選手は第一人者の貫録を見せて13秒53、予選全体のトップです。その差0.31.高橋選手は予選全体の3位となり、決勝での活躍に期待がかかります。

  • IMG_7910予選高橋選手

    予選2組でぶっちぎりの1位でレースを引っ張る高橋選手

  • IMG_7919予選高橋選手2

    最後のハードルを越え、トップでゴールへ

ライバル石川周平選手に競り勝って、「優勝は無理でも、2位には入りたかった」
 そして午後3時15分に始まった決勝。台風の余波なのか逆風が強すぎるためスタート地点とゴール地点をリバースする珍しい光景の決勝となりました。5レーンに予選タイム1位の高山選手、6レーンに予選タイム2位の石川選手、そして7レーンに予選タイム3位の高橋選手です。「スタートダッシュにかけていた」という高橋選手は1台目、2台目のハードルをスムーズにクリア。プラン通りの展開。隣には石川選手がぴたりと並びます。しかしそこから高橋選手にいつもの伸びが見られません。先頭を行く高山選手を追って各選手が混戦状態でゴールに突っ込み、高橋選手は4位。表彰台は逃しましたが、タイムは予選を上回る13秒73でした。

 レースは1位に入った高山選手が13秒39の大会新記録でした。「優勝は無理でも、なんとか2位には入りたかった」。レース後、高橋選手は、もう少しタイムを縮めたかったと悔しそうな表情を見せました。「(コロナ療養明けだった)福井ナイター陸上の時よりも体調は良く、身体も動いたのですが…」というものの、後半に伸ばせなかった点について、「いつもは走りとハードリングがだんだんかみ合ってくるのですが、最後までかみ合いませんでした」と納得がいかないレースを振り返りました。

  • IMG_7959高橋決勝1

    スタンドから見て右からスタートとなった決勝。1台目のハードルにスムーズに入った高橋選手

  • IMG_7983高橋決勝2

    高山選手に前に出られ、石川選手と競りながら懸命に追い上げる高橋選手

  • IMG_8011高橋決勝4

    混戦の中、ゴールに突き進む高橋選手ら

 それでも13秒85と6位に終わった石川選手に、ついに競り勝ちました。「直接対決で勝ったのは初めてです。まさか結婚祝いということはないでしょうが、とても嬉しいです」。宿願が叶って、それまで7割の力しか出せなかった自分の走りに憮然としていた高橋選手の表情に笑みが戻りました。

 また、決勝で福部真子選手(日本建設工業)が12秒73の日本新記録を出して注目された女子100mHには、高橋選手の妻、友紀子選手(立命館慶祥中高)が出場。予選2組で14秒13の6位でしたが、結婚式の疲れもみせず、同じ組で13秒0の大会新記録を出した福部選手を追って第4レーンを颯爽と走り抜けました。
 
 スタンドには愛知県出身の友紀子選手の友人たちが陣取り、声援が禁止されるなか、友紀子選手と高橋選手、お二人の周回遅れとなった2年半越しの結婚式を祝って、拍手で懸命に応援する姿もありました。

島田選手は100m、200m決勝に進めず 「何かつかめた感じ」と前向き

 北海道ハイテクノロジー専門学校卒業生の島田雪菜選手(北央電設)は100mと200mに出場。100mは24日午前11時25分から行われた予選1組に出場し12秒07の2位に入りました。決勝へは予選5組の各1位と2位以下のタイム上位3名が決勝に、次の8名がB決勝に残れます。島田選手はB決勝に残れるかギリギリでしたが、12秒07の同タイムを出した島田沙絵選手(チョープロ)に1000分の7及ばず、B決勝を逃しました。「1000分の7秒ですよ!」と悔しそうでした。

  • IMG_7609 予選島田選手

    予選1組2位に入った島田選手の走り

  • IMG_7629島田選手と村岡選手

    200mへの”決意”を示す島田選手と今回は応援に回った村岡選手

 25日に行われた200mは、気合を入れて臨みましたが、25秒04で予選1組3位でした。児玉芽生選手(ミズノ)が大会新記録を出す中、決勝には残ることができませんでした。
 試合後、前日行われた100mについては、「身体のキレが良くありませんでした。スタートで向かい風に煽られて浮いてしまい、そのまま最後まで修正できませんでした」と.一日経ってもコンマ0007が頭の隅に残り、悔しそうでした。また200mは「前半はイメージ通りで、インコースだったのでコーナーに負けないようにリズムをとって走れました。今年の中ではいい走りだったのですが、後半に力が分散してしまい、結果は記録的にも今一つでした」と話し、10月6日から始まる栃木国体に福井代表で出場することになっており、「今大会で何かつかめそうな感じです。イメージトレーニングで調整したいと思っています」と今シーズン残り一つとなったレースに賭けていました。

  • IMG_7721島田選手

    200m予選で内側第3レーンを走る島田選手(右から2人目)

  • IMG_7739島田選手コーナー

    直線に入る手前ではほぼトップにならんだのですが… 惜しくも決勝を逃しました

走高跳の京谷萌子選手 「来シーズンに備えます」

 北海道知内高等学校で教える走高跳の京谷萌子選手は前々日に行われた新人大会に引率、立ちっぱなしの審判も終日務めて岐阜に移動、やや疲労感の残るコンディションでの大会となりました。第100回日本選手権で優勝(1m78)するなど数々の優勝経験を持つ京谷選手ですが、いつもはパスしたり1回でクリアしてきた1m60をこの日は2回目でクリア。その後、バーは1m65に上がり、その1回目の試技。走り込んだ京谷選手は背面から伸びあがり、大きく反って上半身がバーを越します。残った下肢もうまく抜くと、バーは残っています。クリアだ!と思ったのもつかの間、瞬きする間にバーは無情にも落下してしまいました。

 さらに2回目、3回目の跳躍もあとわずかの惜しい試技が続きました。「いけそうだったのですが、踏切りが高くなって、身体の頂点とバーの位置がうまく合わずに良い結果につなげることが出来ませんでした」。こう試合を振り返ったあと、この種目の第一人者は、「冬場に身体をつくって、練習のやり方も変えて来シーズンに備えます」と、早々と気持ちを切り替えていました。

  • IMG_7682京谷選手

    1m60をクリアした京谷選手の2回目の跳躍

  • IMG_7686京谷先生2

    集中する京谷選手

  • IMG_7812京谷選手3

    女子200m予選と重なる中で1m65に挑んだ京谷選手。残念ながらバーは残らなかった

村岡柊有選手 「来シーズンはベスト8入りを目指します」

 現地入りしたものの、大事をとって棄権した100mHの村岡柊有選手(児童通所支援circus)は、日本新記録が出たり、チームメイトの高橋佑輔選手の夫人、高橋友紀子選手と競えなかったことが悔しそうでした。7月に行われた第95回北海道陸上選手権で優勝、南部忠平記念陸上では自己ベストの13秒37をマークするなど活躍した村岡選手ですが、今シーズンの種目ランキングは14位。「来シーズンはベスト8入りを目指します」と力強く宣言してくれました。

北海道ハイテクAC、正垣代表 「良く頑張ってくれました」

 北海道ハイテクACの正垣雅規代表の話 「それぞれ怪我や故障もありましたが、みんな良く頑張ってくれました。特に高橋選手は仕事が忙しいうえに結婚式を挙げたばかりの大変な中、本当に素晴らしい成績を残してくれました。今年は北海道ハイテクACが大きな組織の後ろ盾がない社会人アスリートとして自己実現を目指す皆さんをサポート支援する組織に衣替えした1年目。チームの皆さんの活躍でスポーツ振興や社会貢献にも役立ててうれしく思います。北海道ハイテクACチームとしては今シーズン最後の大会でしたが、来シーズンに向かって頑張りましょう」

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