北海道警察による「嘱託警察犬」の審査会が7月8日(火)に行われました。審査会は年に1回行われ、合格すると1年間警察犬として嘱託されます。本校からはドッグトレーナー専攻の学生13名、教員2名が受験。3頭の犬が嘱託警察犬に合格し、計2名の学生と教員1名が警察犬指導手として任命されました。北海道内の専門学校の学生で、嘱託警察犬審査会に合格したのは本校の学生のみで、しかも3年連続の快挙です。

　試験内容は「足跡追及」と「臭気選別」の2科目です。足跡追及は人が歩いた印跡を追従する作業で、犯人の逃走経路や行方不明者の捜索に役立ちます。審査会では約100歩のコースを正確に追及できるかが求められます。一方、臭気選別は、現場の遺留品などが容疑者の匂いと一致するかを犬に判別させる作業です。審査では「容疑者」の臭いのついた布片を犬に嗅がせ、同じ匂いを付けた布片を4回の試行で3回正しく選び取れることが求められます。

　1年前から審査会を目標にして当時生後3～4カ月のパートナードッグと日々訓練をしてきた学生、去年不合格だった犬でリベンジを果たしたい学生…。それぞれが様々な思いを胸に試験に臨みました。毎朝早くから学校に来て自主練習する学生も多く、合格にかける強い思いを感じました。

　そして試験当日。慣れない場所や他の犬、警察官の存在に、学生も犬も緊張している様子が見受けられました。練習通りにできたチームもあれば、思うようにいかなかったチームもあり、改めて試験の難しさを実感しました。それでも試験を終えた学生たちの表情はどこか誇らしげで、達成感にあふれていました。