産学連携教育プロジェクト

EDUCATION PROJECT

【産学連携】西表島環境保全プロジェクト

11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任 つかう責任
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
17.パートナーシップで目標を達成しよう

 大阪ECO動物海洋専門学校では、他では見ることが出来ない固有の動物が多数生息する沖縄の西表島で、2024年度もイリオモテヤマネコの保護をはじめとする自然環境保全プロジェクトに取り組みました。本校が直接、西表島の自然保護に携わる本プロジェクトは2016年から継続して行っています。

 西表島は本来“東洋のガラパゴス”といわれるほど豊かな生物相でしたが、最近では希少な生物が絶滅の危機に瀕しています。 例えば国の特別天然記念物のイリオモテヤマネコは、島内に100頭ほどしか生息が確認されていないのに、ロードキル(交通事故)により命を落とすケースが増加。環境省のレッドリストで最も絶滅の危険性が高い絶滅危惧IA類に指定されています。

 イリオモテヤマネコの主な餌場となる水田は、山間部では過疎化によって衰退。これに対し効率的に作業ができる車道沿いに水田が集中した結果、餌となる生きものを求めてイリオモテヤマネコが車道に出てくるようになりました。このことがロードキルの原因の一つといわれています。

 そこで本校では人里離れた耕作放棄地に多種多様な生物が暮らせる水田環境を復活させ、カエルやトカゲなどの小動物を呼び戻すプロジェクトを続けてきました。これによってイリオモテヤマネコのロードキルを減らすだけでなく、様々な生物の保護に繋がると考えています。

 2024年夏、学生たちは前年に続き、西表島北西部を流れる沖縄県最長の浦内川沿いにある稲葉集落跡を、イリオモテヤマネコの餌場として整備。どんな生き物がいるか、生物相の調査を実施し、草刈りや水場の開拓を行いました。設置したセンサーカメラでイリオモテヤマネコの撮影にも成功しました。

 また、島の住民たちともに海辺やマングローブ林や漂着したプラスチックゴミの清掃や分別などの活動も行いました。本校では植生や動物相などの調査を続けながら、西表島の自然保護活動を続けてまいります。

大阪ECOとSDGs
https://www.osaka-eco.ac.jp/sdgs/

● 連携企業
 合資会社 浦内川観光
● 学科・専攻・コース・学年
 野生動物&環境保護専攻1・2年生
● 期間
 2016年から継続中