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両国国技館で滋慶学園EASTグループ15校の卒業式 3,111名が巣立つ

両国国技館で行われた15校合同卒業式

 3月16日(金)に両国国技館において、滋慶学園EASTグループ15校合同卒業式が執り行なわれました。

 卒業式を行ったのは、東京医薬専門学校、東京福祉専門学校、東京スポーツ・レクリエーション専門学校、東京メディカル・スポーツ専門学校、東京ベルエポック製菓調理専門学校、東京ベルエポック美容専門学校、専門学校東京ウェディングカレッジ、東京バイオテクノロジー専門学校、ベルエポック美容専門学校、日本医歯薬専門学校、新東京歯科技工士学校、新東京歯科衛生士学校、赤堀製菓専門学校、埼玉福祉・保育専門学校、埼玉ベルエポック製菓調理専門学校。滋慶学園グループでも最大の卒業式となり、留学生129名を含む合計3,111名、広い国技館がほぼ満席になるほどの来賓、保護者らの祝福を受け、医療、福祉・保育、スポーツ、美容、食、バイオの業界へ巣立っていきました。

 国歌斉唱に続き、卒業証書の授与が行われました。卒業生を代表して、東京スポーツ・レクリエーション専門学校スポーツトレーナー科の堀米祐花さんに卒業証書が授与されました。引き続き、式場内で3千名を超える卒業生一人ひとりに各校の担任から卒業証書が授与されました。

  • 姉妹校TSMの学生の先導で国家斉唱

  • 関口学校長から卒業証書を授与されるTSR 堀米さん

  • 3,111名一人ひとりに卒業証書が授与された

「学び続ける姿勢を忘れず、リーダーを目指してください」関口学校長式辞

式辞を述べるTSR・TMS 関口学校長

 15校の学校長を代表して東京スポーツ・レクリエーション専門学校、東京メディカル・スポーツ専門学校の関口正雄学校長が式辞を述べました。「医療、福祉、スポート、保育、食、バイオといった領域は、国民の心身の健康を増進させ、生活の質を向上させていく仕事の領域であり、大いに成長が期待される、日本にとって大切な産業領域です。また、皆さんの仕事の場は国内だけではありません。優れた専門技術、技能には国境はないからです。皆さんは本校で知識、技術を身につけることだけでなく、業界実習等を通して現場で学び続ける事の大切さを認識したと思います。現場で学び続ける姿勢を忘れず、自信とプライドを持って、キャリアアップのための学習にも大いにチャレンジしてください。まずは現場で信頼される一人前のプロフェッショナルになり、さらにリーダーを目指してください。大いに期待しています」。

皆勤賞225名、JESC奨励賞の12題に表彰状授与

 各賞の表彰が行われました。在学中、無遅刻・無欠席の学生に贈られる皆勤賞の受賞者は225名。代表して東京ベルエポック製菓調理専門学校の中野由葵さんが井上美津子学校長から表彰状を授与されました。続いて、滋慶学園グループの教育システムを構築し、教職員・講師の質的向上を目指す目的で設立された滋慶教育科学研究所(略称JESC)奨励賞を受賞した研究、作品が発表されました。職業人教育の集大成となる卒業研究、卒業制作、コンテストなどから、厳しい審査を通過して奨励賞を受賞した12題のなかから「和風の人前式を挙げたいカップルに向けたブライダルフェアの実施」を企画した卒業制作、専門学校東京ウェディングカレッジのチーム21名を代表して、ウェディング科の入江信也さんが壇上で表彰状を授与されました。

  • 255名を代表し井上学校長から表彰状を授与される中野さん

  • JESC奨励賞を受賞した学生たち

  • 浮舟総長から表彰される東京ウェディングカレッジ 入江さん

「ますます変化が早くなる世の中だからこそ、学び続ける習慣を」浮舟邦彦総長祝辞

卒業生にエールを送る浮舟総長

滋慶学園グループ 浮舟邦彦総長が祝辞をのべました。「皆さんは真のプロを目指して明日からスタートを切ります。プロがプロとして成長するためには原則があるように思います。プロは仕事を通して成長します。仕事、職場を大切にしてください。コツコツとやっていくことの大切さです。そのなかで失敗も失望もするでしょう。しかし、成功もし、また喜びもあるはずです。その経験がキャリアとして皆さんを作り上げていきます。続けていくことの大切さです。これから世の中の変化はますます早くなるでしょう。学び続ける習慣を持ち続けてください。またそれぞれの現場でリーダーとして羽ばたいていただきたい。そのためにはマネジメントの大切さにも関心を持ってください。共に学んだ仲間、講師、業界の先生方、明日からの職場、そのネットワークを大切にしてください。そのためにはコミュニケーションが大切です。その原点が学校に掲示してあった『今日も笑顔であいさつを』です。明日からのスタートに際し、強い思いで一歩を踏み出してください」。

学生生活を振り返り、代表8名が目標を宣言

 最後の授業である卒業式。ここで各自が学生生活を振り返り、何に気づき、どんなことができるようになったのかを、壇上に上がった8人の代表学生の言葉に重ねて、振り返りました。

力強く目標を宣言する8名の代表学生

 「だんだんと難しくなっていく授業と仕事の両立は大変でした。そんなときクラスメイトが声をかけてくれました。その言葉に背中を押され再び前を向くことができました。より多くの人に心に寄り添える柔道整復師になります」(東京メディカル・スポーツ専門学校 八木さん)「日々の失敗を振り返り、続けることで自信をつけて、実習を終えることができました。この経験を力にして患者様の気持ちに寄り添える歯科衛生士になります」(日本医歯薬専門学校 阿部さん)。「海外研修はスウェーデンとデンマーク。最初は通訳を介してコミュニケーションを図ろうとしましたが、現地の言葉を使うことで相手の立場に立つことができると実感しました。利用者様一人ひとりと向き合うことができる介護福祉士になりたい」(東京福祉専門学校 野澤さん)。「メンバーで議論し、会話を増やすことでチームがひとつになり、研究成果を出すことができました。卒業後もチームで仕事をすることを大切にし、人に喜ばれる化粧品開発に貢献していきたい」(東京バイオテクノロジー専門学校 大塚さん)。「消極的な自分を変えてくれたのはJAPANケーキショーでした。作品作りがうまくいかず悩むことがありましたが、クラスの仲間に励まされて自信が持て、仲間の存在の大きさに気づきました。これからも出会いやつながりを大事にし、将来は故郷の石垣島にお店を出したい」(埼玉ベルエポック製菓調理専門学校 前田さん)。「憧れの美容室に何度も通い、実習にいき、絶対ここで美容師として働きたいと努力を重ねてきました。これからも努力し続けることを忘れず、たくさんのお客様を笑顔にできる美容師になりたい」(東京ベルエポック美容専門学校 中塚さん)。「楽しいときも辛いときも、お互いに助け合って国家試験合格を目指した仲間たち。1年の終わりに母を亡くして悲しかった日々も、仲間たちに励まされて頑張り通すことができました。仲間と過ごした日々を胸に患者さんが笑顔になれる歯科技工士になります」(新東京歯科技工士学校 古舘さん)。

家族からのサプライズの手紙に涙する学生たち

 振り返りのあと、学生生活を見守り応援してくれた人から、一人ひとりに手紙が届いているというサプライズが告げられました。封筒を開けた瞬間から、涙を流す卒業生たちの姿がありました

「誰からも信頼されるたくましい先生となり、活躍していきたい」卒業生『決意の言葉』

卒業生を代表して堂々と決意を語る呉さん

  卒業生を代表して東京医薬専門学校こども心理科 呉有華さんが決意の言葉を述べました。呉さんは在日韓国人。在日コミュニティを離れて目指すという保育の道へ歩む不安があったものの、日本の社会へ出て挑戦してみたい、保育を学びたいという強い気持ちがあり東京医薬専門学校へ入学しました。「保育を学べる期待と自分のアイデンティティをどう保つかの不安のなか、クラスの友達は『すごいね、2ヶ国語を話せるなんてうらやましい』と在日コリアンの私に興味をもってくれ、ほっとして学校生活をスタートできました。授業で一番力を注いだのは学内での『こども教室』。先輩や同級生と意見を交わし実践するなかで、チーム全員で力を合わせることの難しさを感じることがありました。でも、子供達のためにという思いは同じ。全員でやりきったことはこれから保育士として現場に出る分たちの強みとなり、経験が大きな不安を自信へと変えてくれました。私を芯から認めてくれる仲間がいたから卒業を迎える今、堂々と舞台に立って、自分を出せるまでになれました。4月から幼稚園教諭として社会に出ます。在日コミュニティから日本の社会に出ても堂々と自分を発揮し、活躍していきたいです。子供達がのびのび過ごすことができ、社会で生きていく土台を形成していきたい。そして何事もチャレンジ精神で努力を惜しまず、誰からも信頼されるたくましい先生となり、活躍していきたいです」と力強く宣言しました。

 卒業式の最後には、卒業生全員で選んだ卒業の歌「空も飛べるはず」を全員で合唱しました。卒業生たちがこの歌の歌詞のように「出会った奇跡を胸に、ずっと笑顔で」歩んでいってほしいと願います。

 この日晴れて卒業を迎えた3,111名の卒業生は、来賓、講師、そして保護者の拍手に送られ、両国国技館からそれぞれの道に歩み出しました。

  • 卒業の歌を笑顔と涙で歌う卒業生

  • 来賓、学校職員に見送られて退場

  • 閉式後に最後の保護者会を開催。挨拶をする中村道雄理事長