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広島県三原市のレモンを活用したクラフトビール「広島レモンエール」を学生が開発 ~東京バイオテクノロジー専門学校による産学連携プロジェクト~

 東京バイオテクノロジー専門学校(東京都大田区)、株式会社大鵬(東京都大田区)、ANAあきんど株式会社(東京都中央区)は、2024年4月より産学連携契約を締結し、持続可能な地域活性化と地方創生を目的とした商品開発プロジェクトに取り組んでいます。株式会社大鵬は酒類製造・販売卸が主な事業で、ANAあきんど株式会社は地域資源を活用した商品の企画・開発などのビジネスを展開しています。

 本プロジェクトは、2024年度に開発した「だだちゃ豆エール」に続く第2弾の取り組みです。今回は、本校の醸造発酵コースに所属する学生研究班が、専門家講師の指導のもと、広島県三原市で農家の皆さまが大切に育ててきた広島県産レモンを活用したクラフトビールの商品開発に挑戦しました。

生産者の想い、地域の背景に触れることからスタート

 学生たちは現地を訪問し、生産者の方々とレモンの味わいや特性について意見交換を行うとともに、実際に収穫作業も体験しました。素材そのものだけでなく、生産者の想いや地域の背景に触れるところから、今回の商品開発はスタートしています。

 商品開発では、コンセプトの検討から試験製造、品質分析、ラベルデザインまで、学生たちが一連のプロセスを経験しました。試験醸造では、使用する酵母の種類を変えながら、広島レモンの香りや酸味をどのように活かすかを検討。発酵の進行に合わせて分析を行い、実践を通じて醸造や分析に関する技術を学びました。

 試作品の開発にあたっては、羽田空港やHANEDA SKY BREWINGの店舗で試飲会を実施し、消費者や関係者の皆さまからフィードバックをいただきながら改良を重ねました。その結果、広島県産レモンの爽やかな風味を活かしつつ、食事にも合わせやすいバランスの取れたエールが完成しました。

消費者に喜ばれる商品づくりの大切さを実感

 企業の皆さまとの商品開発会議では、学生たちが自ら考えたコンセプトや試作品について発表し、専門的な視点からアドバイスをいただきました。会議では、「誰に飲んでもらいたいビールなのか」「商品単体ではなく、飲まれる場面や前後の流れまで含めて考えること」など、実際のビジネスの現場に近い視点からフィードバックを受けました。

 学生たちは当初、「お酒をつくる」という技術面を中心に考えていましたが、プロジェクトを通じて、商品を手に取るお客様の存在や、消費者に喜ばれる商品づくりの大切さを実感しました。実験室でのものづくりとは異なり、責任を持って商品をつくり、評価を受ける経験は、学生たちにとって大きな学びとなりました。

学生たちの記者会見も注目を集めました

 2026年2月7日(土)の発売日には、大田区をホームタウンとする女子プロバスケットボールクラブ「東京羽田ヴィッキーズ」のホームゲーム会場で本商品を発表しました。当日は即日完売となり、学生研究班がコート上でプロジェクトへの想いや開発の過程についてスピーチを行うなど多くの注目を集めました。

 本商品は現在、HANEDA SKY BREWING(東京都大田区)にて販売されています。店頭では、食事とともにビアサーバーからグラスで提供されるほか、お土産やギフトにも適した瓶タイプも用意されています。今回の商品開発では、広島県産レモンという地域素材を活用することで、学生たちは地方農産品の新たな可能性についても学びました。素材の特徴をどのように商品へ活かすかを考えながら、地域の魅力が伝わるクラフトビールを目指して試行錯誤を重ねました。

 地域特産品を活用した新たな価値創造を目指す若き醸造家たちの挑戦が、羽田から多くの方々へ広がっていくことを期待しています。ぜひ、広島レモンエールをお楽しみください。

社会とつながる実践的な職業人教育を推進

 東京バイオテクノロジー専門学校は、実際に取り組み体験したことを振り返り、経験として身につける教育を大切にしています。知識や技術を学ぶだけでなく、社会で求められる商品づくりや、企業の皆さまと協働する力を育むことが、本校の産学連携教育の大きな特徴です。

 今回の取り組みを通じて、学生たちは消費者の視点を持ち、作り手としての責任感を学びながら、広島県産レモンの魅力が詰まったクラフトビールの開発に取り組みました。東京バイオテクノロジー専門学校では、今後も企業・地域の皆さまと連携し、バイオテクノロジー、食品、醸造発酵、化粧品などの分野で、社会とつながる実践的な職業人教育を推進してまいります。