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大阪府立高校生が2025年大阪・関西万博で大活躍! 滋慶学園グループは 高校生万博チーム「いのち会議」の活動と催事に協力しました
滋慶学園グループは、連携協定を結んでいる大阪府教育委員会からの依頼で、大阪・夢洲で開催中の2025年大阪・関西万博で活躍する府立高校生のチーム「いのち会議」の活動を全面サポートしてきました。1年以上の準備期間を経て本番に臨んだチームは、7月29日から8月23日までの間に計5つの催事を実施。自分たちで一から企画を考え、夢を形に創り上げた高校生たちは最後に「高校生いのち宣言」を行い、暑い夏を締めくくりました。

高校生チームの万博が開幕 大阪ECOと放送芸術学院が全力サポート!
初日の7月29日は万博会場のギャラリーEASTで、大阪ECO動物海洋専門学校と放送芸術学院専門学校が協力した「生き物とひとと」「紛争ドキュメンタリー」「大阪の人も知らない大阪」も開催されました。前日まで準備に追われていた高校生たちは、この日も早朝から仕込みで大忙しでしたが、疲れも見せずにお客さまをお迎えする準備に励みました。

そんな中、問題が発生。生物分野の生き物をパビリオンに搬入・展示するにはパビリオンごとに、第1種動物取扱業登録が必要なことが判明したのです。府教育庁から要請があり、大阪ECO動物海洋専門学校の粟津邦彦先生が急遽対応にあたることになりました。
粟津先生は動物取扱責任者として当日に搬入する生体の情報や飼育方法について入念にチェックし、さらに必要書類の作成から展示要領についてもサポート。当日は催事終了まで高校生の活動を温かく見守っていました。


この日、滋慶学園グループからは、大阪ECO動物海洋専門学校と放送芸術学院専門学校の学校長をはじめ、催事に協力する学校関係者の皆さん、枚方高校卒業生で大阪ECO動物海洋専門学校 動物高度医療科2年の小林成さんらがパビリオンを訪れ、高校生たちを激励していました。
なお、大阪ECO動物海洋専門学校が提供した水槽や備品の一部は、枚方高校生物飼育部に贈呈することになりました。


万博で高校生が「夢」をかなえるイベント 1年以上前から準備
高校生チームが万博の舞台で催事を実施するまでには、長い道のりがありました。
府教育庁教育振興室が、万博で「夢」をかなえたい高校生を募集したのが昨年4月。テーマは「万博? 見るだけやなくて やるもんやで!」。自らの意思で「記憶と記録、そして歴史に残る」催事を目指して、12校52名の生徒が手をあげました。

6月にキックオフミーティングが行われ、高校生たちは「いのちを かんじる まもる はぐくむ つなぐ しる」のテーマに沿った催事を考えました。
以降、「いのち会議」を重ねて活発に意見を出し合い、「やるもんやで!」の具体的な内容が見えてきたのが10月。このタイミングで府教育庁から滋慶学園グループに、専門的な知識面や技術面などでの協力依頼があり、高校生の可能性を引き出すべくグループをあげてサポートすることになりました。
当初、高校生たちが考え出した企画案は、舞台芸術分野ではダンス、ギネス、着物再利用、お笑い、歌、音楽イベントなど、縁日分野では日本のおにぎり、スタンプラリー、高校生アート、制服体験、体力測定など、展示分野では高校生活ドキュメンタリー映像、大阪のおすすめスポット、紛争地域の現状映像、生物の絶滅危惧種の保全などで、バラエティー豊かな発想です。府教育庁の皆さまと協議を重ね、11月の「第7回いのち会議」から滋慶学園グループとして参入しました。


また、一定の方向性が見えてきた時点で、分野別の協力として、映像関係で放送芸術学院専門学校が、生物関係で大阪ECO動物海洋専門学校が協力することになり、いのち会議やオンラインでのサポートを行いました。ちなみに、約1年間の準備期間で開催したいのち会議は計15回に上りました。
府立枚方高校・生物飼育部が大阪ECOを見学し催事の方向性をプレゼン
生物分野の催事を行う府立枚方高校・生物飼育部は、全国的にも活動が活発であることで知られています。同部では「飼育する生き物は、責任を持って天寿を全うさせられよう努力すること」を心得に掲げており、各方面から活動実績や研究発表の内容が評価され、数々の賞を受賞。昨年の12月開催の「第13回 イオン エコワングランプリ 普及・啓発部門」では、文部科学大臣賞を受賞しました。
大学進学希望者が大半を占める同校ですが、生物飼育部からは大阪ECO動物海洋専門学校への進学実績があり、今回の万博催事では、枚方高校卒業生で見学当時、大阪ECOに在籍していた「先輩」の里西颯太さんがアドバイスする一役を担いました。




その枚方高校・生物飼育部の生徒たちが大阪ECOを訪れ、万博催事の企画内容をプレゼンしました。生徒たちの話を聞いた村井研太事務局長と城者定史先生は、実行可能な方向性について助言し、万博での催事当日まで全面協力することを伝えました。生徒たちは大阪ECOの協力に感謝し、一層のやる気と希望に満ちあふれていました。
催事内容固まる! いのち会議も終盤へ
高校生万博チームの「いのち会議」もいよいよ終盤へ突入。高校生たちは会議を重ね、分野ごとに協力し合って催事内容を決めていきました。企画が思うように運ばず断念するジャンルもありましたが、チーム一同、「一致団結してやり遂げる!」と気分を高揚させていました。

決定した催事は以下の通りです。
◆ 7/29 ギャラリーEAST
「着物廃材利用」「生き物と、ひとと」「ミャクミャクhigh school」
「大阪の人も知らない大阪」「高校生✕NPO」「端材ワークショップ」
「世界の高校生の学校生活」「紛争ドキュメンタリー」
「Rescue your liver!」
◆ 7/30 EXPOホール
「夢舞ダンスコンテストへ府立高校合同チームがゲスト出演」
◆ 7/30 EXPOメッセ
「共創おにぎり」
◆ 8/18 大阪ヘルスケアパビリオン
「合唱」
◆ 8/23 大阪ヘルスケアパビリオン
「郷むすび屋」
大阪ECOと放送芸術学院のサポートも本格的に!
中盤からの「いのち会議」には放送芸術学院専門学校の八木真綾事務局次長と大阪ECO動物海洋専門学校の村井事務局長もたびたび参加し、準備状況を確認したり高校生の不安を払拭したりとサポートを積極的に行っていました。

映像分野では、「大阪の人も知らない大阪」「紛争ドキュメンタリー」の企画に、八木事務局次長が編集の手順やテロップの入れ方、来場者に分かりやすい動画制作法などでサポートしました。


生物分野の企画「生き物とひとと」では、村井事務局長と枚方高校生物飼育部顧問の三井先生との間で、催事当日に必要な資材や搬入要領などについて意見交換。高校生が準備できないものを大阪ECOが提供・貸出することや、高校生にあまり知識のない水草などの生育方法について、卒業生が運営するアクアリウムショップを紹介して生徒が研修に行くことなど、さまざまな面で大阪ECOが支えることとなりました。
広報でもバックアップ エフエムちゅうおうがCM制作などで協力
エフエムちゅうおう(YES-fm)もPR面で協力しました。府教育委員会と滋慶学園グループとの連携協定の一環としてエフエムちゅうおうが行っている、府立高校を対象とした「音声コンテンツを活用した学校生活の魅力紹介事業」を応用。高校生万博チームの活動を広く知っていただき、高校生たちが万博で夢を叶える一助としてメンバーのラジオ番組出演とCM制作を企画しました。
高 校生に先立ち、高校生万博チームのサポートメンバーであるオサーズ1号・5号が同局番組「ミナミdeおおきに」に生出演。オサーズは府教育庁の指導主事メンバーで結成され、約1年間にわたり高校生をサポートしてきた兄貴的な存在です。人生初のラジオ生出演で、2人は緊張した表情で高校生の活動を魅力たっぷりにアピールし、その後は高校生の活動と魅力を伝えるラジオCMの収録も行いました。


オサーズに負けじと高校生も生放送と収録に分かれて番組に出演しました。生放送に出演するチームは、EXPOホールで開かれたダンスイベント「夢舞」に出場する高校生選抜ダンスチーム「CLOVER」(府立高校8校26名)をプロデュースした「CLOVERチーム」と、大阪ヘルスケアパビリオンで府立高校12校37名の高校生が1970年から2025年までの時代を象徴する歌を届けるイベントを行う「合唱チーム」、ギャラリーEASTで紛争地域への支援を求める動画を上映する「高校生✕NPO!」チームです。その他のチームは事前収録で、後日、YES-fmで放送されました。また、高校生は番組出演やCMについてInstagramで発信してPRしていました。




高校生万博チームとオサーズのCMはYES-fm のYouTubeで公開しています。万博での催事は終わりましたが、是非お聞きください!
オサーズ出演(番組:ミナミdeおおきに)
https://youtu.be/uea-pCcwKpA?si=L3uy_lApIhVxQeig
合唱(番組:maido@station)
https://youtu.be/ULkMSIZ9LLI?si=N_7xmUmyBRyLQUyg
CLOVER(番組:maido@station )
https://youtu.be/aEEzUHHlVhU?si=uaEfaL8LybtC7qjE
高校生✕NPO(番組:ミナミdeおおきに)
https://youtu.be/5YCliKwEXXo?si=46t1mLTSKoxCB9Rf
オサーズCM
https://youtu.be/0LtLbufmiw0
迎えた万博本番 滋慶学園グループの協力は高校生万博チームの催事だけではありません!
このように長く入念な準備期間を経て迎えた万博本番。冒頭でお伝えしたように初日の7月29日、大阪ECO動物海洋専門学校と放送芸術学院専門学校が協力した「生き物とひとと」「紛争ドキュメンタリー」「大阪の人も知らない大阪」が、万博催事のトップを切ってギャラリーEASTで開催されました。
滋慶学園グループが協力したのは、高校生万博チームの催事だけではありません。翌30日に開催された府教育庁教育振興室保健体育課主催の「夢舞<MOVE>2025 EXPO DANCE CHAMPIONSHIP」も協力しました。このイベントは全国小・中・高校生のダンスコンテストで、スタッフは府立高校生を中心としたボランティアで構成され、滋慶学園グループはリーダー的な人材の派遣依頼を受け、放送芸術学院専門学校 タレントマネージャーコースの学生5名がボランティアスタッフとして参加しました。


このダンスコンテストには高校生万博チームがプロデュースした「CLOVER」がゲスト出演。放送芸術学院専門学校と大阪ECO動物海洋専門学校が属する学校法人コミュニケーションアートの田仲豊徳理事長(株式会社滋慶社長)も見学に訪れ、小・中・高校生のパフォーマンスに感動していました。


高校生万博チーム最後の催事は「郷むすび屋」と「高校生いのち宣言」!
催事最終日の8月23日は、「高校生いのち宣言」の会場となる大阪ヘルスケアパビリオン リボーンステージ前で、郷土を意識した「おにぎり・お弁当」を老若男女、世界中の人に食べてもらいたいという思いで「郷むすび屋」を実施。用意したおにぎりなどは大勢の方にご購入していただき、高校生いのち宣言の発表までには完売しました。

すべての催事が終わり、最後は高校生万博チームによる「高校生いのち宣言」です。宣言はリボーンステージで、催事ごとに行われました。滋慶学園グループが協力した催事の宣言の全文は次の通りです。
「大阪の人も知らない大阪」(協力校:放送芸術学院専門学校)
私は、「いのちをつなぐ、いのちをしる」ということを目指して、その地域で受け継がれてきた特産品や場所などを紹介する「大阪の人も知らない大阪」を企画しました。この企画はあえて大阪の有名なものではなく、その地域の人たちで「つないできた」特産品などを紹介することで、「いのちのつながり。いのちをしること」を感じてもらいたいと思いました。この「いのち会議」を通じて私は、自分の考えていることをいかに相手に理解してもらえるように伝えるか、協力をお願いするときに情報を確実に共有できるかを特に考え、工夫しました。これからの生活ではここで学んだ「考えの伝え方」や「情報の共有の仕方」を活かしながら、身近なところから「いのちのつながり」を見つけ、そこに関われる人間になりたいです。

「紛争ドキュメンタリー」(協力校:放送芸術学院専門学校)
私は、将来の夢である国連職員を意識して、世界の紛争の現状を伝えるドキュメンタリー制作を決意しました。見る人が命の尊さを感じられる映像作りを心がけました。制作の過程では、素材集めや妥協点の判断に苦労しましたが、自ら被災者の方などにインタビューを行い、ありのままを伝えることにこだわって作品を完成させました。完成できるのかと不安に駆られ、挫折しそうな時もありましたが、紛争の報道を見てやり抜きました。この経験を糧に、これからも人々の声に耳を傾け、世界の現状を伝え続けたいと思います。そして、戦争による恐怖や悲しみに苦しむ人がいなくなり、誰もが命の尊さを感じられる社会を実現できるよう、力を尽くしていきたいです。

「生き物とひとと」(協力校:大阪ECO動物海洋専門学校)
私達の身の回りには多様な生き物が暮らしています。今回はその存在と彼らの魅力を伝えることを軸に企画を考えました。正しい生き物の知識を伝えるために、動画やパネルの制作、生体展示等を行いました。生き物の環境に似せた水槽で展示を行うことで、彼らの存在が身近に感じられ、環境の保全に繋ぐ機会を得ることができました。今回改めて生き物と、そしてそのいのちに向き合うことで、私達にとって大切で、かけがえのない生き物たちの新たな魅力を発見し、理解を深めることができました。今後はこれらを活かしてより生き物が過ごしやすく、魅力的に見える展示を行いたいです。そして、生き物の魅力を日本だけでなく世界にも発信していきます。

高校生万博チーム全員による「高校生いのち宣言」!
私たち高校生万博チームのこれらの夢の実現に至るまで、本当にたくさんの人たちが力を貸してくださいました。こんなにも優しく、応援してくれる人たちがいるという事実に私たちは強く励まされ、もう一歩頑張ろうと勇気づけられました。
この場を借りて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
私たちは、とてつもないスピードで流れる毎日の中を生きています。
時にはその毎日の中で、悩み、傷つき、迷うこともあります。価値観が大きく変化する現代においては、何が正しくて、何が間違っているのか、分からなくなることもあります。
それでも私たちは、自分が自分らしく、みんながみんならしく輝けるように、一日一日を大切に、懸命に生きています。
そんな高校生である私たち高校生万博チームは、府立高校の枠組みを超え、私たちなりのやり方で、この大阪・関西万博の地で「いのち」に向き合いました。
私たち高校生万博チームの取組は、世界を大きく変えることはできないかもしれません。しかし、私たちの取組みが、一粒のしずくから水の波紋が広がるように、世界に広がって、大きなつながりを生み、国境や文化を越え、たくさんのいのちが輝く社会になることを心から願っています。
そして、私たちは、これからも高校生万博チームで学んだことを糧にして、どんないのちも輝けるような、そんな未来社会を創っていきます。
This is our “Declaration of Life” as the high school Students.
これが私たち高校生の「いのち宣言」です。
令和7年8月23日 府立高校生万博チーム 一同

滋慶学園グループから高校生チームへのメッセージ
滋慶学園グループとして、大阪の府立高校生が「いのち会議」で創り上げた、 2025年大阪・関西万博「いのち輝く未来社会のデザイン」の催事に協力できたことに感謝します。高校生たちにとっては、「万博?見るだけやなくて やるもんやで!」のテーマの通り、夢をかなえる難しさ、仲間とのチームワークの大切さ、支えてくれる人への感謝の気持ちなど、数多くの学びと特別な経験をした万博だったことでしょう!
高校生万博チームと催事に携わったボランティア高校生たちが今後、きっと輝かしい未来社会を実現していくであろうと期待が高まりました。
この催事に協力した2校からも次のメッセージを高校生万博チームにお送りします。
【大阪ECO動物海洋専門学校】
高校生の皆さんが、展示手法の勉強に学校に来られた際に、初めて直接お会いしました。自分たちが心から好きだと思える生物をたくさんの人たちに知ってもらいたい。その純粋な気持ち、キラキラとした目で動物を見る表情、これは何としても成功してもらいたい。そう感じさせてくれる素晴らしい生徒の皆さんでした。
今回の経験は皆さんのこれからの人生にも大きな自信になっていくと思います。
“好き”という気持ちをこれからも大切にして下さい。
【放送芸術学院専門学校】
高校生の皆さんが、自分の好きや伝えたい想いを真剣に考え、大阪の魅力やウクライナの現状を伝えるために、初めて映像制作に挑戦する姿に心を動かされました。当日のプレゼンテーションも熱意が伝わり、感動しました。
この経験が今後も自分の「想い」や「好き」を形にする力に繋がっていくことを願っています。

高校生いのち宣言の後、高校生たちは昨年6月からサポートし続けてくれた府教育庁関係者(オサーズ)とともに記念撮影。暑さに負けず笑顔で万博催事をやり遂げた高校生たちの表情は達成感に満ちあふれていました。
滋慶学園グループは今後も教育支援を積極的に行います
滋慶学園グループは今後も府教育委員会との連携協定を軸に連携を図り、府立高校などに対する教育支援などを積極的に行います。府立高校改革グランドデザインでの学校改革・広報改革に協力するほか、職業体験セミナー、出前授業、学校魅力創出の施策、多様な学びの提供、課題解決型学習の提案など、さまざまな分野で協力を行い、高校・教育行政からの信頼を一層向上させることに努めてまいります。
(一般社団法人新歯会 田邊 嘉弘)