産学連携教育プロジェクト

EDUCATION PROJECT

【産学連携】絶滅危惧種「ツシマヤマネコ」の認知度向上プロジェクト

4.質の高い教育をみんなに
11.住み続けられるまちづくりを
15.陸の豊かさも守ろう
17.パートナーシップで目標を達成しよう

 ツシマヤマネコは、国内で対馬(長崎県)だけに生息する野生のネコ科動物で、環境省レッドリストで「絶滅危惧ⅠA類」に指定されています。その存在を広く知ってもらうとともに保護活動などへの理解を深めてもらうため、当校の学生が対馬野生生物保護センターなどと協力して、福岡市・天神で「We Love ツシマヤマネコフェスティバル」と題したイベントを実施しました。

 今回のプロジェクトは、現状の問題の整理から始めました。その結果、以下の課題が浮かび上がりました。

①小学校ではツシマヤマネコについて授業が行われているが、中学校や高校では 持続的に行われていない
②保護センターや動物園など、ツシマヤマネコを飼育している施設はあるが、メンバーが固定化されていることもあって情報提供や会議などでの問題提起が若干マンネリ化している
③ツシマヤマネコ保護に関わる方々の高年齢化が進んでいる

 これらの課題を解消するために企画したのが「We Love ツシマヤマネコフェスティバル」です。学生たちは場所の選定から、各動物園や団体との交渉、予算の申請など全てのプロセスを担当。イベントでは、パネルや動画による展示のほか、対馬の魅力を体感できる様々なブースの出展、対馬の物産の販売などを行いました。特に趣向を凝らしたのが動画展示で、地元の高校生とZoomで話し合い、その内容を動物園の飼育員との話し合いに活かして、最終的に1本の動画として完成させました。

 イベントには、124名の方々が来場し、物販の売上は74,812円を記録しました。来場者数は当初の目標には達しませんでしたが、九州最大の繁華街である天神で初めてイベントを開催したこと、企画立案や交渉など全てを学生が行ったことは、社会人としての「マネジメント力」を身につける上で貴重な経験となりました。

● 連携企業
 対馬野生生物保護センターほか
● 学科・専攻・コース・学年
 エコ・コミュニケーション科 動物園・動物飼育専攻 3年生

● 取り組み期間
 2024年7月11日(木)〜2025年1月31日(金)