産学連携教育プロジェクト
EDUCATION PROJECT
【産学連携】ドローンを活用した栗の木畑再生プロジェクト 学生たちの取り組みが見事に実りました

ITメディア学科・ドローン専攻の2・3年生の学生は2024年5月から10月にかけ、株式会社CDP北海道とともに、長い間放置されてきた北海道・浦臼町の栗の木畑を再生させるプロジェクトに取り組みました。学生たちはドローンを使っての除草剤散布など実務的なスキルを身につけるとともに、新しい農業技術や持続可能な農業の重要性を実際に体験しながら学ぶことができました。
浦臼町の栗の木畑は、管理していた農家が高齢化や労働力不足により手入れがされず数年間放置されていました。 このままでは畑が荒れ、貴重な農業資源が失われる可能性があることから、株式会社CDP北海道が保全・再生のためこの畑を購入。当校の学生に、実践的な学びの場としてご提供くださいました。
栗の木畑の状況を把握するため、学生たちはまず、ドローンで該当エリアを空撮し、撮影した画像からマッピングを実施。その結果、Aエリア(18553平方メートル)に約200本、Bエリア(10139平方メートル)に約100本、Cエリア(10235平方メートル)に約100本の栗の木があることを把握しました。


次は草刈りです。数年間放置されていた栗の木畑は草や木などが無造作に生えており、このままではドローンによる防除作業を効果的にする行うことができないため、先に草刈りをしておく必要があったのです。その後、ドローンの自動航行による農薬散布を実施。ドローンはAIによる判別で木がない箇所には散布しない設定にしました。農薬散布は1回2時間程度で、6月から8月にかけ3回にわたって行いました。こうした学生たちの取り組みによって、荒れていた栗の木畑は美しく姿を変え、ドローンの防除作業の効果もあって想像以上に多くの栗を実らせることができました。
そして、いよいよ収穫。9月20日、学生たちは厚手の手袋、トング、ひばさみ、マジックハンド、バケツなどを使って栗を収穫していきます。いがを放置しておくと次回以降、拾いにくくなってしまうので収穫と同時にいが拾いもしました。収穫は10月20日までに計24回行い、計1475キログラムに達しました。

今回のプロジェクトを通じて、学生たちは、ドローン技術が農業現場でどのように活用できるか、効率化や労力削減にどれほど貢献できるかを実際に体験しました。また、6次産業化の仕組みや、農業が抱える課題の奥深さ、面白さ、やりがいも実感していたようです。ドローンが、これまでの農業のイメージを大きく変える可能性を秘めていることを感じられたのは、学生たちにとって大きな「収穫」だと思います。
株式会社C D P北海道
● 学科・専攻・コース・学年
I Tメディア学科 ドローン専攻 2・3年生
● 取り組み期間
2024年5月〜2024年10月