お知らせ

News

大阪保健福祉専門学校・大阪ハイテクノロジー専門学校  合同学園祭が開催されました

学生が主体となって取り組んだ二校合同学園祭。賑わう開催直後のハイテク赤広場の風景

 大阪保健福祉専門学校と大阪ハイテクノロジー専門学校の隣接する2校合同学園祭が2017年11月23日(木・祝)、開催されました。両校ともに医療・福祉分野の専門学校であり、「人」を支え、援助する職業人を養成する専門学校です。夏のはじめ頃より、今年はどんなことに挑戦するのかをクラス単位で話し合い、各個人が主体的に動き、協力することを目標に学園祭の準備を行ってきました。そのような準備のなかで、今年は学生執行役員がより主体的に学園祭を盛り上げる工夫を行いました。

 まずは学園祭のテーマを決めることから始めました。今年のテーマは「絆! Power Of Smile」。子供やお年寄りの方、また患者さんと学生が卒業後に「人」として接する際の「絆」や「笑顔」を意識したテーマとなりました。

 テーマが決定してからは、チャリティーバザーの売上金の寄付先の選定や献血といった学生としてできる社会貢献のありかたについて、毎月両校の執行役員の学生が集まり、熱心に議論しました。学園祭当日のチャリティーバザーでは多数の来客があり、様々な方々のご協力により大きな成果を収めることができました。

 売上金は、学生らが寄付の目的に照らして寄付先を絞り込み、講師の先生の助言をいただいて、日本聴導犬協会に寄付することに決めました。

 聴導犬とは、音が聞こえない事からくる不安を軽減し、耳の不自由な人の快適で安全な生活を支えるための訓練を受けた犬のことです。学校から電車で通える距離のところに訓練施設があり、直接訓練しているところを見学できることが決め手でした。

 また献血では、学園祭前からの執行役員の積極的な学生への声掛けの成果もあり、学生・来校者合わせて昨年を上回る71名の参加者にご協力頂きました。

ハイテク赤広場に出店した学生たち

 また、新しい試みとして「電動車椅子サッカー体験」と「内視鏡デモ」の実演展示を実施しました。共に、普段の生活では体験することのない分野の体験で興味深いものでした。

 「電動車椅子サッカー体験」では、大阪府電動車椅子サッカー協会にご協力いただき、電動車椅子に体験乗車し、電動車椅子サッカーの体験を行いました。ほとんどの学生が初めての電動車椅子への乗車でしたが、協会の方から操作について丁寧に教えていただき、学生は驚くほどの速さで順応していきました。「内視鏡デモ」では、オリンパスメディカルサイエンス販売株式会社にご協力いただき、人体の胃を模したモデルに内視鏡を挿入して操作するといった、普段医師以外ではできないであろう体験をさせていただきました。

 どちらの体験実演も10時の学園祭開催時から15時の学園祭終了時までに学生、来校者合わせて100名以上の参加があり、大盛況のうちに終了することができました。

 このように今年度の学園祭は、執行役員の学生が主体的に運営に関与し、自分たちが設定したテーマ、人と人との「絆」や社会貢献のあり方を具現化した学園祭であったと、一教員として学生たちを頼もしく感じました。

大阪ハイテクノロジー専門学校 教務部 臨床工学技士科 兼信 尚生)