産学連携教育プロジェクト

EDUCATION PROJECT

島根県農業の六次化支援を目的とした産学連携コンソーシアムを始動

山陰中央新報2021.1.13朝刊掲載
SDGs
3.すべての人に健康と福祉を
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
17.パートナーシップで目標を達成しよう

 東京バイオテクノロジー専門学校は、島根県立松江農林高等学校、モルツウェル株式会社(高齢者向け食品)、株式会社彩雲堂(老舗和菓子店)、有限会社コクヨー(農水産物加工品販売)と島根県農業の六次化支援を目的とした産学連携コンソーシアムを組織し、2021年4月に産学連携によるプロジェクトを始動しました。

 本校は、連作障害が起きない島根県産サツマイモ「無病苗」を用い、年間を通じて製造販売が可能な商品及び原料となる一次加工品の開発と工業的製造法を確立していきます。また、サツマイモ本来の甘さや栄養素を更に高める加工法に、内在性の酵素、麹(地元蔵元の酒造用麹:黄麹、白麹)の酵素の機能も活用する予定です。

 島根県の次世代農業を担う高校生と高専連携、そして高齢者向け食品、和菓子製造、農水産物加工品販売など複数の企業群と連携し、季節性が高く、市場の相場に左右されやすい農産物を、四季を通じて活用できる素材として開発することで、地元農業者の安定した収益確保に繋げていきます。

 なお、このプロジェクトは新型コロナウイルスで大きく影響を受けている農業分野に対し、バイオ技術を活用することで持続可能な開発、事業者の収益性、雇用を維持していく経営戦略モデルのひとつであるとともに、Withコロナ時代のオンラインを中心とした新しい高専連携モデルでもあります。

● 連携企業:島根県立松江農林高等学校、モルツウェル株式会社、株式会社彩雲堂、有限会社コクヨー
● 学科・専攻・コース・学年:バイオテクノロジー科3年製 食品開発コース
● 取り組み期間:2021年4月1日(木)~2024年3月31日