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【東京医薬専門学校】 こども心理科の学生たちが国際子ども図書館を訪問しました

ミュージアムを見学する学生たち

 12月7日(水)東京医薬専門学校のこども心理科2年生が、国内国際性講座の一環として「国際子ども図書館」を訪問しました。今回の訪問は、絵本の成り立ちやストーリーにその国の文化や教育的側面があることを知り、読み聞かせをはじめとする絵本指導に役立てることを目的としています。

 図書館員によるガイドツアーでは、①国立の児童書専門図書館としての役割と、②明治から現代にかけての図書館建築の歴史についての二点を中心に説明を受けました。絵本が地域や時代を表す大切な文化として、保護されていることが随所から感じられました。
 「世界を知るへや」には、国際理解を深めることを目的とした資料が置かれていました。日本語から外国語に翻訳された絵本を集めたコーナーでは、「翻訳された国ではお風呂に蓋をする文化がないため、絵から蓋を削除した」という実例を聞き、学生たちは興味深そうにページをめくっていました。学生からは「自分の国の価値観、概念が唯一無二のものではないことを絵本を通して理解できた」という感想がありました。

  • レンガ建築の説明を受ける学生たち

    レンガ建築の説明を受ける学生たち

  • 図書館員から説明を受ける学生たち

    図書館員から説明を受ける学生たち

 普段の授業の中で、発達段階が異なる個性豊かな子どもたちを多角的な面から捉え、発達を促す関わりが保育者にとって重要な役割であると伝えていますが、今回の見学を通して多角的に物事を見たり考えることの大切さに気づいたのではないでしょうか。
 見学で得た気づきを今後の学習の中でさらに深めていけるよう、また絵本を通して育まれる豊かな感情や1対1の関係の中での読み聞かせによる愛情の体験の他、自文化、他文化を伝える教材としても、絵本を活用してほしいと思いました。

(東京医薬専門学校 こども心理科 朝間 由衣)