産学連携教育プロジェクト

EDUCATION PROJECT

【産学連携】市場価値が高い変わりメダカの新品種作出に成功

8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
14.海の豊かさを守ろう

 観賞魚の養殖、輸入、飼料の開発・製造、販売などを手掛けるカミハタ養魚グループから依頼を受け、変わりメダカの新品種作出に取り組みました。

 変わりメダカは観賞魚市場において人気のカテゴリーで、とりわけ新しい品種が生まれた際には大きなトピックスとなり、高い市場価値が見込めます。カミハタ養魚グループでも、ブリード部門を中心に新品種の作出に取り組んでおられますが、新品種はすぐに生まれるものではなく、時間や労力をかけることはもちろんアイデアも必要です。新たな発想やアイデアを取り入れるため、学生の力を借りて新品種作出の道筋を作りたいという同グループのご要望からこのプロジェクトが始まりました。

 学生たちは、親魚からF2(孫世代)までで作成できる付加価値の高い品種を考察。ヒレの形が上下対称である特徴を持つ「楊貴妃ヒカリメダカ」と、ヒレが伸長している特徴を持つ「楊貴妃リアルロングフィンメダカ」を親魚として選定し、ヒレの形が上下対称で、なおかつそのヒレが伸長している特徴を持つ「楊貴妃ヒカリリアルロングフィンメダカ」の作成に取り組みました。

 2024年5月から飼育・繁殖を行い、7月に470匹のF1(子世代)を作出。そこからまた選定して繁殖を行い、33匹のF2(孫世代)を作出しました。そして、33匹の中から目的品種である「楊貴妃ヒカリリアルロングフィンメダカ」1匹を確認しました。

 学生たちは、同グループに対し新品種作出のための道筋を提供できただけでなく、新品種作出の過程で変わりメダカの飼育方法や品種の知識、繁殖手法の理解を深め、即戦力として業界で活躍できる力を身に付けることができました。

● 連携企業
 カミハタ養魚グループ
● 学科・専攻・コース・学年
 エコ・コミュニケーション科 水族館・アクアリスト専攻 3年
 エコ・コミュニケーション科 水族館・マリンリゾート専攻 3年
● 取り組み期間
 2024年5月10日(金)~12月20日(金)