産学連携教育プロジェクト

EDUCATION PROJECT

【産学連携】秋吉台サファリランド 来園者満足度向上への新たな取り組み 

4.質の高い教育をみんなに
15.陸の豊かさも守ろう

 秋吉台サファリランド(山口県美祢市)は、開園49年目を迎える歴史のあるサファリパークで、地元はもちろん全国的にも知られた観光名所の一つです。そのサファリランドの園長より課題をいただきました。「社会に求められる動物園」「秋吉台サファリの雰囲気を大切にする」「公立の動物園との差別化」「今ある施設を利用する」―の4条件を満たしつつ、来園者に満足してもらうための新たな取り組みを考えて欲しい、というご要望でした。

 学生たちはまず初めに、施設見学をさせていただいて現状を確認し、現在の問題点を洗い出しました。そして、園長から提示された4つの条件を頭に入れ、お客様の関心はどこにあるのか、本来の動物の行動を引き出すためにはどうしたらよいのか、といったことを議論し、「学生らしいアイデア」を出しました。

 11項目にも及ぶアイデアを同園関係者へプレゼンテーションしたところ、予算・実施時期・現実性などについてご意見をいただき、これを受け、①フォトスポットの設置②オリジナルグッズ販売③モルモット展示場の設置④仔グマ展示場の設置―の4つに絞って取り組むことになりました。また、同園と当校がコラボレーションしていることをお客様に知ってもらうために、Instagramを活用した広報戦略も考え実施しました。

 結果として、アニマルウェルフェア(動物が健康で快適な生活を送れるように配慮する考え方)など現代社会が動物業界に求めていることに対応する企画を実現できた一方で、公立動物園との差別化などについては明確な形にすることはできませんでした。学生たちにとっては、動物業界で活躍する人材となるためには、伝える力や協調性が必要で、何よりお客様、社会が何を求めているのか「ニーズ」を知り、それについて明確に発信していくことが大切である、ということが分かった企業プロジェクトでした。

● 連携企業
 秋吉台自然動物公園サファリランド
● 学科・専攻・コース・学年
 エコ・コミュニケーション科 動物園・動物飼育専攻年 2年
● 取り組み期間
 2024年7月8日(月)~12月5日(木)