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【大阪ハイテクノロジー専門学校】 学童保育の子どもたちを熱中症から守ろう! 兵庫県川西市で先生方を対象に講演会を行いました

講演会を前に二人で挨拶しました

 大阪ハイテクノロジー専門学校は9月27日(木)、兵庫県下の川西市役所にて学童保育の先生91名を対象に熱中症についての講演会を実施しました。

 兵庫県と大阪府の境に位置する川西市は、自然が多い閑静な街で三ツ矢サイダーの発祥の地でもあります。また、熱中症に関しては過去の発症事例もあり積極的に防止に取り組んでいます。

 講義を行なったのは、川西市に深いゆかりのある本校鍼灸スポーツ学科教員の寶田潤先生とスポーツ科学科の私、織田修輔です。共に川西市の子どもたちの健やかな成長に貢献したいという強い思いから、川西市との連絡を密に行い、今回の講演を実現するに至りました。

 講義のテーマは「熱中症」です。

 今年の夏はとっても暑く、30度を越える日も非常に多かったため、ニュースでは連日のように学校で発生した熱中症のニュースが取り上げられていました。

 そのため、小学生のお子さんをお預かりする学童保育の先生にとっても、熱中症は大きな関心事です。

 これらを踏まえ、今回は熱中症の予防やメカニズム、発生した場合の対処法等を盛り込んだ、90分間の充実した講義となりました。

「熱中症に関して~医療安全の観点から~」を講義する寶田先生

[講義1] 
「熱中症に関して~医療安全の観点から~」(担当:鍼灸スポーツ学科 寶田 潤)

 熱中症の分類に始まり、今夏の川西市の気温とプールの開放状況や、その実施責任の所在に関しての内容を講演しました。プール開放に関しては全面禁止にしている市もあれば一部開放している市もあるなど市によって扱い方は様々です。今年の川西市に関しては一部開放でありPTAやボランティアの方々が率先して実施していたため、注意事項と何かがあったときの対応法を話し、とても興味を持っていただきました。

「熱中症の発生のメカニズムに関して」を講義する筆者(織田)

[講義2] 
 「熱中症の発生のメカニズムに関して」(担当:スポーツ科学科 織田 修輔)

熱中症が発生する身体のメカニズムや予防方法・対処法をはじめ、どんな気候条件の時に特に注意が必要かということを、事例を交えた内容で講演しました。川西市をフィールドに幼児体育の研究をしていることもあり、川西市の子どもたちの体格傾向も踏まえた内容で、聴講された先生方にとっても役に立つ内容が多かったとの声を頂きました。また、聴講された皆さまからは、風邪と熱中症の見分け方や、子どもが体調不良を訴えてきたときの初期対応についての質問があり、それぞれ答えさせていただきました。

 9月も終わり、秋らしい気候になってきました。

 熱中症のリスクは下がってきましたが、油断はできません。気温だけでなく湿度や体調も引き金になります。川西市の子どもたちが、すくすくとたくましく成長されることを願うとともに、これからも積極的な連携を図っていきたいと考えています。

(大阪ハイテクノロジー専門学校 スポーツ科学科 織田 修輔)