産学連携教育プロジェクト

EDUCATION PROJECT

大和川水質改善動画のプレスコ、およびスピンオフ企画

大和川の水質改善を啓発する動画のプレスコ
SDGs
14.海の豊かさを守ろう

 奈良県から大阪湾に注ぐ一級河川の大和川は、水質汚染の調査が始まってから平成21(2009)年まで、全国ワースト3に連続ランクインしていました。しかし、下水道整備や合併処理浄化槽の普及など、行政による生活排水対策の推進により環境基準を達成することができました。今後さらなる水質改善を進めるためには、周辺住民の方々の生活排水対策が必要です。

 今回、国土交通省 近畿地方整備局 大和川河川事務所/産経新聞社からご依頼をいただき、生活排水について子供たちにも興味をもってもらえるような、わかりやすい解説をいれたアニメ動画による啓発活動を進めるため、本校の学生がプレスコ声優をつとめることになりました。プレスコとはプレスコアリングの略で、台詞を先行して収録する方法です。この大和川水質改善運動は、SDGsの目標の1つ「海の豊かさを守ろう」に寄与する活動となっています。

 私たちがプレスコを担当し、制作された家族で楽しむ動画は、すでに国交省近畿地方整備局の「ふれあい土木展会場」や、自転車の祭典「バイクロア 堺リバーサイドショー&キッズロア」などの特設ブースで放映され、多くの家族連れにアニメを楽しんでいただきました。またクイズ動画では、クイズ形式の動画を通じ、水質保全について学んでいただいています。

 しかし、これらの動画は、認知度が低いことが課題となりました。そこで、この動画にさらに興味を持ってもらえるように、アニメキャラクターである河童の「かっぱる」、鮎の「あゆり」、水を汚す悪魔として「ハイスイデビル」を用いたスピンオフ動画の制作を提案しました。

 台本制作から出演、音響までを学生の手で行ったのですが、
①教育的内容は一切入れず、キャラクターの性格が前面に出る台本にしました。
②ターゲットの年齢層を考えて、話の内容を分かりやすく、それでいて少し笑えるような、ほのぼのとしたストーリーを作ることを心がけました。
③ 興味を引く為にヒーローショーのような場面を加えました。

  • 音響も学生が担当しました

  • 産経新聞 令和4年2月2日付・大阪本社版朝刊

 以上のポイントを重視し、プレゼンテーションを行い、見事採用していただきました。この取り組みは、産経新聞にも取り上げられ、高い評価をいただきました。

● 連携企業:国土交通省 近畿地方整備局 大和川河川事務所
● 学科・専攻・コース・学年:ダンス&アクターズ科2年
● 取り組み期間:2021年7月1日~12月9日