産学連携教育プロジェクト

EDUCATION PROJECT

【産学連携】花のチカラが呼び覚ます認知機能 SFAプログラムへの挑戦

3.すべての人に健康と福祉を

 作業療法科では、学内で学んだ作業療法の理論を実践する場として、フラワーアレンジメントを通して認知機能を訓練する「SFAプログラム」を2022年度からデイサービスに導入。当初は1施設での実施でしたが、2024年度は新たな施設からも依頼を受けました。

 SFAプログラムは視空間認知能力向上に効果があるとされるフラワーアレンジメント訓練。スタートしたとき、利用者は80代の男女が中心で、生け花を習った世代ならではの手際のよさを示して初対面の学生を驚かせました。学生が担当した利用者さんは、認知症で普段は椅子から動かず会話も難しいという状態でしたが、フラワーアレンジメントには自然と馴染んで取り組んでおられました。その姿を見守っていた施設長は思わず二度見して、「動いてる!」と驚嘆しました。

 以降、毎年2回行い、2024年度から新たな施設からも依頼を受け実施。今回は視空間認知だけでなく認知機能全般への効果も期待してプログラムを始めたところ、普段はあいさつ程度しか交わせない利用者も学生との会話を楽しみ、「しゃべってる!」と職員を驚かせました。

 こうした経験は、1対1で利用者のペースに合わせて関わることの重要性とプログラムの認知機能改善効果を学生に実感させ、志高く作業療法士を目指す契機となっています。なお、本プログラムは農業新聞や朝日新聞でも紹介され、多くの関心を集めました。

● 連携企業
 デイサービスセンター アクアタウン納屋橋(アサヒサンクリーン株式会社)
● 学科・専攻・コース・学年
 作業療法科 2年生
● 取り組み期間
 2022年~継続中