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東京バイオ この夏、企業の方が実習室の設備を使って実験を行いました

東京バイオの細胞培養実習室。無菌的な空間で作業できるクリーンベンチ内で培養操作が行なわれます

 再生医療・細胞治療に関る産業が今後ますます成長していく市場として注目される中、東京バイオテクノロジー専門学校の卒業生が細胞培養技術を活かして活躍できる職場が広がっています。以前は基礎研究を行う研究機関が主でしたが、近年は化粧品や医薬品メーカーをはじめ、培養機器メーカーや再生医療クリニックなど、その技術が求められる業界が増えています。

 今後、益々高いスキルをもつ培養技術者が求められるため、日本組織培養学会が一定水準以上の技術者を認定する「細胞培養士資格」という制度を設けました。学会では細胞培養士育成のため、細胞培養技術基盤講習会を開催しており、全国から集まる受講希望者を受け入れるために、東京バイオの細胞培養実習室もその講習会場として利用されています。
 学会活動には、東京バイオの教職員も参加し、講習会運営の支援をする中で各現場での最新の知識や技術ついて得られる情報を、学内での細胞培養授業に反映しています。

 さらにこの夏、培養業界企業(コーニングインターナショナル株式会社)からの依頼で、夏休み中の細胞培養実習室では企業の製品トレーニングも行われました。

 講習会を受講し認定試験に合格した細胞培養士資格取得者は、全国でもまだ70名程度です。東京バイオでは、こうした恵まれた環境を生かし、細胞培養指導士と細胞培養士資格をもった教職員を増やして学生の授業を行い、確かな細胞培養技術をもつ人材育成を進めています。

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    東京バイオ実習室での学会講習会の様子

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    培養実習室での企業の製品トレーニング

(東京バイオテクノロジー専門学校 教務部 飯田 有津美)