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神戸滋慶4校の入学式が行われました! “第1回目の授業”で新入生はなりたい自分をイメージ

 春の風が爽やかな4月7日(火)、学校法人神戸滋慶学園が運営する専門学校の合同入学式が神戸市中央区のANAクラウンプラザホテル神戸で行われました。神戸医療福祉専門学校中央校、同三田校、神戸製菓専門学校、姫路医療専門学校の4校で、新入生は計504人。第2部の“第1回目の授業”では、三田校の救急救命士科の学生による救命活動のデモンストレーションに続き、学園が重視するマネジメント力について先輩たちがプレゼンテーションしました。新入生は将来の自らの姿をイメージしながら、真剣な表情で見聞きしていました。

「素晴らしい出会いだったと語れるように」 川口延子校長

 最初に神戸医療福祉専門学校中央校/神戸製菓専門学校の川口延子校長が式辞で、歌人の俵万智さんの歌を紹介し、「出会いを大切に」というテーマで語りかけました。

【早春の アンビバレンス  日記には  ただ〈∞〉(無限大)の  記号をしるす】

 「春はまさに別れと出会いの時期であり、期待と不安の入り混じった『アンビバレンス(相反する)』な気持ちで式典に臨まれていることと推察します」と、新入生の気持ちに寄り添いながら、川口校長は「この学園での可能性は無限大であると実感しています」と強調しました。

 そして冬季五輪で優勝したフィギュアスケートの三浦璃来さん・木原龍一さんの「りくりゅうペア」のエピソードを引いて、「2019年にペア教室で木原さんが帰り際、コーチから『三浦さんと組んだら』とかけられた一言が活路につながり、今回の金メダルをもたらしたのです」と語り、出会いの尊さを説きました。

 日本スケート連盟の関係者が「偶然が重なり、まるで奇跡のようなペア誕生だった」と評し、2人も「この人しかいない」という衝撃的な出会いだったとのコメントを紹介し、「皆さんは豊かな経験を有する先生や、同じ夢を持つ仲間と出会います。のちに、素晴らしい出会いだったと語れるよう『今日も笑顔であいさつを』の学園のモットーを心がけましょう」と呼びかけました。

 最後に「一期一会」のもてなしの精神を大切にした、千利休の名言【小さな出会いを大切に育てていくことで、人生の中での大きな出会いになることがある】という言葉を贈り、締めくくりました。

「好奇心をもって主体的に学ぶ態度を」 浮舟邦彦総長

 続いて神戸滋慶学園の4校をはじめ全国で多くの専門学校、大学などを擁する滋慶学園グループの浮舟邦彦総長が登壇。祝辞の中で、プロを目指すうえでの心構えを説きました。

「皆さんは自分の夢、やりたい仕事を見つけられました。まさに自己発見、キャリア意識の形成です。それは決して簡単なことではなかったはずです」と、入学に至るまでの努力を称えました。

 そして「その夢、思いをしっかりした目的に変えていかなければなりません」として、目的・目標を明確化するよう強調。「まずは卒業時のゴール、例えばポートフォリオの作成や国家試験合格という目標に向け、学びをスタートさせてください」と述べ、1コマ1コマの授業の大切さを訴えました。

 さらに社会、業界で活躍するためには、専門教育はもちろん「身構え・気構え・心構え」を学ぶことの重要性を指摘。「笑顔での挨拶はコミュニケーションの原点」であり、良い生活習慣を身につけ、多くのことに好奇心を持って主体的に学ぶ態度を養うよう求めました。

 浮舟総長は「コミュニケーション言語としての英語、専門英語を大切にし、違った価値観や文化を理解する真の国際的な感性、グローバルな視点を持った人材になってください。また仲間や先生との人間関係、業界の方との人間関係を大切にしながら、自律協働のできるプロ人材として業界に巣立って行ってほしいのです。一緒に頑張りましょう」と力強い言葉で激励しました。

新入生代表 誓いの言葉

 4校の新入生代表が登壇し、川口延子校長と姫路医療専門学校の向原伸彦校長に向かって、それぞれの決意を述べました。

神戸医療福祉専門学校中央校 鍼灸科の代表: 自身の怪我の治療をきっかけに鍼灸師を志した経緯を語り、「困っている方の力になりたいと思いました。将来はスポーツ業界で活躍したいと考えています。感謝の気持ちを忘れず、仲間と切磋琢磨し努力を惜しまず勉学に励みます」と誓いました。

神戸医療福祉専門学校三田校 救急救命士科の代表: 人の命を守るという使命感と、多くの人の“助けて”に応えられる職業だと思い、救急救命士を目指したと表明。「高度な技術だけでなく、現場で常に冷静に判断ができ、命と向き合える強い心を身につけたいと思っています」と決意を述べました。

神戸製菓専門学校 製パン本科の代表: オープンキャンパスで先生や学生スタッフが分かりやすく丁寧に教えてくれ、パン作りの楽しさ体感。進学先を決めたと言い、「パンの魅力を発信できるパン職人になりたい。困難に直面しても仲間と励まし合い、夢に向かって努力を積み重ねていきます」と誓いました。

姫路医療専門学校 作業療法士科の代表: 事故で障害を負った祖父の生活を手伝う中で、日常生活に不自由さを感じて困っている人を支える仕事に興味を持ったと語り、「心と体に寄り添い、日常を取り戻すお手伝いがしたい。思いやりの心とコミュニケーション能力を育み、信頼される専門職となります」と語りました。

「感謝を忘れず、誇りを持って夢の実現を」 先輩から歓迎の言葉

 在校生を代表し、神戸医療福祉専門学校中央校 鍼灸科の学生が歓迎の言葉を述べました。「2年前の自分も不安と期待の中でこの日を迎えました」と振り返り、「うまく行かずに落ち込んだ時、“頑張ろう”と思えたのは同じ夢を持つ仲間や先生がいたからです」と語りました。

 そして、「専門職は自分一人で成し遂げることはできません。周りの人の支えがあって初めて誰かを笑顔にすることができます。感謝を忘れず、誇りを持って夢の実現に向け歩んでください」と温かなエールを送りました。

“1回目の授業” 「立派な大木は根から栄養を吸収してこそ」

 第2部では“第1回目”の授業「夢を実現するために」が行われ、神戸医療福祉専門学校三田校の渡部匡朗先生が担当。プロへの道筋を示しながら、「目指す職業に就くために何を学ぶべきか」「学生生活に必要な身構え・気構え・心構え」をテーマに講義をしました。

 渡部先生は、比喩として専門職を一本の大木に例え、「地面の下に広がる力強い根からたくさんの栄養を吸収することによって、初めて青々とした葉や実りある果実をつけることができます」と語りました。

 目に見える「葉や果実」が専門的な知識・技術であり、それを支える目に見えない「根っこ」の部分が「身構え・気構え・心構え」の人間力であると説明。「素晴らしい専門性は人間力があってこそしっかり根くのです。私たちは専門教育 とキャリア教育によって皆さんをプロフェッショナルへと導きます」と宣言しました。 

救急救命士科による救命活動のデモンストレーション

 プロフェッショナルの一例として、神戸医療福祉専門学校三田校の救急救命士科の学生たちが、胸痛で倒れた患者への対応を実演。緊迫した現場での心臓マッサージや点滴などのスピーディーな処置、病院などとの連携の様子を披露しました。救命救急士科は国家試験の合格率が17年連続で100%。西日本学生救急救命技術選手権で総合優勝8回の実績を誇ります。

 救急救命士科の学科長、梛木千代美先生は「救急の現場2度と同じものはないからこそ、日々訓練をしています。皆さんは医療・福祉の分野で夢を叶えるためここにいます。これからは自分自身との戦いです。勉学や実習に励み、初心を忘れず目的を持って真剣に取り組んでください」という強調しました。

キャリア教育:養成する「三つの力」

 学園が重視する3つのマネジメント力をテーマに、卒業生と在校生がこれまで取り組んできた学びや体験、思いを発表しました。

セルフマネジメント力(自らを律する力)

 神戸製菓専門学校の卒業生で、ホテルオークラ神戸のパティシエ、川端直弥さんが登壇。「ホテルでは色々なことに挑戦させてもらえ、新メニューの開発 や自己研鑽としてコンテストに参加しました」と語りました。「未来の自分を作るのは今の自分で、技術や知識を高めていくためにはセルフマネジメント、自己管理が大切」と述べ、日々目標を持つことで、なぜこの授業を受けているのかを意識する主体的態度の重要性を強調しました。

チームマネジメント力(仲間と協働する力)

 姫路医療専門学校の卒業生で、社会医療法人社団正峰会 大山記念病院の臨床工学技士、山口愛莉さんが現場で大切なこととして、「医師、看護師、薬剤師、介護職などのスタッフがチームとなり、最も適した医療やサービスを提供すること」と指摘。チームでの自分の立ち位置と役割の把握、リーダーシップ、フォロワーシップの重要性を説き、「笑顔は最高のコミュニケーションツール。強いチーム作りへの第一歩になります」と語りかけました。

プロジェクトマネジメント力(課題解決に向け実行する力)

 神戸医療福祉専門学校三田校 義肢装具士科の加藤綾さんは英語でスピーチ。学校生活やタイの医学・医療系大学との国際交流について説明し、「4年生でタイの大学へ学外実習に行きたい」という目標を明かしました。海外で活躍できる義肢装具士なるという将来の夢を語り、目標達成のために弱点と向き合い、失敗を恐れず「No Pain, No Gain(苦労なくして得られるものなし)」の精神で歩み続ける大切さを伝えました。

『翼をください』の合唱で新入生にエール

 エンディングは、夢に向かって大きな一歩踏み出した新入生にエールを送ろうと、グループ校である大阪スクールオブミュージック専門学校(OSM)ゴスペルアンサンブルによる『翼をください』の合唱が行われました。新入生の学びや仲間との出会いが、夢を叶えるための「翼」になるよう願いを込め、全プログラムが終了しました。