産学連携教育プロジェクト

EDUCATION PROJECT

犬のリハビリテーションプロジェクト

リハビリによってQOLが向上したトイ・プードルの「佐藤くん」
SDGs
9.産業と技術革新の基盤をつくろう

 動物看護福祉&理学療法専攻の学生たちが3年間学んだ知識・技術を生かし、NPO法人Wonderful Dogsと共に動物のQOL(クオリティー・オブ・ライフ、生活の質)を向上させるため、犬のリハビリテーションに取り組みました。

 対象の犬は、運営できなくなる「ブリーダー崩壊」で、保護施設にレスキューされたトイ・プードルの「佐藤くん」。右膝蓋骨脱臼で2度手術を受けたが完治せず、右後肢が上がったまま、3本足歩行での生活を送っていました。『4本足での歩行』、『QOLの向上』、『新しい家族を見つけること』を目標に掲げ、右後肢と体幹の筋力トレーニングと硬直した関節の動きを改善するリハビリメニューを学生が考案。マッサージや水中運動、バランスボールなどを使用しての体感トレーニングを実施しました。

 半年間のリハビリの結果、関節の可動域が広がり筋肉量も増加、体のバランスの改善が見られました。右後肢をつく回数も増えて散歩の時間も長くなり、結果として「佐藤くん」のQOL向上に寄与しました。また、本プロジェクトを進めていく中で、「佐藤くん」に新しい飼い主も見つかり、動物福祉の面からの貢献にもつながりました。

● 連携企業:NPO法人Wonderful Dogs
● 学科・専攻・コース・学年:エコ・コミュニケーション科 動物看護福祉&理学療法専攻 3年生
● 取り組み期間:2021年4月1日~2021年10月31日