産学連携教育プロジェクト

EDUCATION PROJECT

カスミサンショウウオ域外保全

カスミサンショウウオが産卵期に集まる湿地
SDGs
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に

 カスミサンショウウオの域外保全プロジェクトでは、福岡市東区の水族館「マリンワールド海の中道」より、幼体を544個体預かり、学内にて放流可能個体になるまで、飼育管理を実施しました。併せて、これまでのカスミサンショウウオの保全活動の継続及び調査で得られたデータの再確認を行いました。そこで得られた情報を、幼体個体の飼育管理に活用し、活動過程でのデータを集積。同時進行で取り組んでいる保全活動に繋げました。

 この度の主軸であった幼体の保全に関しては、生存率19.2%であり、自然界での生存率が10%未満ということと比較すると多少の結果を残すことは出来ました。しかしながら、改善の余地は大いにあり、今年度の取り組みを通して得たデータを今後に活用し、より良い結果を残すことが次年度の課題の一つです。

 飼育管理した個体を保全地へ放流できたことと併せて、一般向けの保全の取り組みに関する情報公開・実際の現場での環境教育に携わることができたことは、保全と併せて目的にしていた『水族館の役割を学ぶ』の達成に繋がる大きな成果であると考えます。

  • ため池での調査保全活動

  • 手足が出てきたカスミサンショウウオ

● 連携企業:マリンワールド海の中道
● 学科・専攻・コース・学年:エコ・コミュニケーション科 水族館・アクアリスト専攻 ドルフィントレーナー専攻 海洋生物保護専攻 2年生
● 取り組み期間:2019年4月26日(金)~現在進行中